約 2,021,135 件
https://w.atwiki.jp/dmseitokai/pages/261.html
《ヤンデレな彼女》 ヤンデレな彼女 VR 闇文明 (1) クリーチャー:人間/デスパペット 12000 T・ブレイカー 自分のターンの終わりに、山札の上から20枚を墓地に置く。 このクリーチャーはタップしてバトルゾーンに置かれる。 オリカ
https://w.atwiki.jp/kensakukinshi_kamina/pages/251.html
ヤンデレ GIF ToHeart2に登場するキャラクターがヤンデレになったら…と言う話。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2654.html
988 名前:雌豚のにおい@774人目[sage] 投稿日:2013/09/21(土) 21 05 38 ID KqcXnS8I 誰が殺した あわれな名無しを 「それは私」と ヤンデレが言った 名無しの心が あの娘(新スレ)を愛したがゆえに 私の愛が 名無しを殺した 誰が見ていた 名無しが死ぬのを 「それも私」と ヤンデレが言った 名無しの瞳に 最期にうつるは 私の笑顔 私が見ていた 名無しが死ぬのを 誰が泣くのか 名無しのために 「それも私」と ヤンデレが言った 涙枯れ果て 真っ赤に腫れた この二つの眼で 私が泣こう 名無しのために 誰が担ぐのか 名無しの棺を 「それも私」と ヤンデレが言った 名無しの躯も 名無しの記憶も 名無しの生き様も 私が背負おう 名無しのすべてを 誰が掘るのか 名無しの墓を 「それも私」と ヤンデレが言った 私と名無しの 最後の寝床 最期の褥 私が掘ろう 名無しの墓を 誰が寄り添うのか 名無しの躯に 「それも私」と ヤンデレが言った 雨が降り 風が吹き 幾歳に全て朽ち果てようとも 私が寄り添う 名無しの躯に 誰がならすのか 葬式の鐘を それは私と 誰も言わず 墓穴ひとつに 躯はふたつ ここにはもはや 物言うものなし スレには すべてのスレびとが集まって ならば我らが せめて謳おうと かわいそうな名無しに 悼みの歌を 添い遂げしヤンデレに 幸あれと 来たれスレびと みなみな来たれ こぞり来たりて 謳おうぞ 「埋め」
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2290.html
784 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 20 09 ID jWW4PdQE 突然だけど、前回の三つの出来事! 一つ!夏だ祭りだダブルデートだ! 二つ!三日ちゃんが射的の景品を1つ正確な射撃で撃ち落した!(どんどんぱふぱふー) 三つ!御神千里・・・おにーさんと零咲えくりがで出会ったのだ・・・なんだよ」 「って零咲ちゃん零咲ちゃん、零咲えくりちゃん」 俺はパロネタ(パクリ?)全開中の、前を行くロリっ娘に声をかけた。 お待たせしました、御神千里っす。 「どうしたの・・・かな、千里おにーさん」 「いや、いきなりそんなネタかまして何人が分かるのさ」 「ふえ、アニメや特撮番組でオープニングナレーションはお約束…なんだよ?」 「アニメじゃないよ・・・・・・ってそれよりも」 つい今しがたまで、うるさい位に響いていたお囃子や喧騒が、どんどんと遠ざかっていく。 「お祭から随分離れちゃったけどまだかかるのかい、えくりちゃん」 俺の横を歩く零咲(レイサキ)えくりちゃんを見降ろし、俺は言った。(俺は、別に彼女のファンという訳でもないし、初対面の女子を「えくりん」とかアレな愛称で呼ぶ度胸はない) 数分前、メタ的に言って前回ラストに俺の目の前に現れた彼女に頼まれ、俺はお祭をしていた神社近くの森の中を進んでいた。 「もー…ちょっとのちょっとちゃん…なんだよ、おにーさん!」 そう言って俺のことを上目づかいで見上げる零咲ちゃん。 って、あれ? この構図妙な違和感が無くないか? 違和感というか、既視感? けれど、そんな既視感も零咲ちゃんがにぱっと浮かべた笑顔の前に胡散霧消する。 太陽のような笑顔だった。 ちなみに、以前読んだ雑誌のインタビューによれば、『えくり』という彼女の芸名は英単語の"eclipse"(「エクリ」プス)から取られているそうな。 けれども、月蝕や日蝕を意味するその単語のイメージと彼女自身の姿は全く逆としか言いようがない。 例え今この瞬間、月も日も無くなって、世界が闇に包まれようとこの笑顔があれば全人類が救われようというものだ。 いや、実際夜だけどね、今。 その上、神社から少し離れた、ちょっとした森のようなところを歩いているから、足場は悪いは暗いはで、少し歩きづらい。 その上、周りに人はいないときている。 零咲ちゃんのような小さな子が、1人で来なくて本当に良かった。 って、1人? 何かが、おかしくないか? 俺は、当り前のようにちゃんと2人で、零咲ちゃんと2人きりで歩いているけれど。 何か聞くべきことを、何か知るべきことを俺は知らないんじゃないか? 「それにしても、おにーさんにはびっくりなんだよ。二つ返事で付いてきてくれる・・・なんて」 「それは自分でも驚いてる。ってか、零咲ちゃんもよく初対面のおにーさんに『お願い』なんてできたねー。えらいえらい」 「こう言うと大抵の男の人は言うことを聞いてくれるんだ・・・なんだよ!」 えへへー、と笑いながら元気一杯に言う零咲ちゃん。 ・・・・・・どうやら、この歳でかなり強かなようだった。いや、実年齢は知らんけど。 「それに、初対面だけど全く知らない訳じゃなかった・・・なんだよ。千里おにーさんのことは万里のおにーさんから聞いてた…なんだよ」 「ウチの親から?」 「『良い子なのが欠点なくらいの出来た息子だー』って。何で良い子なのが欠点になるのか判らないけど・・・なんだよ?」 「あー、まぁそれはさておき」 色々あったからなぁ、今は普通だけど。 その辺のことは今は話すつもりはない。 「私達の番組も、ちゃんと観てくれてるっていうし」 私達の番組、というのは零咲ちゃんが出演している特撮ヒーロー番組のことだ。 「基本的に好きだかんね、ああ言うの。水戸黄門とかもそうだけど、最後は絶対みんな幸せのハッピーエンドじゃん。安心して観れるって言うか」 「現実とは…違って?」 何でも無いことのように、零咲ちゃんは言った。 「や、そこまでは……」 「正義とか努力とか勝利とか友情とか、そんな綺麗事ばっかりじゃ、本当は幸せになんてなれない…んだよ。努力は報われないし勝利は約束されてないし…友情は裏切られる」 「零咲……ちゃん?」 年齢に見合わないほどネガティブな内容を、まるで本当に当り前の雑談をするような口調で零咲ちゃんは言った。 785 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 21 29 ID jWW4PdQE 「それでも、私は幸せになりたいから、頑張ってるだけ…なんだよ!」 にっこり笑顔を浮かべ、零咲ちゃんは言った。 「さ、もう少し…なんだよ、おにーさん。早く早く」 「とと、待ってくれよ」 先導する彼女に、まるで当り前のように着いていく俺。 うーみゅ、それにしても父性本能をくすぐるロリッ娘とはいえ、どうしてこの初対面の女の子の頼みごとを速攻で聞くことにしたのかねぇ、俺。 白い肌、黒髪、小柄な体躯―――そうしたところに、もしかしたら三日の姿が被ったからかもしれない。 そんなことを考えていたからだろう。 零咲ちゃんのたった一言を、聞き逃すべきでない一言を聞き逃してしまったのは。 「そう、私たちは幸せになる…なんだよ。私も、『あの娘』も。どんな手段を使ってでも…」 786 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 23 03 ID jWW4PdQE 一方――― 「いなくなっちゃったいなくなっちゃったいなくなっちゃったいなくなっちゃったいなくなっちゃったいなくなっちゃったぁ・・・」 千里が姿を消したことに気付いた直後。 地面にすわり込み、ぼろぼろと涙を流しながら、三日はうわ言のように繰り返す。 「オ、オイ。どーしたってンだよ緋月!?」 「大丈夫よ、三日ちゃん。センならすぐに戻ってくるわよ」 葉山と万里が、いきなり泣き出した三日に声をかけるが、全く効果が無い。 それどころか、三日には2人の姿も声を認識していないようだった。 2人どころか、誰の姿でさえも。 「ダメね。今のみっきーは何も見えてないし聞こえてないわ」 手にした携帯電話を閉じて、明石は言った。 「明石さん、三日ちゃんは前にもこういうことが?」 万里の問いに、明石は頷いた。 「去年、彼氏クン――― 千里さんの姿を見失ったときとかに、何度か。彼の姿をもう一度見つけるまで、こうして動きを止めてしまっていました」 去年というのは千里と交際を始める以前のことなので、見失った、というのはとどのつまりストーキング中だったのだが、話がややこしくなるので明石は意図的にそれを説明しなかった。 「ンじゃあみかみんのヤツに電話して、アクセル全開(マキシマムドライブ)で戻ってきてもらわねーと!」 葉山が叫んだ。 正直、彼は三日のことをあまり快くは思っていないが、女の子がいきなり泣き出したことにかなり慌てている。 「ムリっぽい。さっきからかけてるけど、全然繋がらないのよ」 手の中の携帯電話を示し、明石は言った。 そんなことをしていると、何事かと思った祭客たちが彼らの周りに集まって来る。 「だーもー!見せモンじゃねぇからギャラリーはどっか行きやがれ!」 「すみません。この娘は大丈夫なので」 葉山と万里が周りに向かって言う。 「ここじゃ、人が多すぎるわね。みんな、取りあえずどこか離れたところに移動して、三日ちゃんを落ち着かせましょう」 万里の言葉に、葉山と明石は頷いた。 それを確認した万里は、三日の体を「チョットごめんなさいね」と言いながら、軽々と持ち上げる。 「スゲ・・・・・・。お姫様だっこ」 「乙男(オトコ)のたしなみよン♪」 驚く葉山に、万里は冗談めかしてウィンクを返す。 そのまま三日の体をその場から運んで行く万里。 787 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 23 26 ID jWW4PdQE 「ま、ここいらで一息つきましょうかー」 そう言って、万里は神社の裏手近くに、三日を座らせる。 「三日ちゃん、三日ちゃん」 頬をぺちぺち叩いて、少女に声をかけるが、相変わらず「ごめんなさいごめんなさい」と言い続けるばかりで万里の言葉に答えない。 「ダメね。こっちが完全に映っていないわ」 そして、万里は飾り気の無い携帯電話を取り出して千里の番号を呼び出すが、コール音だけが空しく響く。 ため息とともに携帯電話を閉じる。 「フダンは意外と応答早いンですけどね、アイツ」 「そうね」 同じく携帯電話を見つめる葉山の言葉に、万里も応じる。 「さしずめ、爆弾は爆発寸前、その鍵はどこにあるか分からない―――ってトコロかしら」 「どこの映画ッスか」 万里のもの言いに、葉山が言った。 「大体、鍵なんてかわいーモンでも無いですよ。一体全体どこほっつき歩いてるのやら」 少々、イラだった調子で葉山が言う。 「どっかで女の子でも引っ掛けてるんじゃない?―――ってキャラだったらいっそ放置するんだけどね。……あのヤロウ」 こちらはあからさまに舌打ちさえしている朱里。全身から真っ黒いオーラさえ見えそうな勢いである。 「オ、オイ、朱里。お前アイツに何か恨みでもあるのか?」 恐る恐る明石に言う葉山。 明石の黒オーラに若干引き気味だ。 「え、冗談冗談マイケルジョーダン!何でもないよん!」 黒オーラを一瞬で誤魔化し、イエイとばかりにぶりっ子笑顔を浮かべる明石。 急な誤魔化しなので、明らかにギャグがつまらないのはさておき。 「なら良いんだがよ……」 と、葉山が冷や汗交じりに言った瞬間、 「誰!」 今までブツブツ呟いていた三日が狂ったように叫んだ 「誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!誰!千里を隠したのは!」 今までの笑顔が嘘のような、悪鬼羅刹のごとき形相で、三日は叫ぶ。 「オ、オイ。緋月落ち着…」 いきなり叫びだした三日をなだめようと、葉山が言う。 「あなたなの!?千里を隠したのは!?」 「か、隠したって、オマエ……何言ってんだよ」 三日の剣幕に気押されながらもツッコミを入れる葉山。 「だぁってそうでしょう!?千里が私に何も言わないでいにゃくなるはずがありません!」 周囲を歩く祭客たちが振り返るのも見えず、三日は叫ぶ。(噛みながら) 「お兄ちゃんの時とは違うんだからぁ!」 一しきり叫ぶと、叫び疲れたのか脱力して倒れそうになる。 「三日ちゃん……」 その背中を万里がトンと優しく支える。 しかし、そんな万里の気遣いも認識していないかのごとく三日は唇を動かす。 「…そうよそうに決まってます。あの人が、私の大切な人が私の前から永遠にいなくなるなんてこともうあるはずが無い無い無い無い無い無い無い。…だから」 と、三日はまるで自分に言い聞かせるように呟く。 「…探す」 そう言って、三日はおぼつかない足取りで一歩踏み出す。 「ちょ、三日ちゃん!?」 「…探す探す探す。海の底までも地の果てまでも千里くんを探し出します。誰が隠していても関係ない。どこに隠していても関係ない。絶対に取り戻して見せます。だから…」 万里の言葉も聞こえない様子でで、彼女は虚ろにわらう。 「…待っていてくださいね、千里くん」 そして、彼女は闇へと消える。 788 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 24 51 ID jWW4PdQE 「えっと、あれを・・・取って欲しいかな…なんだよ!」 木の枝に引っかかった風船を控えめに指差して、零咲ちゃんは言った。 祭の行われている神社の境内から少し離れた、人気の無い、高い木の下。 俺と少女はそこにいた。 その木に引っかかった風船を取ることが、零咲ちゃんの頼みごとということらしい。 風船は、木の少し高い位置に引っかかっている。 少し高い、と言っても大人ならちょっとした三脚を使えば十分捕れるだろう。 しかし、零咲ちゃんのようなちんまいロリッ娘が手を伸ばしたくらいでは届くような高さではない。 木登りに向いているような木にも見えないし、そもそも零咲ちゃんの服装は明らかにそれに適さないゴス浴衣だ。 自分よりずっと背の高い俺に声をかけたことは、彼女にとって正解だった。 でも、何か違和感あるんだよなー。 「おにーさん・・・取ってくれる!?」 とはいえ、そう言う零咲ちゃんを無碍にする訳にも行かない。 親のヤツの仕事仲間だしね。 「ちょっと待っててねー」 俺はそう言って、彼女に笑いかけた。 改めて、風船の方を見上げる。 手を伸ばして届く高さじゃない。 いや。 手を伸ばしたくらいで届く高さじゃない。 だから。 俺は少し下がって、軽く勢いを付けてジャンプした。 「あだ!?」 勢いを付けすぎたせいで、俺は木の枝に頭をぶつけてしまう。 当然、カッコ良い着地など出来るはずも無く、地面に尻餅をつく。 かなりカッコ悪い。 「アハハ、いったー」 俺は左手で頭をさすりながら笑った。 俺の右手には―――しっかりと零咲ちゃんの風船が握られている。 ゲットだぜ、だ。 「アハハハハー」 「かりゃりゃりゃりゃ!」 俺につられて、少女も笑う。 笑い声の割に、思ったよりも控えめな笑顔だった。 でも、この表情どこかで見たような……? 「思ってたよりも・・・すごいんだね、おにーさん」 俺の方を見上げ、零咲ちゃんが言った。 「親友がバスケ部でね」 そう言って立ち上がり、俺は少女に風船を差し出す。 「はい、これー」 「ありがとう…なんだよ、おにーさん」 そう言って、長い袖の中から出た小さな手で風船を受け取る零咲ちゃん。 789 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 25 49 ID jWW4PdQE 「ありがとうに・・・頭を撫で撫で千石撫子ちゃんしてあげるー…なんだよ!」 そう言って、絶対的な身長差のある俺の頭に向かって手を伸ばし、一生懸命うーんと背伸びをする零咲ちゃん。 「届か・・・ないんだよ!」 零咲ちゃんは元気一杯に言った。 「だねー」 彼女の可愛らしい仕草に、俺は思わず顔を綻ばせた。 とはいえ、ここは彼女のために身をかがめて、手の届く位置まで頭を下げるのが年長者の対お ぴゅいん! 「・・・・・・!」 甲高い音と共に、何の前触れも無く、何の脈絡も無く、俺の両脚に焼けつくような痛みが走った。 790 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 26 34 ID jWW4PdQE 一方――― 「しっかし、まいったわねー」 雑踏に消えた三日を探しながら、御神万里は呟いた。 闇に消えた三日を探して早10数分。 すぐに見つかるだろうと思った三日の姿は未だに見つからなかった。 小柄な三日はすっかり雑踏にまぎれてしまったらしい。 「葉山くん、明石さん。そっちはどう?」 万里は手にした携帯電話に向かって問いかける。 2人の高校生は、千里が姿を消したことに気付いたその場所で待っていてもらっているのだ。 『駄目です。さっきから息子さんのケータイにかけてるんですけど、応答ありません』 『フダンは意外と応答早いンですけどね、アイツ』 「そう、ありがと」 電話越しに答える明石と葉山に、なるたけ穏やかな声で万里は言った。 『それにしても、あの娘があんなふうになるのをもう一度見るとは思いませんでしたよ』 明石が、無感動な声でそう言った。 実際のところは彼女も親友の奇行に少なからず動揺しているはずなのだが、実際そうに違いないのだが、明石はそうした様子を表に全く出していなかった。 若いうちから精神的にそこまでしっかりしていると、逆に危うく思えるのだが―――という思考を切り替え、万里は明石の言葉に応答する。 「三日ちゃんは、以前にもあんなことが?」 『ええ。去年、御神千里―――くんの姿を見失うようなことがあった時に、何度か』 明石が変わらぬ声でそう答えた。 去年というのは三日と千里が交際を始める前、三日が千里をストーキングしていた頃のことなのだが、神ならぬ万里にそうした事情まで分かるはずもない。 「教えてくれてありがとう、朱里ちゃん」と言うだけである。 「2人はそのまま、センに連絡を取り続けてくれないかしら。私は、しばらく三日ちゃんを探すから」 『俺も行きましょうか?1人より2人で探した方が……』 万里の言葉に、葉山がそう申し出た。 「気持ちは嬉しいけど、アナタまでいなくなっちゃったら大変だし。ここはオトナにまかせて、ね」 無用なとばっちりを受けても、とは万里は言わなかった。 『……まぁ、分かりました』 内心、友人たちのことが心配なのか、長い間の後に葉山は答えた。 それを最後に、彼らは通話を終了した。 「さしずめ、爆弾は爆発寸前、その鍵はどこにあるか分からない―――ってトコロかしらねー」 三日の姿を探そうと、辺りを見渡しながら万里は軽口をたたいた。 実のところ、万里にはそもそもの原因、千里が姿を消した理由にはいくらか心当たりが無くは無いのだが―――だからといって何もしないわけにもいかなかった。 『彼女』1人のことならともかく、千里や三日がどうなることか――――どうにも予想がつかない。 791 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 27 04 ID jWW4PdQE 「……ク!」 足首を襲った突然の痛みに、俺はうめいた。 痛みだけではなく、血もだらりと流れているようだ。 不意打ちのような傷に、思わず膝を折り、顔をしかめそうになるが、そこは根性で我慢。 何だか知らないが、目の前の少女に心配をかけるわけには――― 「さすがに・・・一回だけじゃ届かない…なんだよ?」 ぴゅいん! ぴゅいん! 少女の邪気の無い言葉と共に、もう二回の痛みが脚を襲う。 「がぁ・・・・・・ぐ・・・・・・!」 今度は、先ほどよりもより深い傷ができる。 立っていられない。 俺は、今度こそ膝を付き、倒れていた。 「ウン・・・これで手が届くんだよ!」 少女は満足そうに笑って、膝を突いた俺の、随分と位置の低くなった頭を撫でた。 「かりゃりゃりゃりゃ!」 無邪気な笑顔である。 無邪気すぎるほどに。 無邪気すぎて、逆に邪気を感じるほどに。 「なでなで・・・だよー!」 少女の手が俺の頭を撫でる。 先ほどは微笑ましささえ感じた彼女の動作だが、今となっては危機感すら感じる。 同時に、微かに感じていた違和感が全て具体化する。 どうして、彼女のような芸能人がマネージャーも連れずに1人で行動していたのか。 どうして、見ず知らずの俺に声をかけたのか。 どうして、こんな人気の無いところで『風船を手放した』のか。 いや。 どうして、こんな2人きりの状況を演出したのか。 「手が届くようになって、おにーさんが逃げれないようになって一石二鳥…なんだよ!」 零咲ちゃんが、決定的な一言を言った。 つーか、一欠けらも俺の被害を顧みていない。 「零咲ちゃん・・・・・・、やっぱ今のは・・・・・・?」 俺の頭を撫でる零咲ちゃんを見上げ、俺は言った。 零咲『ちゃん』? いや、この女がそんなかわいらしいモノではないことは、俺はもう十二分に分かっているはずだ。 「そう・・・レイちゃんがやったんだよ!」 そう言ってにっこりと笑う零咲の右手に、銀色のワイヤーが手繰り寄せられる。 ナイフなんかよりもずっと目立たない、しかし人の肉を切り裂くほどの細く長いワイヤー。 どこぞの殺人鬼よろしくそれを使って、俺の脚を切り裂いたのだろう。 浴衣の裾、切れちゃってるだろうなぁ。 折角今日のために買ったのに。 「こんなにしても激痛で叫ばないなんて・・・思ったよりも感心…なんだよ!」 零咲がこの状況には場違いなほど屈託の無い笑顔で言った。 叫ぶ。 そうだ、叫んで助けを呼ばないと! 「でもでも、叫んでも・・・叫ばなくても結果は変わらないけどだよ!ここは人のいる場所からは少し離れているし・・・そうでなくてもお祭はお囃子や人の声でうるさいんだよ!」 うるさくて・・・嫌いなんだよ、と零咲ちゃんは言った。 俺は、そんな言葉は無視して懐の携帯電話に手をやる。 しかし、感じるべき硬質の手ごたえが全く無い。 「探し物はココ・・・なんだよ、おにーさん!」 そう言って少女が取り出したのは、飾り気の無いデザインの黒い携帯電話だった。 俺の携帯電話だった。 「いつの間に・・・・・・!」 「おにーさんが風船をガン見してた時…なんだよ!」 ガン見言うな。 792 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 28 29 ID jWW4PdQE 俺は、風船を取る時にどうやって取るか、ということしか考えていなかった。 完全に、零咲を意識から外していた。 そこに隙ができたのだろう。 携帯電話が奪われるような。 「同じときに・・・ワイヤーの仕掛けもしていた…なんだよ!」 「器用すぎだろ」 真面目な話、この娘はマトモな相手ではない。 戦闘能力なら、一原先輩率いる生徒会メンバーと同等かそれ以上だろう。 その上、人を傷つけても何とも思わない厄介なメンタルの持ち主だ。(この傷、放置しておくと割とヤバそうなレベルだ) 救いがあるとすれば、取っ組み合いになれば体格差で俺が有利ということだろうか。 もっとも、零咲のワイヤーはかなり見辛く、その上自在に操れるようなので、俺が勝てる状況に持っていけるかどうかはかなり微妙だが。 って言うか。 殺人ワイヤーとか、それ何て少年ジャンプ? 俺ついさっきまでむしろラブコメディー的物語展開の中にいたハズなんですけど。 それが何で親の仕事仲間に鉢合わせして襲われてる訳? 西尾維新先生だってこんな超展開やらないぞ。 「それで、零咲ちゃんの本当の望みは何なんだい?人気の無い所に俺をおびき寄せて、脚切って走れないようにして。まさか、本当に風船を取って欲しかっただけって訳じゃないんだろ?」 悲鳴を上げる脚を無視して、俺は言った。 「そこまで・・・分かってるんだんだよ!」 先ほどの俺の言葉を受け、零咲ちゃんは言った。 「その口癖、ムリに付けると噛みそうにならない・・・?」 俺は、痛みを我慢しながら軽口をたたいた。 時間稼ぎだ。 俺が逆転突破の糸口を掴むか、あるいは人が来て状況が変わるまでの。 「レイちゃんは、お兄ちゃん・・・の頼みでおにーさんに会いに来たのだ…なんだよ!」 「お兄ちゃん?」 おにーさん、とは違う。 新しい登場人物だ。 そいつが、この状況を作り出した諸悪の根源、全ての黒幕らしい。 その男はきっと、お兄ちゃん、なんて可愛らしい呼称の似合うような相手ではなく、冷酷非道な邪悪そのもののとんでもない男なのだろう。 「ねぇ、零咲ちゃん。全力全開で土下座してでも頼むから、その『お兄ちゃん』って人のことを教えてくれないかな・・・?」 「いー・・・よ!」 零咲ちゃんは、拍子抜けするほどあっさりと頷いた。 この状況を作り出した極悪人。 人を人とも思わぬ外道。 まさに、俺の敵。 その男の名は・・・! 「緋月月日お兄ちゃん・・・なんだよ!」 「あんの変態いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 アイツか! よりにもよってアイツか! どんだけ俺の周りを引っ掻き回したら気が済むんだ! なぁにがニンゲンシケンだふざけんな! しかも『お兄ちゃん』だぁ!? どう考えても実の妹って展開は無いよなぁ!? こんなガキを妹キャラにして楽しんでるとかどんだけ変態なんだよ! 不幸萌えは結構だけど俺に萌えてんじゃねぇ! 793 :ヤンデレの娘さん 夏祭の巻 後編 ◆3hOWRho8lI:2011/06/19(日) 20 28 50 ID jWW4PdQE ぴゅいん! 「人の悪口を言っちゃいけません・・・なんだよ!」 月日さんを変態呼ばわりした俺の頬に、零咲のワイヤーが飛ぶ。 「ごめんなさい・・・は?」 思い切り俺を見下ろして、諭すように語り掛ける零咲。 言ってることは正しいんだよな。 状況に合わないだけで。 「ごめんなさい」 「よろしい」 俺の答えに笑う零咲。 「けれど零咲。何で君が月日さんの頼みを?って言うか会ってどうしろってのさ?」 「質問は1つずつ…なんだよ、おにーさん!」 ワイヤーを操る右手を示しながら、零咲は笑顔で言った。 よく笑う娘だ。 あまりにも笑いすぎで、逆に笑顔が嘘くさく見える。 演技くさく、見える。 「でもでも…レイちゃんはちゃんと二つとも答えてあげる…なんだよ!えらいでしょ!?」 「えらいえらい」 ぴっと指を立てる零咲に、俺は軽い調子で返した。 「まず、レイちゃんがお兄ちゃんの頼みを聞いたのは…レイちゃんがお兄ちゃんのこと大好きだから…なんだよ!」 「そうだろうとは思ったよ!」 「身も心も何もかも全部とっくに捧げちゃってるくらい…なんだよ!」 「全部とか何もかもそう言うことは若い身空で軽々しく言うモンじゃありません!」 「お兄ちゃんのことでレイちゃんの知らないことは何もないし…私のことでお兄ちゃんの知らないことは何も無い…なんだよ!」 「あの人のことだから糞ロクでもない部分もコミなんだろうなぁ!」 まったく、あの男は何をしてるんだ。 変態ではあっても紳士的だとは思っていたのだが、その認識を改める必要がありそうだ。 「これだけ言えば…1つ目の質問の答えにはなったかなだよ!」 「まぁ、納得はしたかなー」 って言うか、これ以上聞きたくない。 月日さん、登場するたびに外道感が増してってる。 「2個目の答えは…」 「ほうほう」 「おにーさんを殺すこと…なんだよ!」 「なぜそうなる!」 俺のツッコミに、零咲は「あ…れ?」と頬に手を当てて考えるような仕草をする。 「うーん、ちょっとだけ違ったかなー…なんだよ?」 「そうそう違う違う」 勘違いで殺されてたまるか。 「『気に入らなかったら…コロシチャッテ…良いよ』って言われてた…なんだよ!」 「月日さん前編と言ってること違ぇ!?」 あと零咲声真似上手ぇ。 「会って…話をしてみて、殺していいかいけないか決めてみてってこと…なんだよ!」 会って……? 「もしかしてあの人、『…ニンゲンシケン…』とかなんとか言ってなかった?」 「そうそうそれそれ…なんだよ!」 俺の質問に無邪気に答える零咲。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1085.html
601 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 19 44 32 ID mHzd0mal なんつーかこれ俺の急所にあたってたまらないんだがwww GJ 602 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 20 26 27 ID UM8F8DbA 投下乙であります。 怖ええええええええええええ!! 先輩といい綾緒といいなんかもう病みが深くなりすぎて良い意味で怖くて怖くてたまらないんですが。 朝歌派としては果たして朝歌が傍観者で終えるのか、最後の最後に牙を剥くのかが楽しみです。 603 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 20 31 01 ID OWcQZZ6f ただただ私はいう。 素晴らしいと。 604 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 20 39 37 ID 7WOvt1eO >>598 God Job! >>601 おティンティンにクリティカルヒットするんですね、わかります 605 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 21 15 03 ID OhdLDIr1 GJ! 俺も朝歌派だからなぁ… 続きwktk 606 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 22 10 24 ID eFia5zsl 綾緒派だけど今回で初めて朝歌に萌えた。 >「私を叩くのは構いません。ですが、兄に手を上げるなら話は別です」 この台詞とかすごく(・∀・)イイ!! 607 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 23 02 48 ID RugEicNh GJ! だけど朝歌派としてはこの先の展開が不安過ぎる キモウトスレの朝歌とはパラレルワールドの可能性もあるけど 608 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 23 08 55 ID /A1foQ6v 598 相も変わらず野GJでした。 続きものんびりと待ってます。 保管庫の中の人の仕事ぶりには本当に脱帽。もうほトトギすが 掲載されているし。いつも本当に乙です。 これからもどうぞよろしくです。 609 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 03 27 03 ID S2sX103B ようやく、ようやく一ツ橋の病みが見れた 彼女には聖域でいてほしかった気もするけど、やっぱ嬉しい 610 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 04 46 31 ID 2IkzQAS0 朝歌が良すぎるんだが…なんつーかここまで気に入るとは思わなんだ。 なんか呼び方もお兄ちゃん固定になってるしだんだん病んできたのかとwktkしてます。 611 名前: ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/04/01(火) 13 45 28 ID ovaSZsBM 結構間が空いてしまいましたが、これから投下します ヤンデレになるのはいつの日になることやらか…… 612 名前:ぽけもん 黒 鳥と草むら ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/04/01(火) 13 46 56 ID ovaSZsBM 僕達は他愛の無い話をしながら歩き――話の内容は本当にただの世間話だったが、彼女の口調は強いものの、ちゃんと会話が成立した。 つまり話もしたくないほど僕を嫌っているというわけじゃないようだということが確認でき、少し安心した――、町のはずれの草むらの前に着いた。 人間の子供は皆、危険だから町からは絶対に出ちゃダメ! もし草むらに入ったりしたらこわーいポケモンにさらわれちゃうわよ! と親から耳にたこができるほど言われたものだ。無論、僕も例外ではなかった。 ポケモンも子供は同様だろう。田舎町だからあまり危険なポケモンはいないとはいえ、もしいきなり複数の大きなポケモンに襲われたら逃げることもままならないだろう。 少し不安になって、香草さんに話しかける。 「えーっと、これから草むらに入るわけだけど、大丈夫だよね?」 「私を誰だと思ってるの? エリートなのよ? その辺の雑魚なんか相手にもならないんだから」 彼女は胸を張り、自信満々に答えた。 エリートとは。確かに彼女は御三家と呼ばれることもあるあのメガニウム系の純系のように見える。もしかしたら、それなりに良家のお嬢様だったりするのだろうか。 「それは頼もしいね」 「当たり前でしょ! 弱い人間なんかと訳が違うんだから!」 むむ、中々に聞き捨てなら無い発言が。やはり彼女は差別主義者なのだろうか。先ほど覚えた僅かな安心がすぐに不安に覆い隠される。 彼女はそういうと、僕の不安をよそに足早に草むらに分け入った。僕も慌てて彼女の後を追った。 しばらくはただの虫かねずみくらいしかいなかった。あれだけ危険と言われていた草むらなのに、町の中の草むらと変わらぬあまりの平穏さに拍子抜けしてしまった。 しかし、油断したのがまずかった。僕は何かの羽音を聞いたかと思うと、次の瞬間には地面にねじ伏せられていた。 「うわぁ!」 「何!? 鳥ポケモンじゃない!」 「当面の食べ物ゲットですー」 聞こえてきたのは香草さんの慌てた声と、間延びした可愛らしい女の子の声。 背中にしっかりと感じる重さと香草さんの言葉の意味。 つまり僕は、鳥ポケモンに背後から飛び掛られたのだろう。 いや、そんな冷静に分析してる場合じゃないぞ! あまりに暢気な口調だからついつい油断してしまうが、よく考えれば食べ物ゲットとか不穏な台詞が聞こえたぞ! もしかしてこのままさらわれてそのまま……うわあああああ!! まずい、それはまずいぞ! 「た、助けてー!」 僕は必死に手足をバタバタと動かし暴れる。しかしびくともしない。 「落ち着きなさい! 『蔓の鞭!』」 香草さんの大声の後、何かが空気を裂く音が聞こえ、僕の背中が軽くなった。 急いで飛び起きると、香草さん手首の辺りから指くらいの太さの濃緑の蔓が飛び出していた。 後ろを向けば深い茶髪と鋭い黒い目をした、全身が卵色の羽毛に包まれている、腕が翼になっている少女がいた。 鉤爪になっている赤褐色の右足と左の翼を蔓で絡めとられている。 そして……なんと言ったらいいのか……服を着ていない。 これは……ピジョット系の子供かな? 翼の表地が見えればそうだと断定できるんだけども。 「『風起こし』ですー!」 と、ぼんやりしていたら、彼女は激しく羽ばたき始め、瞬間突風が巻き起こった。 「うわあああ!」 「きゃああああああああ!」 僕は再び地面に這い蹲り、香草さんは蔓が千切られた上に数メートル飛ばされた。 子供とはいえ鳥ポケモン。草タイプでは相性が悪い。 ならばやはり、僕のやるべきことは一つだろう。 僕は立ち上がると、リュックを下ろし、そして走って彼女に飛び掛った。 「きゃあ! な、なにするですー!」 彼女は油断していたのか、あっさりと僕に押し倒された。そして当然慌てて僕をどかそうと暴れる。 翼で叩かれる背中が痛い。こんなにあっさりいくんだったらリュック下ろさなかったらよかったな。しかし頭一つ分も小さい彼女では僕をどかすことは出来ない。 「あのさ! 僕とパートナー契約しない!」 僕はバサバサという騒音に負けないように、声を張り上げて言った。 それを聞いた彼女の攻撃の手が少し弱まった。 613 名前:ぽけもん 黒 鳥と草むら ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/04/01(火) 13 47 23 ID ovaSZsBM 「ぱぁとなぁけいやく? それ食べれるですぅ?」 彼女はキョトンとして僕を見つめる。正直、かなりこれはやばい。主に僕の理性的な問題で。 「食べれないけど、食べ物は保障するよ!」 「本当です? ならするですー!」 そう言って、彼女は拍子抜けするくらいあっさりと攻撃の手を止めた。満面の笑みとともに。 「ありがとう! これからよろしくね!」 僕は彼女の上からどけ――少し彼女の感触が名残惜しかったが――、彼女の翼をとって起こした。 さて、これからが問題だ。 後ろを向けば、ちょうど香草さんが上体を起こしたところだった。 ああ、赤い双眸が彼女の憤怒の表情によく栄える。 「は、話聞こえてたよね? そういうことだからさ、お、落ち着いて」 「黙りなさい」 音量は小さいが、その声はどんな怒声にも劣らぬ迫力を持っている。 予想よりも遥かにまずい事態だ。 「落ち着こう! とりあえず落ち着い」 「黙れ!」 それ自体で空気を裂けるような、鋭く尖った大音声が発せられた。 僕と彼女のビクンッと体を竦ませる。 「たかが……たかが小鳥の……それも低脳な野生のポケモンの分際で……よくもこの私に傷を負わせてくれたわね……! 殺す……殺してやる!」 彼女は立ち上がると共に、両の手首から十本近い数の蔦を出した。 あの鳥ポケモンは僕を殺して食べようとしていたみたいだから正当防衛が成立しなくもないだろうけど、今の香草さんに、そこまでの理性的思考が出来ているとは思えない。 「話を聞いてよ!」 ああダメだ、彼女は完全に聞く耳を持っていない。 しょうがない、こんなことに使うことになるなんて思ってもなかったが……。 「ええと、僕はゴールド。君、名前は?」 僕は背後の彼女に呼びかける。 「はい! ポポというです!」 「ポポさん、少しの間だけ、なんとかあいつから逃げてくれ」 僕はそう彼女――ポポに指示すると、自身はバッグに向けて走りだした。 僕のバッグに入っている奥の手を使うために。 ポケモン商品で業界最大手であるシルフスコープ社製の眠り粉。 あたれば九割以上の確率で相手を眠りに落とす。僕が野生のポケモンから逃げるために用意した最後の手段だ。それをまさかこんな形で使うことになろうとは。 僕が走り出した後、すぐにバサバサという羽音が聞こえた。 ナイス判断だ、ポポ。 あの数の蔦では地面を走るという2Dの動きではすぐに捕らえられてしまうだろうが、空を飛ぶという3Dの動きでは捕まえるのは容易ではないはずだ。 その様子を確認しようと顔を上げる。 その瞬間、僕の脳に衝撃が走った。 速い! 香草さんの蔦はそれぞれが意思を持っているかのようにそれぞれが独立して無軌道に動き回っていて、しかもその速度は風圧だけで草が薙げるほどのものだ。 一方のポポも、複雑な軌道を描いて飛び回っていて、あたりそうで中々あたらない、という絶妙な距離をとっていた。どうしても避けられないものは翼で起こした風で切り裂いている。 二人のレベルの高さに驚かされる。 こういっては何だが、普通に町で暮らしているポケモンとは格が違う。 と、彼女らのバトルに見とれている場合ではない。 今僕は観客ではなく選手なのだから。 僕は大回りに彼女の後ろまで回りこむと、そのままそろそろと彼女に近づいていく。 幸いにも彼女は自らの蔦を捌くので精一杯で、周囲に対しては気が回っていないようだ。 「えいっ!」 僕は一気に彼女に接近すると、彼女の頭上で眠り粉をぶちまけた。 振り向いた彼女と視線が合った、と思った次の瞬間には、僕は地面に横たわっていた。 同時に、全身を強い痛みが襲う。 痛みに耐え、なんとか目を開くと、数メートル先に僕を見下ろしている香草さんがいた。 振り向きざまに何かされたのだろうけど、何をされたかすら分からない。 彼女は一歩、また一歩と僕の方に歩いてくる。 614 名前:ぽけもん 黒 鳥と草むら ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/04/01(火) 13 48 16 ID ovaSZsBM 背筋に寒いものが走った。全身の痛みは引いてきていたが、腹部の痛みだけは引くどころかいっそう強く主張してくる。そのせいで、体が強張って立つことすらままならない。逃げることなんて出来るはずもない。 彼女は僕の足元まで来ると歩みを止めて、何かを言おうとしているのか、口を開いた。 が、口は言葉を紡ぐことなく、そのまま彼女は僕の上にダイブした。 「……………………!」 僕の腹部に彼女の腕が勢いよくめり込み、僕は言葉にならない悲鳴を上げた。そして、そのまま意識を飛ばされた。 ―――――――――――――――――――――― 目を開けると、僅かな光が感じ取れるのみだった。 日暮れか明け方か。いずれにせよ、太陽の姿は見えなかった。 暫し待つと、脳と視界にかかってた靄は晴れてきた。 現状を確認しようと上体を起こそうとして気づいた。 僕の上には、まだ香草さんが乗ったままだった。 よく考えてみれば、眠り粉は二十回分以上あったはずだもんなあ。それを一度に、それももろに受けて、なおかつ強い刺激が与えられなければしばらく意識を覚ましていなくても不思議はない。 それでも、まだ香草さんが寝てるってことはその日の内ってことだろう。 つまり、今は日暮れの時間であり、僕は数時間ほど気絶していたみたいだ。 「香草さん、起きて」 香草さんの肩を揺する。 程なくして彼女は意識を取り戻した。 無言でコシコシと目をこすると、再び僕の上に倒れこんだ。 「……暗い」 先ほどまで辺りを僅かに照らしていた残光はもうなく、光源といえば星明りくらいしかなくなっている。つまり、彼女にとってしてみれば、もう休眠の時間なのだろう。 しかしそれでは僕が困る。 というわけで、僕は彼女を僕の上から下ろすと、目を凝らしてなんとかリュックを見つけ、そして中から野営用の道具を取り出した。 固形燃料に火をつけ、辺りにあった枯れ草や枯れ木を集めて火を起こす。野生のポケモンや害虫に対する対策と、料理のためだ。火の上に水筒の水を移したなべをくべた。 「ゴールド、目を覚ましたです?」 何を食べようかとリュックの中をあさっていると、上からバサバサという羽音と共にポポが降りてきた。 「ポポ! 一体どこ行ってたんだ?」 僕が目を覚まして以来姿が見えなかったから、あの騒ぎで怯えて逃げてしまったかと思っていた。 「ポポ、空から二人見てたですー。そしたら暗くなって降りられなくなったですー」 そうか、野生のポケモンに襲われることの無いように見張ってくれてたのか。でも日が暮れてしまうと鳥目だから、何も見えなくなってしまって途方にくれてた、って時に僕が焚き火をして、それを目印に降りてきたって訳か。おかしくて僕はクスクスと笑ってしまった。 「そうなんだ、ありがとう。ところでお腹減ってるよね、何食べる? 人間の肉はさすがに無いけどさ」 「人間? ポポは人間なんか食べたりしないです! パンなら食べるです!」 ポポは翼をパタパタさせて抗議する。 「でも、僕に飛び掛って『食べ物ゲット』とか言ってなかった?」 僕はパンの缶詰を開封して、彼女に手渡しながら問う。 「それは、大きなリュック背負ってる人間はみんな食べ物持ってるからですー」 ああ! そういうことか! 彼女の狙いば僕じゃなくて僕の持ってるリュックだったのか! はあ、そりゃそうだよな。そもそもポポは人を裂けるほど鋭い鉤爪を持っているわけでもないし、人を食いちぎれるほど立派な牙を持っているわけでもない。よく考えれば人間を食うために襲うわけがない。 急に気が抜けてしまった。いや、ちょっと前までは気どころか意識さえ抜けていた訳だけれども。 「なぁに? 騒がしいわね……」 香草さんがこの騒ぎで起きたみたいだ。ちょうどいい、説明してしまおう。 「いやあ、実はかくかく」 「しかじかというわけなんですー」 「……なにそれ。どうしてそんなこと」 今の彼女はそもそもが感情の起伏に乏しく、僕達の話を聞いて何を思ったかがまったく分からない。昼間の元気すぎるのも困り者だが、こういうときはあまりに元気がなさ過ぎるのも困り者だ。 615 名前:ぽけもん 黒 鳥と草むら ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/04/01(火) 13 49 36 ID ovaSZsBM 「説明したとおりさ。ポポにはなんの問題もないわけだし。あ、香草さんはパンと御飯どっちがいい?」 「……パン」 僕がパンの缶詰を手わたすと、彼女は無言で開け、そのまま黙々と食べだした。 僕もパンの缶詰を開け、食べると、沸いたお湯でインスタントのスープを作り皆に配った。 それを食べ終えると、ポポはすぐに寝てしまった。鳥ポケモンの大半は基本的に朝型だから無理も無い。 「……歯磨きたいんだけど」 一方の香草さんは、朝型とはいえ衛生状況を気にかけるくらいの余裕はあるようだ。 「はい」 「……なにこれ?」 「知らない? シルフスコープ社製の『キシリトール配合メタモンガム』。五分くらい噛んでると歯を磨いたのと同じ効果があるとか」 「……知ってるわよ。私は歯を磨きたいって言ったんだけど」 「しょうがないじゃないか、水は貴重なんだから。吉野町に着くまでどれくらいかかるか分からないし」 彼女はしばらく不服そうにメタモンガムを眺めていたが、諦めたようにため息を一つ吐くと、包装を向いて噛みだした。 僕もメタモンガムを噛みながら、寝袋を取り出すと、一つを彼女に手渡した。 二人のガムを噛むクチャクチャという音だけが沈黙を埋めていた。 しばらくして二人ともガムを口からだし、包装に包んでリュックのゴミスペースに入れた。 僕はその後寝袋に包まり、ボーっと空を眺めていた。 野外で寝て空を眺めるなんていつ以来だろうか。 「ねえ……起きてる?」 僕のそんな懐古は、香草さんの呼びかけによって中断された。 「起きてるよ。どうかした?」 「……どうしてあんな子と契約するの?」 僕はつい吐きそうになったため息を慌てて飲み込んだ。まだ引きずっていたのか。 「さっきも言っただろ? 彼女には何の問題もないんだから」 それに香草さんに石英高原で四天王を倒して殿堂入りまで旅をする気があるように思えない、ということは言わなかった。 「私一人だと不安なの?」 言い切ってからでよかった。言葉の途中に挟まれたなら確実に言葉に詰まってしまっただろうから。 この言葉はある意味、核心を突いている。 「私、強いのよ? ……誰にだって、絶対に負けないんだから」 「強くたってタイプの相性とかあるだろ? やっぱりそれをカバーする仲間が」 「相性なんて関係ないわ。どんな相手だって、私は負けない」 凛とした強い言葉だった。僕は言葉を失ってしまった。 これで分かった。彼女は人間を差別しているわけではない。自分の種族以外の全てを差別しているのだ。自分の種族に対する圧倒的なプライドが拗れた形、か。 後はそのままずっと無言だった。 聞こえる音は虫の鳴き声と香草さんの息の音と、時々聞こえてくるポポの寝言だけ。 あまりの静けさにそのままうとうとしてしまった。 慌てて、なんとか意識を覚醒させ、そのまま寝袋から抜け出した。 必ず一人は火の番が必要だ。でも、香草さんはポポには出来そうもない。今日はとりあえず僕がやるとして、明日からどうしようか。 僕は一つため息を吐くと、近くの木の根元に、木を背もたれにして、火のほうを向いて座り込んだ。この姿勢なら負担も少ないし、うとうとすることはあるだろうが火が消えたり燃え広がったりしていないことの確認くらいは出来るだろう。 上着をペロンとまくってみる。予想通り、腹部には大きな青あざが出来ていた。 はあ、ともう一つため息を吐く。前途多難どころじゃないぞ、これは。 これからどうしようか。 そんなとりとめも無いことを考えたり、小さくなった焚き火に枝を放り込んだり、うとうとしたりしながら、僕は夜をすごしていった。 616 名前: ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/04/01(火) 13 50 22 ID ovaSZsBM 今回の分は投下終了です 617 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 14 17 55 ID bnS9KDIk 616 GJ! 楽しみがまた増えたよ 618 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 15 28 29 ID Uo1UDhti 616 GJ! wktkが止まらないw 619 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 17 02 09 ID w6yDn/QG 616 ポケモンを一度もまともに観たことのない俺がGJをお贈りします。 放送はごらんのスポンサーの提供でした 620 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 17 28 54 ID Ki2bDz1l 616 GJ! ところどころに小ネタが織り込まれていて素晴らしかった。 621 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 22 22 35 ID OycTah3d 616 GJ!チコ可愛いよチコ そして……なんと言ったらいいのか……服を着ていない。 その発想は無かったわ ということは 最終的にはゴールドは六人のヤンデレ娘に囲まれながら 老若男女問わず全裸のポケモンが跋扈するカオスワールドを 冒険するわけですね! 622 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/01(火) 22 51 24 ID QCPgck/h part14からの今北産業なんだが この板のレベルすごいな 623 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/01(火) 23 48 34 ID wekgogX/ 無形氏が来ていた…だと…? 一日遅れだが乙です! 624 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 00 20 13 ID SgQ5+kb7 朝歌は徳川家康ということですね、わかります 625 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 01 25 37 ID hKolcGLT 誰か甘えん坊なヤンデレを書いて俺を殺してくれ… 626 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 02 02 06 ID qf1e772I 「625お兄ちゃん…625お兄ちゃん…」 夜、寝ているとふと妹の声が聞こえた。…またか? もそもそとベットから這い出て部屋のドアを開けるとそこにはぬいぐるみを持ってべそをかいた妹。 「どうしたんだい?」 「ひっく、ひっく、625お兄ちゃんごめんなさい…こわいゆめ見たの…ひっく」 「そうまた見たのか、よしお兄ちゃんが寝付くまで手を握っててあげよう」 「ひっく、ありがとう625お兄ちゃん♪」 ニコッ とべそをかきながらも笑った妹を部屋に入れて一緒にベッドに入る。 こうやって泣き虫の妹と一緒に寝るのはいつものことだ。 だから俺は妹がぬいぐるみの中に隠したものに気がつかなかった… 「お兄ちゃん…まだ起きてる?」 「ん…なんだい?」 「あたしが見たこわいゆめってね、お兄ちゃんがしらない女の人とけっこんして、 あたしのこときらいになるゆめだったの…」 「そうか…大丈夫、お兄ちゃんはおまえが一人立ちするまで一緒に居るよ」 「ほんとう?ほんとうのほんとうに?」 「ああ、本当だ。だから今日はもう寝ような」 「ううん、言質が取れたから寝る前にやることができよ」 「やること…?」 「えへへ、あたしと一緒に居てくれるんだよね? あんな恋人気取りの雌豚のところには行かないんだよね? ずっとあたしの、あたしだけのものになってくれるんだよね?」 なんだ、この空気は…!?うぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! く、首に、首になにか、さ、刺さって、刺さってる!!いだだだだだだだあ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛!! 「えへへへへ、本できちんと調べたんだよ。 首のうしろのここにある神経を破壊すれば人間って半身不随になるってね。 大丈夫大丈夫。刺したのは特注の畳針だから傷穴は小さいし血もすぐ止まるよ♪ …625お兄ちゃん?ねぇ、眼を開けてよっ!半身が不随になるだけだよ?殺すつもりはないんだよ?」 625お兄ちゃん!625お兄ちゃん!625お兄ちゃん!625お兄ちゃん!625お兄ちゃん!」 こうして 625は死んでしまった。 だが彼は幸せなのだろう。 627 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 08 17 46 ID UQo+fRay 616 GJ。 ただ、時々出て来る社名はシルフカンパニーじゃなかったっけ? 作品内での名前はシルフスコープ社って事になってるんだったら、申し訳ない。 628 名前: ◆wzYAo8XQT. [sage] 投稿日:2008/04/02(水) 10 40 39 ID 8xO1p88/ 627 うへあ うっかりしてました 次回からはちゃんと直しときます 629 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 18 31 43 ID kZ6tv3L3 http //yaruomatome.blog10.fc2.com/blog-entry-185.html 630 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/02(水) 21 52 47 ID 59IWgLj2 世にもに割りと王道なヤンデレ女がwww 631 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 21 55 45 ID C0e03Pdm フジテレビwwww 632 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 21 57 27 ID zgyUsCaV 3次元に萌えたの初めてww 633 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 21 59 34 ID w2+U9/hF 戸田恵梨香かわええwwwwww 修羅場のとことかマジ最高wwwwww 634 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 23 03 16 ID ECKwon3q どんな内容だったんだ? 635 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 23 09 42 ID zgyUsCaV ヤンデレ分の所だけを言うと 男に弁当作ったりして恋人ですよみたいな流れだったんだが 実はストーカーでしたみたいな? 最後は多分男と彼女がそのストーカーに刺されて終わり …説明下手ですみませんorz 636 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 23 11 25 ID 3mWrsdIG 629 前から思ってたんだがこれ正直ただの釣りだろ 637 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 23 26 21 ID SgQ5+kb7 釣りと創作と人を楽しませるという点で何が違うというのかね 638 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 23 36 01 ID HKRg4PH9 いや、キモいだろ?戸田恵梨香棒読みだし、何より三次元でやるとただムカつくだけだ。と姉と共に話し合っていました。 639 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 00 32 49 ID t2lhbXSd 638 姉・・・? 640 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 00 35 20 ID TCdknWxx 637 632みたいなのが出てくるから言っただけ 641 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 00 54 43 ID K8IBNpac 嘘つき自重。俺640じゃねぇwwww 642 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 00 59 11 ID K8IBNpac ちなみに姉は腐女子じゃないからな 643 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 01 00 54 ID 3ShlSqq5 どうでもいい 644 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 02 10 59 ID eaND1FtN 綺麗だったよ 645 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 10 59 06 ID kXpaUr/r どうでもいい 646 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 12 36 44 ID 2JA/jQ1t (ドラマ) 世にも奇妙な物語 2008-04-02 春の特別編 「これ #8230; #8230;見て #8230; #8230;」 戸田恵梨香 [704x396 DivX521].avi 146,031,828 865f44680d103956ce9b106761dd988334d44f95 四の五の言わずにコレ見て判断 647 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 12 41 18 ID vKBPr9zQ 全く無意味なリアル情報アピールお疲れ様です そして二度と来なくて結構です 648 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 18 20 45 ID 7bY5Aa5w どっちも邪魔 649 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 20 25 38 ID aw18P7ZH 二次オンリー板でないわけだから、過剰反応してる奴の方が気持ち悪く見えるな 650 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 20 30 17 ID 0Hss4d2E ←←←右から左に受け流します←←← 651 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 20 34 07 ID TCdknWxx 虹賛辞の問題じゃないのが分からないのが春厨 652 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 21 32 03 ID i2cIDldx 三次にヤンデレは存在しません 653 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 22 55 43 ID 0Hss4d2E 652 一瞬「にゃんデレ」に見えたぞ! どうしてくれる! 654 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/03(木) 23 04 07 ID guIgz/kS 629の名言 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/01(火) 23 47 14.91 ID jLLGVA1l0 ヤンデレとメンヘラは同義語でいいの? ちょっと束縛するくらいじゃん 可愛いじゃん 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/04/01(火) 23 48 36.27 ID JwuRALkAO 107 別物 ヤンデレは愛故に メンヘラ基地は人格故に 655 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 00 07 44 ID aDQH8iOg 653 それただのデレデレじゃね?m9(ОДО)デュワー 656 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 01 11 32 ID VkPZRYNj 「刺します」 優しさと不安に塗り固められた声が耳に届いた。 多分、僕も同じような気持ちだったのだと思う。 命を奪われかねない獲物を向けられて、なお全面的に彼女を信用していた。 けれどそれは皮膚を貫通し、痛みが走り、それによる僕の呼吸の乱れは声にのぼってきそうだった。 彼女を見ると、弱々しげな目尻を表情の中で際立たせている。 ふっと涙の粒をそこに幻視できるように。 そして、僕を傷つけたのは彼女のはずなのに大丈夫か、と問うてくる。 戸惑いつつも僕は笑顔で返した。笑顔といっても微笑くらいだ。 彼女の見えないところで脂汗をたっぷりかいていたから、微苦笑だったのかもしれない。 それでも彼女は嬉しそうに笑った。 しばらくたつうちに、僕はだんだんと眠くなってくる。 ごわんごわんと耳元が疼き、それが子守唄のような役目をしていたからだ。 体の力が抜けていきそうになる。時々、傷口がずきんと痛むこともあった。 時間の流れがとてもゆっくりとしたものに感じ始めて、ああ、このまま、彼女の隣で寝てしまいたい。そんな考えも頭に浮かんできた。 しかしそう思ったところで、また声がかけられる。 今度は事務的だった。 「はい、終わりましたよ。ありがとうございました」 マスク越しの声でもそうと分かる綺麗な声を、僕は耳に染み込ませた。 可愛らしい笑顔もそっと盗み見、その日から僕は献血の虜になった。 657 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 01 17 58 ID VkPZRYNj 献血中に白衣のヤンデレを夢想した俺は末期。 この後「僕」は献血ナースにアプローチ。 めでたく付き合うも「彼女」の愛情深さは「僕」にとある要求をする。 「怪我をして。あなたが入院すればずっと一緒にいられるから」 というところまで妄想。 誰ぞ頼む( A`) 658 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 01 19 51 ID iXVaN4gs つまらん 659 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 01 24 31 ID VkPZRYNj 精進するよorz 660 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 03 12 07 ID Y2CYAD2P そういう輩の感想は聞き流せ 661 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 07 13 58 ID sppuLHQU 俺も刺されたくなってきた! 662 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/04(金) 07 20 21 ID oLLn+log うんこ 663 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 07 57 51 ID HqxeYt+p ヤンデレなラノベとかってあります?? 664 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 08 38 53 ID haFczotQ 文学少女だな 665 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 09 44 24 ID qj0JaYTS あれはヤンデレというかメンヘラ しかも他の男とくっつきそうだからやめとけ… 666 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/04(金) 10 41 39 ID /aOeuLzR うんこっこ 667 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 11 07 24 ID mNS8bz4M , ─ 、 / ⌒ \ / \ / ヽ / , -´  ̄ ̄ ̄ ─ 、| / / , ───── \ | / / ヽ / / |/ / ⌒\ /ヽ ヽ / / / ヽ l / ヽ l / ヽ / l / / ⌒ヽ /⌒ヽ l / | l | (‘l | |(‘l | | メロンパン食ってる場合じゃねえ! / | | l l _ l l l / / l | ` ー ´ (二) ー ´ | / l l ___ ! / / ヽ ヽ ヽ/´ l / // lヽ ヽ ノ─-、 ノ / // /ヽ\ ヽ /____ノ_ / / / / \` ー` ‐─────── イ / / / ` -──/⌒/´ー‐─´\ / / / / \ ヽ_/ #♯# ヽ / ´⌒ヽ ♯# /⌒ヽ / 668 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 11 30 04 ID XIuuP3yN デレてこそのヤンデレ ヤン状態すら受け入れられるのはデレがあるからこそ 浮気者が病んでも、それはただのメンヘラだ 一途な想い故に病むからこそ美しい いや、文学少女ほぼ読んだことねえんだけど 必要とすることと愛することとの間には絶対的隔たりがあると思うんだ 669 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 12 55 37 ID HqxeYt+p 665 買っちまったじゃん… 670 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 14 09 13 ID FxGLE9GV 文学少女はメンヘラ デレはほとんどない 671 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 20 26 02 ID 1cHvYFQE だが全員がメンヘラなわけではない。 女同士が揉めている光景が好きな人なら買っても楽しめる本だと思う。 三巻と五巻にそれっぽいのが出ている。 672 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 34 49 ID NTGWJk0+ むしろあれはツンデレ萌えの人が買う本だと思ってる 673 名前:溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 40 36 ID xtqVsE/d 流れをぶった切って投下します 相変わらずの遅筆なのは・・・・・うん、気にしません 674 名前:溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 41 32 ID xtqVsE/d 11 田村 夏夢視点より 健二に更生…と呼べる様なものをさせてもらった私は、 その頃にもなると沢山の友達を作る事が出来ていた。 多少、小学生で苦労したが、それもが仕方ない。 一度拒絶をしておきながら、自分から歩み寄ったのだから。 しかし、健二を見習って何度も諦めないで歩み寄っていくうちに、 そういった人達とも仲良くなる事が出来た。 仲良くなる日が来るとは思っていなかったので、 そんな人達と笑い合う日常に対しては凄く驚いたりしていたが。 だが、そこらへんは慣れだった。 最初は違和感がある日々も、中学に上がる頃には自然となっていた。 私がその気持ちに気付いたのは、小学校という囲いから、 中学校という囲いに変わって、まだ日も浅い頃だ。 中学に上がってから最初に喜んだ事は、健二と同じクラスになったという事。 小学校の頃は、5年生、6年生共に同じクラスになれたけれど、 小学校より人数が多くなる中学 (ここら辺の地域には他と比べて中学校があんまりないのだ) で一緒のクラスになるのは厳しいだろうなと思っていた。 あの日の運動会以来、健二とはよく話をするようになり、たまに一緒に遊んだりしていた。 遊びと言っても、私は一人以上でやる遊びというものをあまり知らなかったので、 新しい遊びが出る度に、健二からどうやってやるのかを聞く事が多かった。 そんな最初の、二人だけで遊んでいたのが、私がクラスに溶け込むにつれて、二 人が三人に、三人が四人に、四人が五人に…と段々と増えていく。 気がついたら私は、かなりの人数と遊ぶ様になっていた。 しかし、そんな大人数と遊ぶ様になった頃には、健二と遊ぶ事はなくなっていた。 それもそうだ。 女子ばかりの中に一人だけの男子。 そんなもの、居づらいに決まっている。 それでもなお、途中までは遊んでいてくれたのだ。 きっと、ギリギリ一杯まで居てくれたのだろう。 こんな私に付き合ってくれた健二に感謝もしていたし、 本当にギリギリまで付き合ってくれたのもちゃんと分かっている。 それでも、たまに校庭で友達とサッカー等のスポーツを楽しそうにやっている健二を見る度に沸き上がる寂しさというものを、結局私は中学に上がる頃になっても取り除く事は出来なかった。 なので、私は健二とはよく話をした。 遊ぶ事は出来なくとも会話は出来る。 私は必死になって健二と話をした。 何を必死になっていたのかはその時の私には分からなかったが、 それでも私は健二と毎日会話をした。 675 名前:溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 42 39 ID xtqVsE/d そのお陰とも言うべきか、休み時間には健二と話すのが普通になっていた。 健二との会話は、いくら話そうとも飽きる事なく、とても楽しい時間だった。 そんな楽しい時間も、いつまでもいつまでも続くものではない。 健二の友達が誘いを出し、それを健二が承諾して一緒に外へ出ていく。 その背中を見る事が何回も、何回もあった。 その背中を見る度に、よく分からない感情が、胸の中で生まれた。 中学に上がって間もない頃の健二と私の関係は、そういうものだった。 小学校から中学校に上がっても、私と健二の関係は、小学時代から変わっていなかった。 やはり休み時間に話をして、健二の友達人からの誘いが、健二との会話が終わる合図。 そして私から離れる健二を見る度に生まれる、よく分からない感情。 小学校から中学生に変わり、明らかに何もかもが変わった筈だった。 だけど、私と健二の関係は全く変わっていなかった。 健二が去った後は、私も私で友達と談笑をする。 これと言って、大した話をしなかったけれど、これはこれで楽しかった。 ある日、そんな風にいつも通りの談笑をしていた時 「なっちゃんは健二君の事好きなの?」 そう、唐突に聞かれた。 ちなみになっちゃんとは私のあだ名で、友達がつけたものだ。 何でも、背が小さい私にピッタリの愛称だという。 小学生の時は普通だった私の背も、中学生に上がったとたんに、伸びなくなってしまった。 そう聞かれた私の答えは 「分からない…かな」 といったものだった。 友達の質問に、私は否定の答えを出すつもりだったのに、口から出た答えは否定ではなかった。 「一緒に帰ろうよ」 放課後、私は健二を誘った。 誘ったと言っても、一緒に帰ろうといったものだけど。 「え?…うん、まぁたまにはいいか」 最初は私の申し出に面食らったようだったけど、健二は快く承諾した。 帰り道、私と健二は沢山の話をした。 小学生の、あの時の健二の心境、私の心境。 それは出来れば掘り返したくない話だったけれど、 実際に話してみれば笑える良い思い出となっていた。 そんな流れだったからだ。 私がずっと聞こうに聞けなかった事を言ったのは。 「健二の家の両親は…健二の両親は何であの日、運動会に来てなかったの?」 私の質問で、健二の顏が曇ったのが分かる。しかし、それも一瞬で元に戻して言う。 「いや、実は両親が仕事の都合で海外に出てるんだけどさ、 その都合で結構忙しいんだよね。だから運動会もその都合で来れなかったんだよ」 676 名前:溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 43 32 ID xtqVsE/d そう答えた目の前に居る人の、いつも通りの調子で話すのを見て、 簡単に分かってしまった。 何かを…隠していると。 「本当にそれだけなの?」 当たり前だ。 そんな単純な事なら何で…何であの時 「…何でそんな事を訊くの?」 あの運動会の、教室ので 「じゃあ、何であの時教室で、健二は泣いていたの?」 何で、健二は泣いていたのか。 「………そうか。あの時、その場面も見ていたのか」 健二は少しの沈黙の後、そう独り言を言って、直ぐに隠していた事を話始めた。 「僕にはね…妹が居たんだよ」 「えっ?」 私が声を上げてしまったのも無理はない。 決して長いとは言えないが、2年位の付き合いになる。 その間に、少ないとはいえ、健二の家に何回か行った事もある。 それでも、妹に会った事もないし、妹が居る等といった話を聞いた記憶もない。 いや……、妹が「いた」? 「両親は妹を溺愛していてね…親ばかここに極めたり、といってもいい位だった。 でもだからといって、妹を溺愛しているから、 僕が疎外されていた、なんて事はなかった。 ただ、妹の方をよく可愛がっていただけで、僕も親の愛情をもらったよ。 それでも小さい頃は、妹ばかり構われている事に対してたまに羨ましいなと思ってた。 でも、ある程度の年齢になると、慣れだったのかもしれないけど、 そんな家の風景も悪くないなと思える様になっていたけどね」 昔を懐かしむ様に、昔を羨む様に、健二は続けた。 「だけど、そんな家の日常も、妹が事故にあって…死んでからは壊れた。 妹が死んだのは…小学4年生の時だった。 車が妹に直撃。 よくあるような交通事故…。 妹が死んでから両親は、その事を忘れる様に仕事に入れ込む様になってね。 海外ばかりに行って、家に帰ってくる事なんてほとんどなくなった」 「健二…」 その時の私が発した彼の名前は、果たしてちゃんと届いていたのだろうか。 喋れば喋る程に、健二の顏からは懐かしむという感情が薄れ、 悲しみという感情が表に出てきている。 それでも私は、そんな健二を止める事は出来なかった。 喋るのも辛い事、それでも私に話してくれている。 「親が居ない間は、近所の優しいおばあちゃんに面倒を見てもらってくれていたんだ。 おばあちゃんは本当に僕に優しくしてくれてね、運動会なんかにもちゃんと来てくれた。 年甲斐もなく行事が好きな人でね、僕が徒競走なんかで一位を取ると、凄く褒めてくれた。 あんまりこういう事は言いたくないけれど、いつもいない家にいない両親なんかよりもずっと、 家族らしかった。 だけど、それでも両親も運動会に来て欲しかった。 用事があっておばあちゃんが来る事が出来なかった小学5年の運動会、 あの場所で、その事に気付いた」 677 名前:溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 44 27 ID xtqVsE/d 小学5年生の時の運動会。 昼休み。 独りで教室に居た、あの日、あの時間。 「昼食時になると、皆が皆、親の所に向かう。 そんな中で一人だけ、どこにも行けないやつ。 それが僕だった。 校庭には、どこにも僕の居場所がなかった。 だから、誰も居なさそうな場所…立ち入り禁止の教室で、僕は昼休みを過ごした。 夏夢が言う様に、確かに僕はあの時教室で泣いていたよ。 だってそうだろう? 確かに両親は、僕にも愛情を注いでくれた。 だけど、結局は妹とどちらか選べと言われたら妹をとる。 そんな両親だったんだよ。 それは妹が死んでも変わらない。 今生きている僕を見向きもしないで、死んだ妹の事ばかり気にして… その事に気付いて、どうして堪えられる。 強い人なら、それでも堪えられるかもしれないけど、僕には堪える事なんて無理だった。 弱い人間だからね」 まるであたかも、堪える事が出来なかった自分を悔いている様な表情。 あぁ…自分は、聞かなければ良かった話を聞いているんだな、と思う。 別に、私がそれで悲しくなるとか、そんな理由からではない。 健二にそんな顔をさせてしまった事に、私はそう思った。 「だけど、あの時は夏「健二はさ…」……何?」 それでも、一つだけ、どうしても聞きたい事があった。 その問いに対する健二の答えも分かるし、その答えに対して私が思う事についても、分かっている。 それでも、聞いてみたかった。 「健二は……その事で誰かが憎かったりする?」 「ないよ」 やっぱり。 しかも即答だったではないか。 「確かに、妹が死んでから家に帰ってくる事がなくなった両親や、 車で妹をはねた運転手を最初は憎んでいた。 だけどね、それは仕方がない事だ。 両親は結局僕より妹を優先しただけ。 運転手については、妹が自ら当たりにいった様なものだったからね。 だから、今の家庭状況は、どうしようもない事だ。 誰も悪くない…誰もね」 これで話は終わりとばかりに口を閉ざす。 気がつけば、もう別れ道だ。 「じゃあね、夏夢。また明日」 「うん、また明日」 つい先ほどまでの空気取り繕う様に別れの言葉を言う健二に、 私も同じ様にして別れの言葉を言った。 678 名前:溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 45 25 ID xtqVsE/d そして別れ道で、私と健二は別れた。 帰路につく途中で考えていたのは、先ほどの話。 いや、正確に言うと、あの話で私が分かった事だ。 健二の話を聞いて、今まで分からなかった秘密を知って、 ようやく分かったのは、私は健二が好きだという事。 きっと、この気持ちは、あの時の教室で健二を見た時から続いていたのだろう。 その事の認識については、ある意味予定調和ともいえた。 それとは別に、さっきの話で抱いた気持ちがあった。 それは………………………自分でも戸惑ってしまうほどの、 健二の両親と妹に対する憎しみだった。 投下終了 ようやく次回でヤンが出てきます 視点変更もこれで終わりです 679 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 47 30 ID EUQsmw9S 溶けない雪キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 680 名前:溶けない雪 ◆g8PxigjYm6 [sage] 投稿日:2008/04/04(金) 21 47 43 ID xtqVsE/d そして誤字発見orz 677 下から2行目 空気取り繕う× 空気を取り繕う○ です 失礼しました 681 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 22 11 21 ID mbrHm5Jk GJ! とうとう次回から本番ですね、続きに期待してます。 682 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 22 21 23 ID sppuLHQU ぐっじょぶ 683 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 22 37 52 ID ZFO3F5jO 水無月さん派だが、思わず夏夢に転びそうになってしまった…… 684 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/04(金) 23 42 41 ID R//NWJ8A 678 GJ!! そろそろ夏夢の初ヤンが出てくるか? 685 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 23 48 19 ID R//NWJ8A sage忘れた……マジスマソ 686 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/05(土) 01 51 22 ID laTy91Qh うんこっこw 687 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 02 40 55 ID hnlJ3tco 678 GJ! 夏夢の闇がいい感じに出てきましたね 688 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 04 45 05 ID Lhd2YAZO うおおお久しぶりに溶けない雪キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 689 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 22 26 50 ID SofpzrgT 紅の崩月夕乃って 素質があると思わない? 漫画版しか読んでないんだが。 病んでくれないかなぁ。紅だけに 690 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 22 37 38 ID oD2xuLW9 紅は好きじゃないがその人とロリだけは好きだ ただヤンデレとは違う気がする 691 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 22 42 43 ID mB94j0+4 紅好きな人が少なくて悲しい アニメ板でもボロクソ言われてるし 銀子がヤンデレになってくれれば… 692 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 23 12 55 ID 2l1TMMBG 紅は好きだ。特に銀子が好きだ。 だがヤンデレになって欲しくはない。そのままの銀子でいてほしい。 しっかりした性格の夕乃が病むとしたら、真九郎が紫と(性的な意味で)くっついた時ぐらいじゃないだろうか。 いつまでも子供だと思っていたら、いつの間にか奪われていた……みたいな。 693 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 23 28 40 ID +m9oivD+ 691 好きだから酷評なんだよ 694 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 00 02 53 ID P4dDj9bg 紅で思い出したが戯言シリーズの巫女子って若干ヤンデレ要素あったよね? 695 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 00 13 57 ID rxzrQdAJ 紅見たけどいまいち設定が理解できなかったぜ! 696 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 00 16 38 ID BKHv8Oy9 一言いわせてもらうとここから先はよそでやれ 雑談もいいがほどほどにしろよ 697 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 02 02 40 ID VM8sY3Ym ヤンデレの歌 ボクの名前はヤン坊♪ ボクの名前はデレ坊♪ 2人合わせてヤンデレだ~ キ~ミとボクとでヤンデレだ~♪ 小さな鋸(ノコ)から 大きな鉈(ナタ)まで 血を出せモツ出せ ヤンマーディーゼルー♪ (提供:ヤンマーディーゼル) 698 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 04 54 56 ID ylz4z6rb 697L M乙 699 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 08 41 28 ID /IUyOyaQ 渡瀬草一郎の「輪環の魔導師」のヒロインはヤンデレの素質が十分 700 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 10 16 33 ID FfBc3aFk ヤンデレに正座させられたい 701 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 10 34 58 ID 93ERfAMt キモ姉でよろしければ心当たりが 702 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 11 40 38 ID e89bKf8T 困ったことになった ヤンデレを優先すればストーリーが立ち行かず、ストーリーを優先すればヤンデレが薄味になる 703 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 11 42 03 ID u9yZjj/X 自分でどうにかしろ 704 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/06(日) 12 53 04 ID jn0rGM8V 自分語りでなれ合おうとするなカス 死ね 705 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 13 13 52 ID 93ERfAMt 704 そーゆう発言はsageてから言えよ 706 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 13 22 00 ID i0D14iH1 702 薄味でもヤンデレはヤンデレじゃね? 707 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 22 23 26 ID vtlb37ey 705 ただ病んでるだけの人間にレスするのはヤンデレ好きとは言わん 708 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/06(日) 23 31 39 ID VGGzxdAI 702 薄味の方が好きな子だっているよ? 709 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/08(火) 15 47 06 ID 0H0plSbJ ほ 710 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/08(火) 17 34 53 ID MLSyLoq2 っ 711 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 19 41 58 ID PP3qkPE2 たらかし 712 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 22 43 54 ID 7Tucocz6 にされたら 713 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 22 44 24 ID dKYqChdE ほうちょう 714 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 23 04 52 ID Se1pyFg4 でどろぼうねこ 715 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 23 14 28 ID 3Qjo+Xd3 を刺 716 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/08(火) 23 22 13 ID qM1NbmZN し続け 717 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 00 22 50 ID 6+oABejT 愛しの 718 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 00 43 17 ID nyD4KJRp 彼にも 719 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 00 45 52 ID f7r6/Vwh ボンバヘッ 720 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 01 55 46 ID LI644C3E 719 何か違うなwwww 721 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 08 10 14 ID +BiOMbeB 719 フイタwww 722 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 10 54 49 ID 5mN/Qzn/ ボ ン バ ヘ ェ ! ,へ ● へ o o / o オ オ \ ォ゚ オ // 723 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 12 00 06 ID 20G3deVn 719 お大事にwwww 724 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 17 19 53 ID +kAEz2HW メンヘラのSSを読んだり、投下していいスレって蟻鱒蚊? 725 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 19 42 48 ID 0VEwU1Jn メンヘラ≠ヤンデレ 726 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 21 01 27 ID eK6DDsk5 前に「ヤンデレだ! 」って騒がれてたNASAの女性宇宙飛行士の特集組まれてるけれど ただのビッチだったぜ…… 727 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 21 32 41 ID wW8R3BiW ただのビッチとヤンデレなんてどうやって間違ったんだ? 728 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 21 54 39 ID 2zOQygIF オムツを付けて1500㌔車で爆走、泥棒猫の乗った飛行機を待ち伏せ って行動自体はぶっ飛んでてヤンデレっぽかった 729 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 23 15 05 ID 8FFlKLEB 新歓と黒化って相性がいいかも 730 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/09(水) 23 31 14 ID tE6r/pGx 新しい人間関係が生まれるってことは新しい泥棒猫出現の可能性をはらむってことだからな 731 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 00 49 29 ID MPfRmceK 沙耶の歌やったけど ヤンデレ云々よりストーリーがきつかった 732 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 01 13 46 ID 3koAJVky グロ耐性ないときついかもねー 733 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 01 20 38 ID MPyP1e2h 以前ここのスレであったヤンデレ喫茶ならぬヤンデレリフレとかないかな・・・。 いや秋葉原とかにあるメイドさんがリフレクソロジーとか肩たたきとかしてくれる ののヤンデレバージョンとかあるかなって思っただけなんだが。 ・・・疲れてるだけだな、俺orz 734 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 07 17 03 ID NeuYoOPF いや、そんなことよりヤンデレ喫茶だろう。あれは神すぎる。 735 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 20 31 41 ID zSHFEP6Y そんな喫茶があるのか 736 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 20 48 03 ID 3koAJVky 三次のヤンデレとかまじありえない 737 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 21 20 34 ID NeuYoOPF お前ら、保管庫を読め保管庫を 738 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 21 22 33 ID NeuYoOPF お前ら、保管庫を読め保管庫を。『ヤンデレ喫茶は実在する~』みたいなのがあるから1度目を通して見ろ。良作だから。 739 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/10(木) 21 52 32 ID 3PTnDTjo お兄ちゃんどいてそいつ殺せない 740 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 22 20 33 ID VlqIJNPq つーかあれを知らん奴がここにいたのか 741 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 22 47 48 ID +r5YIlus 馬鹿あんまり刺激するな そういう雰囲気になるとあそこ思い出しそうでいやなんだよ・・・ 742 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 23 03 21 ID HLssP2nl 毎回この手の話になるNE! 知らん人には勧めれば良いだけのこと、「これを知らない奴は居ちゃいけない」みたいに取れることを言うのは良くないぜ? まあ、俺変な拡大解釈乙 743 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 23 15 47 ID fibeP2vc この場を和ますジョークでも 「あれ、いつの間にか雨がヤンデレ!」 744 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 23 23 46 ID aH2xQ5jG 743 コイツをどうすればいいか悩ンデレ 745 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/10(木) 23 37 01 ID fibeP2vc 我ながら酷いもんだと悔ヤンデレ 746 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 00 09 17 ID 968YealY この板はじめてきたんですが投稿していいですか?携帯からですが… 747 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 00 15 00 ID 1Jv91LJ6 いいんじゃないのか。 ただ、書きながら投下は止めたほうがいい。 投下するときは、書き上げてからまとめて投下するほうが無難。 748 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 00 16 08 ID sMkAG+Yz 746 you投稿しちゃいなよ 749 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 00 20 06 ID 9JhslUri 是非投稿して下さい あと、次回から誘い受けはやめておいた方がいい スレによっては叩きの対象になったりするからね 携帯からなら改行も気をつけると良いよ 750 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 15 34 17 ID WB9DNt2S 大口叩いといて糞みたいなもの投下しやがったらやっぱり叩かれるけどな あまり甘く見ないほうがいい 751 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 18 11 11 ID hltbFLg7 そうやって悪い空気にもってくのが一番すきじゃないかな 752 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 18 20 38 ID VgvsVe5E 反応してそれを引きずるのも好きじゃない で投下はどうなったのかな? 753 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 18 52 42 ID Qf+4fLzs そういや、本保管庫が更新されなくなって久しいね 夏まで行ったらまるまる一年止まってる事になるんじゃね? とりあえず更新しないならしないで新保管庫へのリンクや更新停止宣言してもらいたいなぁ ……メールでも送ってみようかしらん? 754 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 19 00 58 ID 968YealY すいません大口を叩くつもりはなかったんですが…不快にさせてすみませんでした。 書きためたほうがいいとのアドバイスをいただいたのでまた後日にします。 ご迷惑をおかけしました 755 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 19 07 39 ID 3Qoy7446 754 自分の納得いくように書いてください。お待ちしてますよー 756 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/11(金) 21 23 26 ID YkN6srT4 叩かれても文句言うなよ・・・ あらかじめ叩くって警告してるんだからな 757 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/11(金) 22 04 47 ID hltbFLg7 756 そのまえにあげないでくださいw 758 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 03 17 09 ID fzsvzCQN なんだか春だなあ こんな感じで職人が減ったら嫌だなあ 759 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 05 00 12 ID 2LC9LI0y 息子はもう入学式とっくに終わったんだがなぁ… 他の春房も早く現実で忙殺されないかなぁ… 760 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 07 03 12 ID jIrPchjB 759 ちょ、親wwwwwwww なんか普通に驚いちゃったよ・・・・。 761 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 08 09 18 ID u6vZJl25 ワシの孫はとっくに入学式も終わったというのに… なんて言うおじいちゃんもこのスレを見てるかもしれないぞ 762 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 10 11 38 ID 2RV9RQr6 759 むしろ職人のほうが忙殺されてそうだけどな 763 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 13 03 14 ID XIndT0uu むしろ今暇なのは入学式終わって友達が出来ず大量の必修授業の鬱憤を晴らしたい大学生だろう つ~わけで友達とか出来ず、偶然声をかけてくれた男にベタボレのヤンデレ娘を希望 764 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 17 54 58 ID 6othDKGm 763 俺はその逆がいいな~。友達が居ない男に声かけた女がヤンデレでだんだんその男にはまっていくやつ。 765 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 02 17 46 ID PMQ93Ca0 私がいてあげないと…ってなっちゃうんだな。 766 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/13(日) 14 33 06 ID PLpNUcyv 767 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 18 25 38 ID ryKIahhi 765 そうそう、それでその男にもう一人女のお友達が出来て病んでいくってストーリー。 こういうのまだー?(・∀・) 768 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 19 30 24 ID m4bYDGPD 男「最近できた友達B子って言うんだけど、A子の話したら…」 女A「誰よそれッ!?私とだけ話してればいいじゃないのよ!」 男「前に話したA子にお前の事話したら何か怒っちゃってさー」 女B「そう…そんなにA子さんが大事…?」 男「(・ω・`)」 こんな展開だな 769 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 19 50 52 ID mIhiO5lh 768 そして男に友達がいないことで安心しきっていた妹がツンデレ→ヤンデレに…… 770 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 19 57 25 ID y61rW8Ip ふと思ったんだけどさ、クーデレとかデレデレってある意味ヤンデレに分類できないか? 771 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 20 19 59 ID ENY5GNZU 定義の話は荒れやすいからやめたほうが… 772 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 20 26 18 ID y61rW8Ip スマソ 忘れてくれ 773 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 21 17 33 ID e9ZIBen1 ヤンデレとしては料理が上手い子とそうでない子だとどっちがいい? 774 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 22 14 15 ID QZy4dJ0W 『ヤンデレ喫茶は実在する~』 ググったら出て来た 良かった~ 775 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 22 26 39 ID sVvYec6n まずい料理を無理矢理食わせるとかでなければどっちでもいい 776 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 22 46 26 ID u3JhQOjt 「ヤンデレ喫茶は実在する~」は世にも奇妙な物語にでてきそうな内容だったね。 タイトルは「ヤンデレ喫茶」とかでね。 777 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 23 02 16 ID Jtsa3Cla 776 「お持ち帰られます」というタイトルが思い浮かんだ 778 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 23 34 59 ID ZzV6+8uJ ヤンデレって単語にこだわらなければありそう 779 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/13(日) 23 51 15 ID r5qd/qfh 778ジュドー乙 780 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/13(日) 23 52 36 ID r5qd/qfh 781 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 01 26 20 ID vUrR/FCK 好きな歌でヤンデレ小説書こうと思ったらプロットすら練れないからご飯作りに行っていいですか? イイデスヨね? 782 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 07 18 24 ID 2D7ZrXfU ディスプレイから手が… 783 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 10 38 51 ID 8VceWvzc ディスプレイ「私の事だけ見て。あなたの書く淫らな物語を、私にだけ見せて?」 784 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 12 38 09 ID pye1yHOf こうして職人達はディスプレイに呑み込まれていくのであった 785 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 13 50 03 ID itjcycHa 次はあなたかもしれない・・・ 786 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 15 01 01 ID 0XoDggo9 二次元に行く方法ついに発見! とかニュースになってお祭り騒ぎだな 787 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 15 50 24 ID ZbYqMZd1 このスレとキモ姉妹スレは神だな。 788 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 19 43 22 ID oqnBxiYL 他スレのことはどうでもいいです 789 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 20 14 50 ID ZbYqMZd1 別にお前に聞いたつもりはないんだが・・・。 どうでもよかったらスルーが基本ですぜ。 790 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 20 18 26 ID zpgLp0y9 789 矛盾してるよ 791 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/14(月) 21 41 09 ID arSeNSVz ヤンデレがヤンデレに愛されたらどうなるんだろうな 女1→女2→男 こんな感じで 792 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 21 45 06 ID 28tic25p 百合はアンチが多いからきをつけたほうがいい 793 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 22 15 52 ID PrPFazkq 妹もヒロインとしてありですか? 794 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 22 19 12 ID H0GHukay なら 女1→男→女2では? 最初はヤンデレな女1が男を追うが、女2の事を好きな男は相手にしない。 頭にきた女1は女2を攻撃するが、潜在ヤンデレな女2が…… 795 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 22 24 33 ID JShc+Lnd 男1→女→男2の構図なら鬼哭街やカルタグラで見れる 男1がめっちゃかわいそうだったw 796 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 22 30 42 ID Jw/kvDyj 妹もヒロイン?もちろんありさ!でも、その場合キモウトって分類されちゃうかな? 797 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 22 59 49 ID iUw5U/BS 何度も言うが、ヤンデレ男は萌えない 798 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 23 10 43 ID JShc+Lnd 別に萌える必要はなかろう 799 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 23 27 36 ID iUw5U/BS 訂正しよう、殺意が沸く 800 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 23 55 19 ID ZbYqMZd1 ヤンデレ男=キモい、うんこ、ゴミ、存在自体が犯罪。 ヤンデレ男は1970年代に生まれた男に多い(たぶん・・・ニュースとかドラマとか)。 それ以降の人は女自体に興味がない、または怖いと言う人が多い。 801 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 00 10 13 ID Tx1Ra2mA ヤンデレ女vsヤンデレ女2 で、精神分裂症と思われてる男(実際はホントにストーカー被害を二人から受けてる)が発狂してヤンデレ二人を殺すんですね、わかります。 大筋が決まりました。 じゃぁご飯作りに行きますね? 802 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 00 12 36 ID umauOvek 夜食を用意してまで徹夜で作品を書くとは、見上げた根性だ 803 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 00 17 50 ID Tx1Ra2mA あぁ、駄目だ、歌詞通りだと男がヤンデレになってしまう。 精神分裂症なんて書けないよ! 804 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 00 22 24 ID JzKOp+xL 精神分裂してるけどどっちもある1人男のことがすきだというのはどうだ? 体の主導権を巡って誰もいないところで自問自答?するんだぜ 805 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 00 30 46 ID wLxz8nXL 精神分裂症って、最近は統合失調症と言い換えされている症状であって、 多重人格とは違うような気がするが 806 名前:sage[] 投稿日:2008/04/15(火) 01 06 54 ID eE9dacPr 女1→女2→男 の場合だと女1は男を消して 女2を監禁ですね、わかります。 807 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 01 23 23 ID Tx1Ra2mA 805 そう 他人からは被害妄想だと冷やかされる男と、その男をストーカーするヤンデレとか考えたんだけど 808 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 02 06 31 ID wmghlt+x ttp //www.nhk.or.jp/nagasaki/lnews/03.html 809 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 02 31 14 ID 3SUy27Ig 808 ぞくぞくしたぜ。まさかリアルであの名言を言う女がいるとはな 810 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 06 03 28 ID 2/zUqovS 年齢が…… 811 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 08 59 01 ID VAcS7+Mx 葉月かわいいよ葉月 812 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 09 13 33 ID F58mZi7B ここはヤンデレさえあったら二次も行けるのだろうか? 813 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 10 05 30 ID o68QueU/ っていうかここはヤンデレの二次が基本だと思うんだが 814 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 11 57 16 ID LRQrZyZI シチュスレなんだし現に二次は少数派じゃないか? 815 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 12 13 23 ID 4GRmkwKg 二次創作てこと? 816 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 14 50 28 ID 3SUy27Ig 個人的には全然おKだけど、他の人はどうなんだろな 817 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 15 04 55 ID FlAXf7Ul この話題定期的にでるne! 818 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 15 12 51 ID IdpjXWeC テンプレに > ・版権モノは専用スレでお願いします。 って書いてあるからだめなんじゃね 819 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 15 13 47 ID pMKEBo3d 二次創作は原作見てないとわからんこともあるから別でやってほしい 820 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 16 25 40 ID +T3eeVF0 ヤンデレCD2弾の双子ってブラクラの双子がモデルなのか? 821 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 17 54 54 ID nXUrNRmo ローゼンかと思った 822 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 18 01 31 ID +T3eeVF0 ブラクラスレでも言われた でも設定が似てるし、片っぽの声優と武器は同じだし… 823 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 20 20 58 ID /TSHyEqn 見てきたが、完全にアウトだな つーかまたヤンデレ物ってより猟奇殺人物になってんじゃねえか 824 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 20 57 21 ID pMKEBo3d 殺せばいいとでもおもってるのか? 825 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 21 03 43 ID 78w1rWNg ヤンデレキャラは皆が殺人・暴力衝動があると一部の人に誤解されている現実が悲しい。 スクールデイズとかは思い悩んだ末にようやく凶行に及んでいたのに。 だから、このスレのSSに俺は期待している。 826 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 21 50 23 ID C1p1rceX 前にも誰かが言っていたけど 凶行という中でわかりやすいのが殺人なんだよね 所詮殺人は手段にすぎないってだけで 殺人=ヤンデレなわけではない そこらへんを誤解してる人がレナやら朝倉をヤンデレヤンデレ言ってるんだよね デレはどこにあるのかと問い詰めたいわ 827 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 22 34 48 ID LSjvhZ// 確かに。どちらもそうだが、特にレナの場合ただ圭一が見た幻覚の様なものだからアニメやマンガしかやったことない厨房が勘違いしているんだろうな。 828 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 22 52 56 ID pMKEBo3d 圭一に対する好意はあるが、原因はあくまで病気だしな 829 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/15(火) 22 56 15 ID lOwEqOK/ その他にもメンヘラとヤンデレが混同されるが、 ヤンデレ→相手原理主義 メンヘラ→自分原理主義 という大きな違いがある、とか。 830 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 00 52 29 ID 5gM4qTLh ツンデレみたくはなりたくないがこのままだと確実にそうなる 831 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 02 06 39 ID u7xgrF9L もし、ヤンデレ娘の体が酷く弱かったら 人を使うのか、無理して行動するのか。 832 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 02 18 14 ID bPVGtUki ひぐらしの詩音は症候群関係なしにヤンデレだと思うんだが 833 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 02 53 37 ID hBfzUXZv 832 あれはL5補正があるし愛しの彼を手に入れるための行動じゃないかなあ ヤンデレだったら彼が死んだら後を追うと思う それか生きてると信じてどこにいる?って探し続けたりとか まあ死んでないけど死んだ前提だったし 834 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 03 03 46 ID bPVGtUki でもL5補正があっても詩音は6人も殺してるからな… もともと攻撃的な性格なのもあるけど 835 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 04 18 57 ID EHOgJxZV 別にヤンデレとメンヘラは同居できない属性じゃないから両方ってことでいいんじゃね? 836 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 05 22 44 ID PQm5QT6/ いや、ヤンデレとメンヘラは別物。 同居なんて絶対無理だろ。なんでも混ぜるなよ 837 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 05 32 45 ID KrbTb/7l 10レスも経ってないのになw 838 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/16(水) 08 39 55 ID kqUt4BAm ∧_∧ (´Д`) /⌒ ⌒ヽ / /へヘ/ / / \ヾミ / `-イ `-イ /y ) // / / / ( く |\ ヽ | |\ ⌒i | | ヽ〈 ノ ) (_ノ (_/\ 839 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 09 15 58 ID hBfzUXZv 834 それはただ殺しただけじゃんか 「さとこはさとしを縛ってる」はさとしが生きてればヤンデレだけど復讐の一環じゃただの猟奇 それに何人殺そうがヤンデレになるかとは関係ない 第一、クイーンの言葉様はザ・ワールドさんしか殺してないし楓様なんて鍋とバインダーだけだぜ? 840 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 10 22 21 ID 27tBTzIb 別に定義なんぞどうでもいいがな 841 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 10 22 33 ID wmrj5XTw この話定期的に出るな 最終的に荒れるからここらで終了しときなよ 842 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 17 18 29 ID FJQb2A1x いや、むしろこう言う流れが荒らしを追放してんだろ。 荒れだす→この流れが来る→荒らしつきいるスキなし 無限ループ だからどんどん来い! 843 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/16(水) 17 45 59 ID EHOgJxZV ひぐらしだけにループ!! 844 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/16(水) 19 44 28 ID fPILe6RQ 843 誰がうまいこと言えと 845 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 12 59 23 ID jpVcSRhf 大体、ヤンデレヤンデレといわれるが、 個人的に最近のヤンデレキャラをさらに細かく分けるとこうなる感じがする 1:下衆デレ 愛のためなら何をやってもかまわない、 愛のためならどんな惨劇を生み出しても許されるといった下衆っぽいデレ 2:エゴデレ 周りの人間や相手の事を考えない、まさしくエゴイズムによるデレ 1と似ているが、1が恋のためなのに対し、これは自分のためによるデレ 3:重デレ 愛の度合いが重すぎることによるデレ 愛のために自分を狂わし、愛のために追い詰められ、 愛のために全てを投げ打つ重々しいデレ にわかがヤンデレヤンデレと呼ぶキャラの殆どが1と2だったりするんだよな 846 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 13 42 06 ID R349LUJE 最近じゃひぐらしをヤンデレっていうくらいだからなあ とループしてみる 847 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 14 09 15 ID 2GDths/H 2番なんかはタカビーキャラによくあるな。 そういう間違ったツンデレキャラが、さらに間違ったヤンデレをするものを喜ぶ。 おおなんという志の低さよ。 でもリンゴより美味しいリンゴジュースって時々あるよね。 848 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 14 18 41 ID UhpKlEMR 俺は大抵のりんごジュースは甘すぎて飲めたモンじゃないと思うけどな 甘けりゃいいってモンじゃないんだ甘けりゃ 849 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 14 34 41 ID jMWqgNfF いない君といる誰か読み返すと いつもの議論で言われているヤンデレの対象から外れてるような… アレ追い出したい人がいて自演でもしてんのか? 850 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 14 53 22 ID JvF07Qi0 あれはヤンデレ以外の部分でも十分に読ませてくれるからな 851 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 15 05 04 ID 1Bvrvz0c 849 定義厨は荒らしだろ 構わなくていい 852 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 18 45 00 ID oRFwsQLR そもそも全然分類になってないしな。 848 水で割れ。 853 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 19 07 40 ID mZy8bzRU ジャーン!ジャーン! 854 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 19 12 24 ID 6yf8mShC げえっ!ヤンデレ! 855 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 19 24 31 ID pNArkP+i スラングの定義を求めること自体が間違いじゃね? ネット・オタクの間での常用語になった「ツンデレ」も元来の意からは遠く離れたモノに成り代わってる。 ・精神を病む ・誰かを好き の二要素を含めば即「ヤンデレ」判定が現状。 この第一要素の判定があいまいで ・元来精神を病んでいる(先天性メンヘラ ・恋愛と無関係な部分で精神に異状を来たす(突発性メンヘラ がヤンデレ判定されてて混乱を生んでいる。 前者も恋愛関係で異常行動を示す場合線引きが難しい。(例:ストーカー気質、コレクター気質) ここから先は極個人的な意見になるが 「これは萌えらんねー」→「こんなのヤンデレじゃねー」 って意見の人間も多い気がする 個人の好みや主義で範囲が変わるなら、もはや制御は不可能 そこに在るモノ全てを受け入れる、ってぐらいの心の余裕がないとスレが排他気質→戦場→荒野となるんじゃないか 余計な心配かもしれないが、ただの戦闘狂(戦闘気質ヒロインスキーではなく)も呼び寄せたらスレ存続に関わるし ヤンデレスキーの懐の深さを見せてやろうぜ 856 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 19 30 07 ID pNArkP+i 853-854 あれこれ思考して阿呆な長文書いてる間に仲いいなお前ら 俺浮いてるじゃん つまりあれか、これも孔明の罠か 857 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 20 54 13 ID rbNTn83M 小説を書くスレなのに自説を書いてる人たちって何なの? 858 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 21 02 47 ID KIjfQsLs 857みたいなやつがいるから荒れるんだよな… 859 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 21 23 26 ID XhBAhrGC 858みたいなやつがいるから荒れるんだよな… 860 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 21 23 58 ID jpVcSRhf 855 ツンデレ自体も元はちゃんとした定義があったのに、 外からやってきたにわかが定義を好き勝手変えてしまった挙句、 ツンデレに定義はないと無理矢理結論付けてしまった 今ではヤンデレでも同じ事が発生している わかりやすく言えば、丼好きが丼のちゃんとした定義を理解していたのに、 丼のどの字も知らん奴が勝手にカレーライスを丼だと言い張り、 挙句の果てには丼の定義自体を米と具を同時に装えばいいとしてしまった つまりはそういうことだ 861 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 21 45 03 ID kDNsgLr9 ひぐらしキャラがヤンデレにはあたらない、という意見には同意なんだけど そうでなくとも、ひぐらしの場合、作者がヤンデレに対して 「プライドの下がりきった男へ媚びてる」と批判的なわけでしょ。 御高尚なひぐらしのキャラがヤンデレだ、なんて、そのファンがいくら頑張ったところで 教祖の竜騎士にはいい迷惑なんじゃねーの。 862 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 21 56 49 ID 8z5+O2uZ で、今日は何レス定義の議論に費やされるんだ? ここ最近更新したら伸びていて投下来たのかと思えば雑談・議論で伸びているだけだし…… そんなに議論したかったら本保管庫のBBSでやってくれよ。 863 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 22 00 29 ID pNArkP+i 860 一行で要約すると カレー好き「計画通り!!(ニヤリ」 ってことですね わかります 862 わかりました 864 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 00 52 54 ID rSzTcIJQ SS以外で5行以上書かれても…… 865 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 02 00 03 ID BmKnsaqX 864レスで312KBしか使ってないからくだらない議論に長文を使うんですね、わかります 866 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 05 14 50 ID P++eIhaS まあにわかがどれだけ迷惑かってことがよくわかるってことだたな 興味出たから来たってにわかは半年ROMるだけでも平和になると思うよ 867 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 13 28 52 ID UJ+2l6Hx 古参の自己主張もウザい このスレ自体がそんなに古くないスレなのに何言ってんだコイツらは わからなかったら黙ってる。でも、わかっていても語らないのが大人な対応だと思います 868 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 14 45 42 ID eC2yRS8r もうじきこのスレも三年目に突入ですね 869 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 15 01 35 ID P++eIhaS 867 866が古参の自己主張だと思うならあと数年待った方がいい 870 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 16 01 32 ID IniuZiYt 今度は自分を棚上げにした自治議論でつね。 871 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 16 19 54 ID A2BrV60S うんこ 872 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 18 04 20 ID /dmvwGUm 868 まだ二年ぐらいだと思う 俺が初代スレ見たときは確か2006年の夏だったような あの頃はお茶会の人しかいなくて酷い荒らしが普通にいたな よくここまで成長したもんだ、2スレ目がたつとは思えないぐらい荒れてた 873 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 18 14 22 ID /dmvwGUm ごめん、3年だった 8-6の要領で2006年入れるの忘れてた 874 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 18 19 30 ID nND0KPxZ 三年B組ー!ヤンデレ先生ー! 875 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 18 43 51 ID p2q4r5wC 869 釣りだよな? 876 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 19 14 37 ID jxHvGw94 873 初代スレが06年なら2年であってる 2周年が終わって3周年目に突入ってことだな 877 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 19 53 02 ID /XyqZxjU ヤンデレ先生か… ・高校に入学式してきた男とヤンデレ先生の話 授業態度が悪く性格がルーズな男は遅刻ばかりする。自然ヤンデレ先生は男に厳しくなる。 愛情の裏返し、男に接するための理由でことある事に男に注意するヤンデレ先生(でも怒鳴らない) しかし、自分が男に惹かれていることに気付き、好きだと自覚した頃には男に彼女ができていた 男を諦められないヤンデレ先生。男の隣に居る男の彼女がヤンデレ先生を見て笑う 次第に病んでいく先生。今まで遅刻していた男は彼女と登校するために遅刻しなくなる。授業態度 も真面目になってきて、それがまた彼女の影響なのかとヤンデレ先生は思いつめて考えてしまう 「ねぇ男、どうして遅刻しないの? いつもみたいに遅刻してきたらいいじゃない。 遅刻しなくなるなんて誰の影響かな? 男は不真面目でだらしなくて多少問題を起こしてばかり じゃないと先生落ち着かないな。不真面目じゃないのは男らしくないよ…」なんて教壇でブツブツ と呟いて傍目にもヤベーんじゃね?みたいな目で見られるくらいに酷くなる (または家で独りきりになった時にだけおかしくなって誰も気づかない) そんなある日、男が友達に次にどこで彼女とデートするか話しているのを聞いてしまう。 既にアレな人になってしまっているヤンデレ先生が暗い微笑を浮かべる。後のヤンデレ孔明の誕生である。 男と彼女のデートにヤンデレ先生はこっそりストーキングをして写真を何枚も隠し撮りする。 デートの翌日学校に行くと男は生活指導室に呼ばれ、彼女とラブホテルに入っていく現場の写真を 先生から見せられ停学になる。 ヤンデレ先生が作った合成写真は学校にばら撒かれ、それを先生達が見て問題になったのだ。 停学になり、周囲から人望があり人気もあった男は次第に孤立していく。 いろいろな根拠のない噂が学校中に広まっていたが、誰もその噂の出所は知らない。 それでも男は彼女と別れず健気に頑張る。 一向に別れない男と彼女を憎らしげに見るヤンデレ先生。廊下の影から顔を半分出してこっそり男 を観察するその姿は某岩本道場の先生の如き形相である。 心が病んだ先生に既に善悪の判断はなく、薄暗くなった夕暮れの帰り道、遂に凶行に走る。 とここまで考えた。他にも3通りルートがある。 堅物美人教師が病んでいく様とか超興奮するんですけど誰か書いてくれませんね? 878 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 19 54 33 ID /XyqZxjU ちなみに別ルートは ・ヤンデレ先生が男にまとわりつく女達を排除しながら影で見守っていくルート (堅物だから男女の関係は高校を卒業してからの事と考え、男が卒業するまで何かを待っている) ・先生が病んでいく様とありふれた日常を描くハートフルな暗黒小説ルート (誰も居ない教室で一人で授業をしたり誰もいない机に向かって注意したり黒板に延々と男の 名前を書いたりオナったりと病みっぷり満載) ・監禁ルート (個人授業・課外授業・調教ルートともいう) 879 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 20 09 10 ID f8JXxrEv 土手で天を仰ぎながら「3年B組!」と声をあげる美人で男子生徒に人気のある坂本先生(仮名)。 そして集まってくる女生徒たち。しかし生徒たちの手には包丁・ナイフ・日本刀・ノコギリetc... わーっしょい!わーっしょい!わーっしょい!わーっしょい… 「勝鬨を上げるわよー!」 「あたしたちの彼氏を寝取ったババァの首級(みしるし)よ!」 「シねシねシねシねシねシねシねシねシねシねシねシね…」 「あんたさえ、あんたさえいなければ・・・」 わーっしょい!わーっしょい!わーっしょい!わーっしょい… その胴上げは異常を察知した婦警の大森さん(仮名)に発見され一時止まったが 彼女が手持ちの拳銃弾を死体の頭部に全て打ち込んだあと、彼女の音頭で再開された。 わーっしょい!わーっしょい!わーっしょい!わーっしょい… 880 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 20 34 32 ID SxPwGP+3 877ちょwそこまで考えてるなら自分で書けよwww 他人のプロットでやるのは正直結構めんどいんだぞ・・・ 本人が書き忘れor気づいてない先入観的なイメージがあるからな 881 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 21 21 45 ID d6ooqwkr まぁ実際に書き上げるのが一番大変だしなぁ。 882 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 22 15 09 ID 85OVWaoW 877と逆の話を考えてた。 主人公は新任の男性教師で、授業やら担任の仕事やらがうまくいかずに意気消沈しているところを真面目な学級委員(女子生徒)に励ましてもらう。 委員長の手助けを受けながら、主人公は少しずつ教師生活に慣れていく。 やがて委員長は自分から放課後に職員室へ話し込みにくるなど、だんだん二人の距離が縮まっていく。 主人公は委員長に感謝しながらも、教師と生徒以上の感情は持っていなかった。委員長も真面目故に不器用な若い先生に親近感を抱いているだけのつもりだった。 しかし主人公には学生時代から友達以上恋人未満の女友達がいた。彼女と過ごしている休日を委員長が目撃してしまったその日から、世界が歪み始める…… そんな話。 忙しくて書く時間がないから、誰でもこのネタを使ってもらってかまわない。 睡眠時間削ってでも書きたいという気持ちになったら自分で書くかもしれんが。 883 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/18(金) 23 49 30 ID /XyqZxjU 880 モルダー、わたし疲れてるのよ… 俺は自分が書くよか人が書いたのを読みたい派ですから 俺としては堅物で真面目な美人教師がじわじわ病んでいく様を描いたSSが読みたいです ヤンデレとは病んでいく過程が面白い。それがより病的であればあるほど素晴らしいと思うのです 884 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 01 06 33 ID lePuzouM 昭和初期の空気はヤンデレによく似合う 時代そのものが病んでいると、病んだおにゃのこがより病んで見えていい 885 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 01 14 55 ID PSZHl/lV 883 それだけ精密なプロットが書けるなら書くべきだ アレだよ? 自分の手でヤンデレっ子が創造されるのはそれはそれで興奮するぜ? 884 演歌って結構ヤンデレの歌多いしな 886 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 13 01 14 ID jRJc+pnH 885 プロットじゃなくて妄想を書いただけですから… 基本的には他力本願の男です。他人任せの卑しい人間なんです 書くと言って書けなかったり完成できなくて投げ出したりと口だけの男になった時の恥ずかしさを 考えたら恐ろしくて書けない矮小な人間なんです。 期待されると心臓が止まりそうになってハゲるんです。期待を裏切る男で有名なんです 887 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 15 22 05 ID iKRNB0KU 男も女もヤンデレなカップルを書きたいと思ってたらそれじゃただのバカップルになることに気がついた 888 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 15 46 05 ID MmNN+Bha 887 お互いにストーカーしあったり監禁しあったりするんですねわかります^q^ 889 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 15 53 57 ID EzgLap7O 女「あの女の臭いがするッ!!」 男「君のほうこそ、男物の香水の臭いがついてるぞ!」 女「えっ…やだ、触られてた…?」 男「うげ、このハンカチか…」 女「消臭しよう!」 男「消臭しよう!」 ギシギシアンアン こうですか?わかりません! 890 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 17 27 02 ID kDxo5az2 男のヤンデレは警察にタイ―ホされる可能性が高いが女のほうは警察に逮捕される可能性が少ない。 つまり女のほうがレベルが高い。 891 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 17 53 54 ID ntGl6zy+ 887 面白そうw 892 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 17 56 53 ID yvNpMyLl 887 SSにしてみてくれw 893 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 21 27 06 ID tJ9GvpPn ヤンデレ家族と傍観者の兄の続きまだー? 894 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 21 45 26 ID bEPt7q5h それは確かに待ち遠しいなぁ。あれ、兄ちゃん少し報われてない(?)よな。これからどうなるだろう? 895 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 23 12 29 ID y27fzcAF 1000いきそうだなコレ 896 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 02 17 42 ID Dxe2igAZ じゃあ1000いく前に質問!ヤンデレとドMって両立できる? 897 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 02 55 49 ID Vhw0RUs2 ぶっちゃけ弟が主人公みたいになって(ry 898 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 02 56 30 ID F5ji2GT5 どっちも可能ではあるんだが、ドMゆえにSな恋人に躾けられてるうちにヤンデレになっちゃったのか、 好きな相手に構ってもらってるという証としてM的なことをされることを欲し始めちゃったのでは大分違うな そもこの場合のSMってのは言葉で攻めるとか多少拘束するとかのソフト系? 本当に傷とかつけるハード系? いやSMには詳しく無いからよくわかんないけど。 899 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 03 35 11 ID g1rDtAc4 SMとは、相手に深刻なケガを負わせたりしない&深刻な傷を受けたりはしないという信頼の元に成り立つプレイなので とにかく構われたいタイプのヤンデレか、SMしてるうちに相手にベタぼれしちゃったM子あたりなら両立は可能ではないかと。 自傷癖の延長とかなら、むしろ物足りないんじゃね 900 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 18 30 ID WWUQ5a6O 投下します。第十話です。 901 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 21 37 ID WWUQ5a6O 葉月さんと二人きりで歩く通学路。 それは、同じ高校に通う男子生徒垂涎のシチュエーションである。 ここ最近はほぼ毎日葉月さんと登校している俺であるが、飽きたと思ったことは一度もない。 嬉しいに決まっている。可愛い女の子と一緒に肩を並べて歩くなんて、 少し前の俺だったらうさんくさいまじないに頼ってでも叶えたい願いだったのだ。 だがしかし、今日はどうもいい気分になれない。 嬉しくはあるのだが、それ以上に気に掛かることがあってどうしようもないのだ。 ――弟は今、どこにいるんだ? 「でね、昨日お父さんにチョコレートあげたら、いきなり道場に行っちゃったの」 「へえ……」 「なにするつもりかなと思って見に行ったら、明かりもつけずに一人で正座して黙想してたの。 すっごい喜んでたみたいだけど、もらえてそんなに嬉しかったのかな、チョコレート」 「……ああ、たぶんね」 チョコレート。昨日はバレンタインだった。 なんだろう。最近ではバレンタインにチョコをあげた男子を誘拐するのが流行っているのか? 弟がモテているということは知っている。 弟が中学に上がってきたときいきなり大量のラブレターやら熱烈な告白を受けているということも風の噂に聞いた。 弟を誘拐して飼いたがる女子が居てもまあおかしくはないな、と思っている。 だが今まではこんなことは無かった。 せいぜい着衣に乱れのある状態で帰ってくるか、両手に紙袋を持って帰ってくるぐらい。 十四日が過ぎて、翌朝になっても帰ってこないなんて初めてだ。例外だ。 無断で外泊しているだけかもしれないが、弟の性格からしてそれは考えにくい。 そもそも、今生の別れを匂わせるようなメールを送るなんて冗談が過ぎる。 しかも、俺宛に送ったメールとは対照的に、両親には外泊するから心配要らないという内容のメールを送っていた。 周到な。おかげで両親は弟が友人の家に泊まっていると信じて疑わなかった。 弟はこんなことしないはずだ。頭の出来がどうこうじゃなくて、こんな意味不明なことはしない、という意味で。 待てよ、携帯電話を誰かに奪われているなら―――― 902 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 22 37 ID WWUQ5a6O 「ねえ。……ねえってば!」 耳のすぐそばから聞こえてきた声に思考を留められた。 声のした方向、左を向く。葉月さんが俺の肩を掴んで揺さぶっていた。 「どうかしたの?」 「話、ちゃんと聞いてた?」 「あー……うん。もちろん。お父さんの話でしょ。 そりゃ、嬉しいに決まってるよ。男はいくつになってもバレンタインチョコをもらえたら嬉しいものだから」 「ふーん、聞いてはいたんだ。それなのにいまいち反応が良くないのは……」 突然葉月さんが前に回り込んだ。正面から向かい合う形になり、立ち止まる俺。 葉月さんがいたずらを企んでいそうな笑い顔をしてのぞき込んでくる。 「ふふふ。……もしかして、拗ねてる?」 「なんで?」 今の会話のどの部分に不平不満を覚えるというのだろう。 ただ葉月さんが父親にチョコレートを渡した、というだけの話だったはずだ。 俺がいつまでも黙り込んでいると、葉月さんは不思議そうな目で見つめてきた。 「え……と、あれ? ほ、本当にわからない? 何か不公平さを感じたりしない?」 「いや、特には」 「だって私、昨日あなたにあげてないよ? チョコレート」 ――ああ、そういうことか。 父親にあげてどうして自分にはくれないのかと俺が思っている、と。 ふうむ。言われてみれば少し悔しさが沸いてくる。 昨日もらえたのは、弟から押しつけられたチョコレートの箱と何故か入れ替えに鞄に入っていたオレンジ色の箱のみ。 昨晩は弟の帰宅を待っていたせいで開けられなかった。よって、昨日のカカオ摂取量はゼロ。 もし葉月さんからもらえていたのなら食べていたのだろうが、もらえなかったものは仕方がない。 それに、チョコをもらなかっただけで心を乱しているように思われたらかっこ悪い。 ここは平静な振りをするとしよう。 「俺は昨日葉月さんと一緒に帰れたから。それで十分だよ」 「え、ホント!? ――っじゃ、ない。違う違う、そういうことじゃなくって、その……あのね」 「ん?」 「……ううん、なんでもない」 葉月さんは短いため息を吐き出し、再び隣について歩き出した。 903 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 23 48 ID WWUQ5a6O * * * 昼休み。昼食を食べ終わった後で携帯電話を取り出して開き、何度かボタンを操作する。 指を止め画面をじっと見ていると、合体させた机を挟んで向かい側に座る高橋に話しかけられた。 「何をやっているんだ君は。今日はずいぶんと熱い眼差しで携帯電話を見つめているじゃないか」 「ん……そうだったか?」 「うむ。数学の時間に暇だったから君の行動をじっと観察していた。 そうしたら君は授業開始、それから十分後、次に五分後、その後は数分も経たないうちに携帯電話を操作していた。 君がそこまでするなんて滅多にないからね。で、何をしていたんだ?」 「メールの問い合わせ」 「誰からの連絡を心待ちにしているんだ?」 「それはもちろん、誘拐されたお……」 「……誘拐?」 あ――しまった。 変なことを言ってどうする。そもそも誘拐されたかどうかすらはっきりしていないんだぞ。 「すまん口が滑った。今の無し。忘れてくれ」 「誘拐とは穏やかじゃないな」 高橋が神妙な顔をしながら腕を組んだ。失言を忘れてくれそうな気配、一切無し。 気にしないでくれ、頼むから。変に話を大きくされたら困るんだ。 「誰がさらわれた? 君の周りにいる誰かか? もしや――一年女子の間でダントツの人気を誇る弟君ではあるまいな?」 思わず息を呑んだ。 こいつ、どうしてそんなことがわかるんだ? もしかして俺の顔に書いてある、とかか? まずい。ごまかさないと。 「違う違う! そういう物騒な話じゃないんだって!」 「しかし日常的に誘拐という単語を口にするのはその道のプロかアマチュアか、物書きぐらいだろう。 君が物作りに並々ならぬ熱意を持っているのは知っているが、犯罪や小説の執筆に関しては門外漢じゃないか。 正直に白状したまえ。何かあってからでは遅いんだぞ」 「むぐっ……」 何かあったから正直に白状できないのだが、そういう場合はなんと言ったものだろうか。 前言撤回、高橋には通用しない。 最近サスペンスドラマにはまっている、なんて言ってしまって深く追求されたら答えられない。 こちとらテレビはバラエティしか見ていないのだ。 こんな時は対象の興味を他に向けるのが一番。 よし、いちかばちかだが、高橋の後ろを指さして「あ! 篤子先生がスカートをたくし上げて潤んだ眼差しでこっちを見ている!」でいこう。 こんな手を使うのは初めてだ。高橋の篤子先生への情熱を考えれば、成功率は五分といったところ。 やってみよう。勇気を振り絞って。恥を我慢して。 904 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 27 57 ID U7h/b+ze つ④? 905 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 28 24 ID WWUQ5a6O 高速で右手の人差し指で高橋の肩の後ろの何もない空間を指して叫ぶ。 「ああ! 篤子先生が――――あ?」 狙いをつけずに指した方向には見知らぬ女子生徒が居た。場所は教室の黒板側の入り口。 女子生徒と視線がぶつかる。そりゃ、いきなり指さされたら不審に思うわな。 なんとなく悪いことをした気分になりながら腕を下ろしていく。 すると、なんということだろう。さっきまで視線を交わしていた女子生徒がこちらに向かって来るではないか。しかも表情が険しい。 もしや葉月さんを慕う、石鹸の香り芳しい多年草的な嗜好を持ち合わせている人たちの一人? またピンチかよ。しかも高橋に問い詰められるよりやばい。 女子に問い詰められたら反撃できない。もし泣かれたらうろたえるしかできない。 そんなことを考えているうちに女子生徒はすぐ目の前にやってきていた。 机の上に手をつき、拳二つ分ほど空けた距離まで顔を近づけてくる。 相変わらず表情は険しいままであったが、近くで見たその顔は俺への嫌悪を宿してはいなかった。 むしろ追い詰められ、俺に救済を求めているようである。 「先輩、正直に答えてください。とっても大事なことなんです」 後輩らしき女子の問い詰めに対して俺は頷きで返事した。ここで首を振るほど俺は愚かではない。 顔つきだけでなく声の調子まで緊迫しているのだ。言うとおりに大事な用件なんだろう。 「先輩の弟さん、今どこに居ますか?」 「え……。弟?」 弟の所在を聞いてくる、ということは。 「君、もしかして弟の?」 「同じクラスです。それと、あと……」 女子生徒はそこで斜め下に視線を逸らした。 なるほど。この子、弟のことが好きなのか。例の弟のファンクラブの一人かも。 「悪いけど、弟がどこにいるのかは俺にもわからないんだ。あいつ、昨日からどこかに出かけているみたいで」 「嘘……じゃあ、本当に居なく……? 手がかりとか、行きそうな場所とか」 首を横に振る。もしわかっているならここでじっとして考え込んでいない。 突然肩を掴まれた。強く掴まれたが痛みは覚えない。 女の子の腕が震えているのは弟が居なくなった恐怖からきたものか? 本当に、たったそれだけでここまで青ざめた顔をするだろうか? 「お願いします、もう少しだけ、深く思い出してください。じゃないと私、私たち……」 「ねえ、どうしたの? 弟が学校を休んでいるだけでそこまで心配しなくても」 「違うんです! 先輩が思い出してくれないと、私まで危ないんです! 消されちゃいます!」 「け、消されるう?」 それは眉毛に引いた線を消されるとかいう意味じゃなくて、存在自体ってこと? 弟が消えたから、今度は自分の番だと? まさか、神隠しでもあるまいし。 女子生徒を安心させるための言葉を選んでいると、複数の視線を感じた。 昼休みの教室内だから人の目はもちろんある。だが、特に強いものが一つある。 左に目を向けると高橋の顔がある。眼鏡の向こうの瞳にあるのは静観の意志。気になるほどのものではない。 とすると一体誰が? 次は右側へ顔を向ける。 すると、いきなり鋭い眼光を放っている人物と視線がぶつかった。 906 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 29 51 ID WWUQ5a6O 葉月さんだ。女友達との話を止めて俺を見つめている。 女友達の輪の中でも際だつ美しさを彼女は持っている。が、今は瞳の中で炎をごうごうと燃やしていそうなご様子。 あれは怒っているのか? 俺に対して? 女の子に対して? 両方? いずれにせよあの状態はまずい。既視感、既知感、嫌な予感。 まるで弟の勉強を見ている最中に睨み付けてくる妹のよう。 葉月さんから目を逸らす。じっと見ていても事態は解決しない。 まずは肩を掴んで俯く後輩をなんとか帰さなければ。 「とにかく落ち着いて。弟ならきっと明日には何事もなかった顔で登校してくるはずだから」 「駄目です。それじゃ遅いんです!」 「どうして?」 「だって明日まで、ううん、きっと今日中に私たち……皆居なくなっちゃいます」 「だから、なんで居なくなるの?」 「あの女は待ちません! きっと腹いせに私たちに言えないような……ことを、してきます。絶対そうです! そうじゃなきゃ、あんな。あんな、血がいっぱい出るようなこと……」 カチカチと音が鳴る。歯と歯が当たる音を立てているのは後輩の女の子。 相当な恐ろしい目に遭ったことに違いない。そしてそれをやったのは同性である女の子。 誰だ? 弟が居なくなったことに動揺し、暴力を振るう人間。そして、そいつは弟の行方を気にしている。 あれ――どうしてそいつは直接俺のところに来ない? 行けない理由がある? 俺と顔を合わせたくない? 俺とは会いたくもない? もしそうだったとしたら、そいつは俺を嫌っている。 女の子で、弟のことが好きで、俺のことが嫌いで、他人に暴力を振るえるやつ。 一人だけ心当たりがある。あいつだ。 後輩の女子に声をかけようとしたら、突然彼女が顔を上げた。 いや、無理矢理上げられたと言った方が正しい。彼女は前髪を引っ張られていたのだ。 「いっ……たい。やめて、もう許し、て……」 「遅い。もう待てない。お前のせいで顔を出すことになっただろう。……どけ」 頭を引っ張られて女の子が倒れる。高橋の方に倒れたおかげで床にはぶつからなかった。 闖入者と対峙する。さっきの予測通りだった。 髪は金色で長く、白い絆創膏で頬を隠していて、瞳に俺への憎悪を漲らせていた。 喉が締め付けられる。俺はそいつが怖かった。 目とか行動とか口調とか、どれかが怖いんじゃなくて、いずれも怖ろしかった。 だけど逃げることもできない。ただ俺は黙るしかできなかった。 ふと、頭の中に疑問が浮かんだ。そしてすぐにそれは解決した。 どうしてこいつが、二度と顔を見せるなと言ったこいつが俺の前に顔を出したのか? 決まってる。そんなの、たった一つの答えを求めているから。 「アニキ。あんたの弟――あいつは今、どこにいる?」 葵紋花火が一番に気にかけるのは、弟のことだから。 907 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/04/20(日) 06 31 50 ID WWUQ5a6O 今回はここまで。 最近書いていなかったので、少しずつペースを取り戻すつもりで短めの投下です。 あと、ミス情報。 903の下から7行目の 前言撤回、高橋には通用しない。 は 前言撤回、は高橋には通用しない。 でした。ごめんなさい。 908 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 07 09 43 ID CU9IwQJ8 おお リアルタイムに遭遇したw GJ 909 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 09 14 30 ID hnwgHXxF お久しぶり グッジョブルゴーニュ 910 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 10 08 55 ID txa9OQed GJ 911 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 10 54 55 ID UcrLSDdr GJ! 912 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 11 41 40 ID 34bszVtQ 相変わらず緊張感あふれる話GJ。 913 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 14 48 16 ID JLvvD+8o おいおい…俺が出掛ける前に確認した5分後に投稿されちまったよ。でもGJ!本当に楽しみにしていました!続きもまた楽しみにしているので、じっくり書いといてください! 914 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/20(日) 16 14 45 ID TX/cIHvp 915 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 16 32 04 ID uS9UXXEQ おお傍観者の兄来てた! GJ! 相変わらず次の話がwktkだぜ ってか葉月さんが可愛すぎるw 916 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 16 39 30 ID 1fjKjUSh これは葉月さんvs花火にwktk 917 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 16 57 31 ID ucgutHcy GJ! アニキはマジで理不尽な目によくあうな…幸せを願わずにはいられない。 918 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 18 12 12 ID +YC0cGu/ バカ野郎、兄貴は葉月さんといういい人に想われてるじゃないか、幸せ者だぜ ヤンデレ予備軍? いいえ、一途なだけです 919 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/20(日) 20 55 10 ID 1XEz4lx3 兄貴逃げてー!弟に関わっちゃダメー! 920 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 05 21 16 ID b7eaewG+ GJ! だが兄貴自分が物凄いヤバイ位置にいることに気づけw 921 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 06 04 46 ID TbaMmDOz http //blog.livedoor.jp/pasoku_matome/archives/51114821.html ↑ここを見ていたら特に気になったレス 幼馴染を振る→幼馴染が社会人と交際(当時中学生)→ 幼馴染処女喪失→高校で再度付き合う→処女じゃない事を知る 俺後悔してもしきれないほど悩んで泣いた なんで振ったんだろうって泣いた でも処女じゃないし若干調教されてる(てた)の知っても 別れる気にはならなかった 結局はその人が好きか好きじゃないか 本気なら処女非処女関係なく付き合える 俺ならその女になんて言ってやるだろうと思って、とあるヤンデレの有名な台詞が頭に浮かんだ。 「例えばお前等がその昔・・・幼き頃、捨てられて凍えている子犬を助けたことがあるとしよう・・・でも死ね。」 ヤンデレの一途さを一度味わったら、簡単に他の男に移る現実の女で童貞なんか捨てられないな。 922 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 09 16 39 ID A5xCnPb+ 921 それ実際はかなり辛いよなあ でもヤンデレならって考えちゃうあたり俺ももう手遅れだな 923 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 10 16 19 ID hUGgvNlj 921 というかこのパターンは男が自業自得だよな、どんな理由であれ振ったなら別の男に行くのは仕方ないね しかし割り切って一歩進んでるわけだし偉いと思うよ、てか俺もリアルでは付き合うのに処女とか関係ないね むしろ経験のあるひとにセックスを教えてもらいた…まぁスレ違いだな、すまん 924 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 10 53 08 ID TbaMmDOz まあ確かに世間一般の倫理では振られたら素直に諦めるのが相手に対する誠意なんだが、 ここではそれじゃあビッチ扱い、ストーキングする事が相手に対する敬意であり誠意なんだよな。 925 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 11 28 35 ID +RBXkFrz 自分が悪いだけに男はやりきれないな 926 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 13 20 30 ID RXKZ1T/a 921 処女非処女とかで悩んで泣くなんて・・・。 そしたら風俗嬢と結婚した兄貴なんて大変よ。 927 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 15 31 39 ID eiuI+4Pl 926 全俺が泣いた 928 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 17 49 39 ID usX4L/a0 926 兄ちゃんかっこいいな、北の国からの純みたいじゃん!まぁ、純は別れたけど・・ 929 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 18 10 55 ID vRomEwn1 926 というか処女非処女って発想自体が童貞くさいよな。 あげくに泣くとかどんだけw 930 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 19 43 33 ID kef2E0xM ここから先ラス投下ラッシュ 931 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 22 33 43 ID RXKZ1T/a 929 兄貴は関係ないけど俺は処女に拘ってますがなにか(´;ω;`) 932 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 22 36 02 ID 1iMmkZdf 二次元の世界でこだわるのは分かるんだが 現実で処女にこだわる奴の気持ちが分からん 933 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 22 39 04 ID ezsU377b おまえらスレチだぜ自重しろ 934 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 22 58 48 ID x/CuoINb ヤンデレ娘は処女が合うか、非処女が合うか・・・ まあ、非処女でも血は出るし、痛がるし、 処女膜なんて関係なくて、要は男が如何に女を感じさせて 膣内を濡らしてるかがポイントらしい 935 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/21(月) 23 40 51 ID xpf5kd97 ー 936 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 00 55 03 ID yYUOAElU ヤンデレ娘は小学生の時に男の持ち物で辞意をしたから非処女です 937 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 01 40 17 ID oUKZ6soz それエロ漫画でもたまに見るけど、主人公を思って破ったとはいえ残念な設定だな 何故待てなかったんだ…とか思う 938 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 02 03 20 ID 95lE8xk6 愛ゆえに 939 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 03 11 08 ID Fxg7zdXL 「こんなに苦しいのなら、膜などいらぬ!」 悲しい女よ。誰よりも愛深きゆえに。 940 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 05 43 43 ID JDMXZ0Wa 裸王 乙 941 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 08 24 17 ID RrOs48yL 裸王ではなくて、性帝だがな。 942 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 11 31 29 ID ZXx6iWhO 「男君……もう一度ぬくもりを」 ででででーでんでででででん♪ ボーナス、確定ッ!! 943 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 11 39 39 ID Z9IHIfLh 退かぬ (男に)媚びるが 省みぬ!! 誰よりも愛深き故に愛に狂った女か…でかいピラミッドを男のために造らせるんだな 944 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 12 13 00 ID wKTj/ttw 942 スロッター自重しろww 945 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 12 17 40 ID 95lE8xk6 はーい、今週も始まりました、性帝のヤンデレラジオ GO-SHO-HA! 946 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 12 27 41 ID ez61WH4Z お前達どんだけ北斗好きなんだよw 947 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 13 55 31 ID 76t1WKgj 北斗にはシンを筆頭にヤンデレ多いからな。 惜しむらくは全員男だという点 948 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 18 04 42 ID ddPvQCNt 947 「このラオウの思い届かねば、ユリアにも死あるのみ」とかかw この発言もいつもの定義厨に言わせれば自分中心の考え方はヤンデレじゃない、とか騒ぎ立てるんだろうけど 949 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 18 23 09 ID FeBJn2YY ジュウザとか性別逆ならかなり萌えるんだがなw 950 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 19 26 01 ID Smign5jC ユダは間違いなくヤンデレ 951 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 20 24 12 ID a1svpmS2 フドウは外せないでしょ。暴れ物の本性を隠しての道化芝居は何かやってくれそう。 952 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 22 24 35 ID wsaVpxaf 947 リハクの娘のトウもけっこうヤンデレ(攻撃性は皆無) ユリアの代わりにおもちゃにしてくれてもいいです! ダメなら自殺します! 953 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 22 39 10 ID crqNDyc0 そろそろスレチだな。もうおまえらジョジョ板で話してこい。 954 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 01 01 56 ID ScD05Zc0 俺が好きなヤンデレ言葉 「あなたの彼女は、私なんですよ?」 955 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 01 05 31 ID deJm60V/ 俺が好きなヤンデレ言葉 「ずっと一緒です」 956 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 01 21 14 ID nE7DAgvz 超短編 「安曇君……」 また、やってしまった。 グラウンドで部活をしている安曇君の姿を見ながら 誰もいない教室で自慰にふける。 我ながら、どこかおかしいことも自覚している。 でも、ヤメラレナイ。 安曇君……。 安曇君が私の思いに気づいてくれないのが悪いんだよ? こんなにこんなにこんなに思ってるのに。 教室でオナニーしちゃう変態さんなっちゃったのも安曇君のせいだよ? だから せきにんとってくれるよね? 957 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 02 11 08 ID FMrzXYQ8 一番大事なのは好きになった相手を「思う過程で」病んでしまう事 結果的に精神病のようになったのならともかく 元々精神病だった子は(少なくとも狭義の意味には)含むべきじゃないのも確か 958 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 08 47 59 ID z4w6aGQF 956 なんていう短編 でも萌える(´∀`) 959 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 19 18 54 ID mtTSZ6jn 1970年代の映画見てたんだけど、ヤンデレが多いのはいいが髪型ダサくてなんだかな(´・ω・) 960 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 20 02 36 ID H/UguVVZ それはヤンキー姉ちゃんがツンデレしてるだけ 961 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 20 59 31 ID z4w6aGQF このスレはもう少しだからいいけど次スレからは議論はやめにしてくれ…… 962 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 21 11 25 ID mtTSZ6jn 961 素人か?スルー覚えようぜ。 963 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 21 17 06 ID zNJTcDvn 962 お前がいうことではないなw 964 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/04/23(水) 21 50 05 ID RC30XAmd 喧嘩はやめよう 965 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 22 00 36 ID z4w6aGQF けんかするつもりはなかったですが……スレ汚しすみませんでした 966 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 23 11 46 ID 5oIZeY6k スレ汚してしまったからこれ以降浄化するため神が現れるでしょう 967 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 23 33 28 ID sNl+0M+K 次スレ http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208961158/ 968 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/24(木) 22 05 24 ID MIC/HPD9 ヤンデレカルタのPVがでてる http //www.nicovideo.jp/watch/nm3086125 969 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 01 23 11 ID zn3invok あーあ、誰か ヤンデレの武闘派愛情表現を全て力ずくでねじ伏せ、弟を狙うヤンデレを猛烈に支援してて、いつの間にかヤンデレが弟ヤンデレに勘違いして命を狙う構図になっていて、一時はヤンデレvs弟ヤンデレになるんだけど それも武力行使で制圧して ヤンデレに刺されてもサラシで止血して終わりな そもそもヤンデレを病んでると思わない程心の広くて、馬鹿で普段は冷血だけど興味を持つと一途で面白いこと大好きで超人な主人公 の小説書いてくれねーかなー 970 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 01 27 46 ID pmqktdo9 日本語でおk 971 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 15 08 29 ID k9CC72Vh たぶん、ヤンデレに巻き込まれない主人公のSSが読みたいと言っているんだろう。 主人公最強設定の中二病漫画的SSになりそうだが…。 972 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 18 34 28 ID fV925+VN 確かにヤンデレに勝てる主人公ってのは読んでみたい 973 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 19 10 16 ID TERLz9OD 勝てるのはベクトルの違う基地GUYだろw 974 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 19 15 11 ID zVyaCUYy ヤンデレに勝てる主人公ならNao2をオススメする 射殺したり奴隷にしたりするよ 975 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 23 33 25 ID UvqDZ014 そうゆうのじゃなくて、向けられる愛を上手に捌ける主人公がいい 976 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 00 56 22 ID lac1+xMT ヤンデレを最終的には癒してしまう、超男前主人公ということか? 977 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 06 34 06 ID nMo5woZf ひぐらしのレナはヤンデレじゃないが、例えるならそんな感じか?罪滅し編みたいな 978 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 10 51 00 ID nMo5woZf 文の主旨間違えた。レナじゃなくて罪滅し編そのものだった。あーゆー話が欲しいんじゃないか? 979 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/27(日) 13 01 41 ID dHJVDZqA 977 978 ヤンデレ的に言うとBAD ENDだろ・・・常考 980 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/28(月) 11 42 23 ID BuOZBwvN いや、別に癒されなくても物語にはなるだろうし、 上手く書けば割とほのぼの(謀略その他が空回り)したヤンデレ話になるんでは? 981 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/28(月) 13 44 14 ID BxtaRLEZ 981ヤンドジ思い出した 982 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/28(月) 15 04 17 ID URl3Lesh 981 なるほど、参考になった
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1609.html
557 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 01 35 ID 2fnoiIIV *** 目の前が真っ黒になってから、どれぐらい経ったっけ。 いつから? お父さんが死んじゃって――ううん、私に殺されちゃってから? それとも、弟と妹が家を飛び出して行ってから? いいえ、きっと、その前。 弟と妹が二人きりでセックスしてるのを、私が目撃してからだわ。 見なければ良かった。 あの二人に対して過保護に接していたから、あんな光景を見てしまった。 それから狂ってしまったんだわ。 お父さんはお墓に。お母さんは机の上で顔を覆って。弟と妹は居なくなって。 私は、どこか、地面からとっても遠くにあるところに来てしまった。 私が悪いのよ。 隠していた二人の秘密を知ってしまった。 家族に秘密にしていることなんて、私だっていくつもあるでしょう。 だから、これは私が受けなければならない罰。 お父さんを殺してしまった私を、お母さんも弟も妹も、許しはしない。 私も、自分が許せない。 お父さんが居てくれさえすれば、きっと、今だって―――― 558 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 03 08 ID jiY4UFBL 喉が締まり、涙が浮かぶ。 右の頬に涙が伝う。遅れて左から。 お父さん。 お父さん。お父さん。お父さん。お父さん。 ごめんなさい。 恩知らずで、良い子じゃなくて、人殺しで、お父さんの気持ちを何も分かってなくて、ごめんなさい。 お父さんだって辛かったって、分かってあげられなかった。 どうして、今頃になって泣いているのよ。 泣けば良かったじゃない。あの日に、お父さんが雨の中で泣いていた日に! 一緒に泣いてあげれば、大好きなお父さんなら家族を元通りにしてくれた。 お父さんは強くない。ううん、強いけどいつも強いわけじゃない。 お酒を飲んで愚痴をこぼすことだって何回もあった。 でも、次の日には辛いことなんか何もないみたいに、おはようって言ってくれた。 あの日も、言ってくれるはず、だったのに…………なのに! もう、駄目。 お父さんがいないなら全部おしまい。 意識が沈んでいく。 悲しい曲に引かれるように。 そして二度と浮き上がることはない。 行き着く先はどこかしら。 地の底、海の底、意識の底、それとも――コンクリートの地面かしら? 潰れて、消えてなくなるのならどこでもいい。 最後にそれを望み、私は屋上から空へと、身を躍らせた。 559 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 04 24 ID jiY4UFBL *** 人は卑怯な手を使い、他人を罠にはめる。 そんな出来事は、人が知恵を身につけた時から世界に現れ始めた。 いや、もしかしたら人は知恵を持っていなくとも他人を罠にはめられるのかもしれない。 例えば、赤ん坊の鳴き声。 赤ん坊は泣くのが仕事とはよく聞く。 それ以外に自分の意志を伝える術が無いとも言えるだろう。 だから卑怯とするのは間違いかもしれない。 だが、赤ん坊の泣き声はその威力と効果が卑怯だ。 自分の親を無条件に動かさざるを得ない状態にしてしまう。 まあ、子供を持ったことがないどころか、自分で赤ん坊の世話をしたこともない俺が考えたことだ。 赤ん坊がやることを卑怯だと断じるなど馬鹿げている、と突っ込みをいれられてもおかしくない。 しかし、あえて言わせて貰おう。 弱々しい存在は卑怯なのだと。 俺のように、強くも弱々しくもない人間にとって、赤ん坊みたいな存在は卑怯な手段をとる生き物に見えるのだと。 そんな弱々しい存在に対して、俺のようなどこにでもいる人間がとる行動パターンとして、どんなものがあるか。 何も考えず、反射的に大人しく従う。 仕方ないなとぼやきつつも相手をする。 完璧に無視を決めてだんまりになる。 腹を立てて無力な存在をいたぶる。 かく言う俺がどんな反応をとるかというと、不明だ。 さっきも言ったとおり、俺は赤ん坊の世話をしたことがない。 さらに、触れれば壊れてしまうほど弱々しい存在と接する機会も皆無だった。 自分がどんな反応をするか想像できても、いざというときに身体がどんな動きをするかなんてわからない。 そう、たとえ俺が海のようにおおらかな対応をしようとも、糾弾されるような真似をしようとも、その時にならないとわからないのである。 560 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 06 16 ID jiY4UFBL 「あのさ、そろそろ服、脱いだ方がいいよ」 俺の性的嗜好はいたってノーマルである。 そう声高に叫んでも、果たして俺の言葉を信じてくれる人間がどれだけいるだろう。 今現在のシチュエーション解説。 俺、右腕を三角巾で吊していて、服装は高校の制服。 目の前にいる女の子は玲子ちゃん。小学校三年生。さっきまで一心不乱に泣いておりました。 場所、腕の治療でお世話になった病院の個室。 そんな場所で俺は、ようやく泣き止んだ玲子ちゃんに向かって先ほどの台詞を言ったわけである。 ――頭の中に住む友人が、「この犯罪者め、二度と僕に近寄るな」と言っていた。 まあ待て。 違うんだ年上好きの高橋くん、いやTAKAHASHI、じゃなくて友人Tよ。 これには理由がもちろんある。 玲子ちゃんが泣いたのだって、俺が何かしたからじゃない。 あれは不幸な、不運な出来事だったのだ。 「ひど、いよっ……ジミ……ぐす」 「……でもね、玲子ちゃん。あれが俺の正直な気持ちなんだ」 「わかんないよ、なんで嫌いなんて……いうんだよ。 ボクは、好きなのに……なんで嫌いなの」 「嘘を吐いたって、しょうがないだろう? 玲子ちゃんは俺の嘘の言葉を聞きたかったのか」 「なんで嫌いなのって、聞いてるじゃん! 答えてよ!」 以上、知り合いの男子高校生に自分の母親が嫌われていると分かって怒る9歳児との会話でした。 しかし不思議なものだ。 登場人物が一人欠けただけで一気に犯罪臭くなる。 俺と玲子ちゃんが別れ話しているみたいだったな。 本当、どうして小学三年生と痴情のもつれ的な会話が成立するのか、理解不能である。 演じるのは可能であろう。ただし台本があれば、という条件付きで。 アドリブでここまで再現できるなんて、玲子ちゃんはませているなあ。 さっきまで泣いていたせいで感情が高ぶっていたからか? 561 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 08 02 ID jiY4UFBL 玲子ちゃんが泣き出したのは、待合室からだ。 自分のパンツの色を自白してしまい、羞恥心から泣き出した訳ではない。 きっかけと言えるようなものは、あえていうなら、玲子ちゃんの母親の話だ。 玲子ちゃんは俺と母親を会わせたいらしく、真剣にお願いしてきた。 それに対する俺の返答は、ノーだ。 会いたくないのだから仕方ない。いくら俺が年下に甘いとはいえ、こればかりは譲れない。 そんな態度を取っていると、お母さんが嫌いだから会いたくないの、と質問をしてきた。 そこでどうして頷いてしまったんだろうね、俺は。 なあなあで話を終わらせて帰ってしまうか、否定するか、どちらかにすればよかったのに。 そうすれば、少なくとも玲子ちゃんが馬鹿な行動をとることもなかったのだ。 「その服、早く水に浸けた方がいいって。 ここ、お母さんの病室だったろ。着替えぐらいあるだろ?」 「……ジミーが悪いんだもん。シミになっちゃっても全部責任とってもらうもん」 それが嫌だから早く着替えて服を水洗いしてほしいんだがね。 「言っておくけど、あれは玲子ちゃんの自業自得だからね。 腹を立てて、お兄さんのコップを奪い取って、お兄さんに投げようとした君がいけない。 バチが当たったんだよ」 「ジミーが悪い。なんかぬるぬるしてたもん、あのコップ」 「エイリアンじゃあるまいし。なんなら手、握ってみる?」 「お前みたいな歩くぱんつ観測所の手なんか握るもんか」 パンツ観測所とはまた、視点の低いことで。 そもそもそう呼ばれるほど観測の実績をあげているわけではない。 妹は家族だから除外。葉月さんのは見たことない。 澄子ちゃんのも、藍川のも、花火のも記憶にない。 記憶にあるのは玲子ちゃんのぐらいのものだ。 ――あれ? ってことは、玲子ちゃんにとっては俺は観測所なのか? 違う。断じて、否。 あんな白かったり色つきだったりストライプだったりアクセントが付いたりしているものが好きな訳がない。 パンツを見られたり、うっかりパンツの色を自白してしまった玲子ちゃんの反応を見るのが面白いだけだ。 562 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 09 16 ID jiY4UFBL 「まったく運がなかったね。まさか底に溜まっていたコーヒーが首筋にかかるなんて。 驚いて椅子からずり落ちて顎で机を打ったのも災難だった。 ひっくりかえった机から玲子ちゃんのジュースが落っこちたけど、背中で受けられたのは幸いかな。 そこでしっかりキャッチできていれば良かったのにねえ」 「背中でコップをつかめるもんか!」 ごもっとも。背中でコップをキャッチできるはずがない。 できなかったから、玲子ちゃんは背中からジュースをモロに浴びることになった。 顎の痛みと背中の気持ち悪さで玲子ちゃんは泣き出してしまった。 さらに、俺が伯母を嫌っていることまで思い出して泣くのだから始末が悪い。 待合室から玲子ちゃんの母親の病室まで連れて行くのは、かなり難儀した。 人の目が気になる。 場所が場所だけに通報されたり捕えられるようなことはなかったものの、泣いた女の子の手を握りながら歩くのは、かなり神経をすり減らす。 これは、もう拷問と言ってしまっていい。 ずるいよな、女で、しかも小さい子供って。 俺に過失がなくても、全部俺が責任とることになるんじゃないか? 563 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 11 09 ID jiY4UFBL ぶつぶつ言いながら玲子ちゃんが着替えだしたので、俺は病室の外で待つことになった。 まあ、別に待つ義理はないんだが、今度玲子ちゃんに会ってしまった時、より面倒なことになるのは確実。 「……って、待ってても、面倒なことになるんだけどな」 このままここにいれば、伯母がやってくるだろう。 入院患者は基本的に夕食前には病室に戻ってくる。 この病院の夕食時間はもうすぐ。伯母が病室に戻るまでもうすぐ。 「覚悟決めてかかるしかないか、もう」 今から伯母と会話するにあたっての注意。 一つ、伯母に怒りをぶつけない。 二つ、俺と伯母の間に起こった事件について話さない。 三つ、今後二度と会わない約束をする。 俺と伯母と玲子ちゃんの関係については――話さなければいいだけか。 伯母が話すかもしれないが、それならそれでいいだろう。 玲子ちゃんの保護者は伯母なんだ。 事実を教えるのも隠すのも、伯母の好きにすればいい。 隠しておいた方がいいという思いもある。 けれど、今の玲子ちゃんはともかく、成長した玲子ちゃんなら事実にいつか気付く。 自分の父親がどんな人間で、今どこにいるのか疑い始める。 そうなるのは、所詮時間の問題だ。早いか、遅いか。 そして、早い段階で父親の正体を探り当てるだろう。 そう、俺の父親を。 「……けど、ん、あれ? この情報って」 事実として確認したんだっけ。 いや、してないよな。玲子ちゃんが持っていた写真からの推測だ。 玲子ちゃんの母と、その夫が写っている写真。 そいつと、俺の弟がそっくりだったから、俺の父親が玲子ちゃんの父親でもあると考えた。 若い頃の父と弟はうり二つだ、と母も証言している。 だけどこれ、穴だらけの証拠だ。他人のそら似で片づけることもできるじゃないか。 もしかして、俺の父親は妹に手を出した鬼畜であっても、しまいどんまんじゃないのか……? わからんぞ。妹に手を出したんだから、姉にも手を出しているのかもしれん。 いや、自分の父親を信じてやらないでどうする。 疑わしい。いや、信じられる。 あいつは黒だ。いや、白だ。 あいつはやった。いや、やってない。 564 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 12 37 ID jiY4UFBL 壁に背中を預ける。 左手のアイアンクローで頭部を圧迫する。 だがそんなことをしても答えが出るはずがない。 「う、うおお……お、俺はどうすれば……」 「とりあえず中に入ってくれないかな」 「そうだな、とりあえず落ち着いて、中でゆっくり考えて……」 顔を上げると着替えを終えた玲子ちゃんが病室の戸を開けて待っていた。 玲子ちゃんは、上から下まで全て着替えていた。 さっきまでは膝下まで延びるスカートを穿いていたが、今は丈の短いジーンズだった。 警戒されているのかもしれない。 俺はそんなに信用されていないのだろうか。 いついかなる時でも玲子ちゃんのパンツを狙っていると? 違う。そんなことはありえない。 たまに悪ノリすることもあるが、基本的に楽しく話をしたいだけだ。 「ジミー、そんながっかりしないで」 「え、がっかりしてるように見えた? あの、別にがっかりしてないよ、俺」 「置きっぱなしにしてた着がえがこれしかなかっただけだから。 ジミーがボクのパンツ見たさにスカートを希望してたのは知ってるけど、 あんまり正直すぎると思うな」 「どうして俺が君みたいなちみっ子に失望されなきゃならん」 「え……ちょっとだけでもボクから信じられてるとでも思ってたの……」 「なにこの子! 着替えたらいきなり口が悪くなったよ!? そ、そうか。その服は呪いの装備か。効果は毒舌か! ならば脱がしてやる! それとも脱がされたいか!」 「両方一緒だよ! ジミーって、やっぱり変態さんだったんだ……」 「玲子ちゃんはそんなこと言わない!」 「言うよ! もとからこんな感じだよ!」 もはや一刻の猶予もならん。 早くこの子から呪いの装備を引きはがさなくては。 次世代を担う子供がまた一人、その無垢な心を傷つけられてしまう。 「大人しくしててくれ、玲子ちゃん」 「ぜぇったいにノー! 近寄るなバカ!」 「すぐに君を元の純粋な子供に戻してあげるから。 だから服を――」 565 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 14 11 ID jiY4UFBL 続きを言おうとしたところで、唐突になにかが俺の動きに割り込んだ。 まず、首筋に。 何か尖ったものが突き立てられた。 ナイフか針かと思ったが、そうではない。 この親しみのある痛覚は――ペン。 「動かないでください。指一本動かさないでください。声を出さないでください。 呼吸は鼻以外でしないでください。さもなくばこのまま脈を穿ちます」 次に、若い女の子の声。 その声で、俺が周囲からどう見られていたかわかった。 小学生の女の子に襲いかかる男子高校生。 釈明を待たず、ペンどころか、警棒で即行打ち倒されても文句は言えまい。 だがしかし。男にはやらねばならないこともある! 「違う。これには理由があって、呪いが」 「ぷすり」 ぷすっと、ペンの先端が首の皮膚を破った。 声も上げずにひっくり返る。 右の首筋を刺されたから、左側に。 右腕が動かないから、左に転倒することになったのは不幸中の幸いだ。 首筋に手を当てる。よかった。出血は少ない。 一瞬の安堵。すぐに危険から逃れるべく、反転する。 先ほどの声の主と対峙する。 「ちっ、浅かったか。やっぱり久しぶりにやると加減を誤るわね」 「いきなり何するんだ!」 「それはこっちの台詞ですよ。いえ、何してるんだ、ですかね。 男子三日会わざれば刮目して見よと言いますけど、マイナスの意味で使うこともあるとは。 見損ないましたよ――先輩」 「は……?」 先輩だって? それにこの声、この容姿。 ――まさか。 なんでこの子がこんなところに居るんだ。 学校には顔を出していなかった。弟の前にも現れなかった。 それが、なぜ病院にいる? 566 :ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms :2010/05/30(日) 00 15 24 ID jiY4UFBL 「澄子ちゃん……?」 「はぁい、そうですよ。先輩の義妹の、木之内澄子ちゃんです」 軽い口調で澄子ちゃんはそう言った。 弟を慕っていることを隠そうともしない。あけっぴろげ。 この子は、何も変わっていないのか? 弟に執心したままだと? それなら、どうして――監禁状態の弟を解放したんだ? 「なにか私に聞きたいことがありそうですね。 だ・け・ど。その前に先輩にはおしおきが必要ですよね。 ねえ、二人とも。そう思わない?」 澄子ちゃんの後ろから現れたのは、見覚えのある人物だった。 俺の交友関係の中で、唯一趣味の合うであろう女。 「そうだな。できることならかばってやりたいが、ここまで酷いとかばいようもない。 ジミー君。まさか君がそういうタイプの人間で、玲子に対して劣情を抱いていたなんて、な」 藍川の明らかに失望した視線はかなり堪えた。 が、澄子ちゃんのでも藍川のでもない第三の視線を感じた時はそれ以上の衝撃だった。 「あの、とりあえず部屋に入りましょう。 こんなところで立ち話をしていたら、病院にいるみなさんのご迷惑ですから」 俺が人生で最も出会いたくない相手が居た。 玲子ちゃんの母、伯母の冴子がそこに居た。 藍川と澄子ちゃんにさっきの光景を見られたのは不幸ではあったけど、幸いでもあった。 むしろ二人に感謝すべきだ。 母親を慕う子供の前で、明らかな憎しみの視線を向けることを我慢できたから。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/4305.html
登録日:2010/07/29(木) 22 21 45 更新日:2024/07/01 Mon 19 21 00 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 193 Chaos;HEAD ヤンデレ ヤンデレ五段活用 五段活用 問い詰め 国語 楠優愛 「あなたは座るべきよ」 「座りなさい」 「座って」 「座れ」 「す・わ・れ」 ヤンデレ五段活用とは、『Chaos;Head』及び、『Chaos;Head Noah』の登場キャラクターの一人、楠優愛が使う独特の言い回し。 別名、五段活用問い詰め ◎楠優愛(くすのき ゆあ) 私立翠明学園高校3年生。 おっとりした優しいお姉さんキャラでオタク趣味。最近の趣味は美少女フィギュア。 我慢強く、一度これと決めたことはとことんやり遂げようとする性格。 キレると冷淡な口振りになり顔つきも一変、ヤンデレという説もあるが病んでいるだけ。 豹変した時だけで使う“五段活用問い詰め”こそが彼女の本体。 例) @「あなたは謝るべきよ」 優愛の諭すような言い回しにまだ言葉に優しさがある。 A「謝りなさい」 敬語ではあるが、命令口調になり始める。 B「謝って」 この頃から言葉がきつく、重くなってくる。 C「謝れ」 完全な命令、元の優しさはない。 D「あ・や・ま・れ」 言葉一つ一つを区切ることで、相手に分かりやすさと恐怖を与える。 以上を一秒程度の区切りで一気に言ってくる。 怖すぎ。 科学アドベンチャーシリーズの公式ツイッターでも、彼女の誕生日を祝う時はもれなくこれが使用される。 「あなたは追記・修正するべきよ」 「追記・修正、しなさい」 「追記・修正して」 「追記・修正しろ」 「つ・い・き・しゅ・う・せ・い」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] カーチャンの小言変化みたいだな。「勉強した方がいいんじゃない」 -- 名無しさん (2013-11-14 21 16 50) 海外のある歌には、「俺のものになれ」三段活用があるらしい… -- 名無しさん (2015-02-07 09 40 21) ヤン「デレ」五段活用なのに、例は病んでるだけの一つだけとはこれ如何に -- 名無しさん (2015-02-07 10 32 45) うぜぇw それなりに仲が良くて相手に非がある場合でも、使われたら心底イヤだな。 -- 名無しさん (2015-09-11 15 00 27) まぁこれを使うキャラ自体誰得感溢れるキャラだしなwww -- 名無しさん (2016-01-12 18 18 25) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1087.html
201 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 01 37 21 ID GXthqWkR 195が男とは限らない 202 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/06(火) 02 40 49 ID jaLaL4jP 195「ヤンデレの友達が出来ますように( ´∀` )」 一年後 女「他の女見たら殺すからね・・・。」 195「なんでこんなことに(´・ω・)」 中途半端な覚悟でヤンデレに触れるのはやめましょう。 203 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 03 40 47 ID aY4psw1F ヤンデレって彼氏を教祖みたいに崇拝してるから 195を殺すのではなく、195と接触した女を殺すイメージがある 体中に血を浴びて刃物を持ちウフフと笑顔で195の前に現れるヤンデレ 204 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 04 38 17 ID OZfefPEC 203 ヤンデレにもいろいろあってだな・・・ もう寝る 205 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 05 52 19 ID uxaRjfwO ヤンデレはよく凶器を使うイメージで語られることがあるが 実際には凶器など使わなかったり、デレを見せるシーンも多い 要はヤンデレは多種多様なんだよ病んでるとこばっかとか 凶器ばっかではなくもっとどうして病んだとか どのくらい相手のことを好きなのかというとこに焦点を当てて欲しい自分がいる 206 名前:つながり[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 09 00 45 ID a6pKX0TS 「もうやめよう・・・」 ・・・なんで? 「俺たちの関係は・・・ホントは平行線じゃないといけないものだから・・・」 ・・なんで? 「俺と夏輝は兄妹だから・・」 なんで?どうしてダメなの? こんなに好きなのに!ずっとずっと昔から好き合っていたのに。 私たちは誰よりも深く深く繋がった存在なのに・・・なんで? 「だからダメなんだ・・・ここで終わらせないとダメなんだ・・・」 ・・・ ・・ ・ 思い出して涙。世界が歪んで見える。 空を見上げる。やっぱり歪んで見える。 なんで・・・? 「おーい、何泣いちゃってんのなつっちゃん。私が席はなれて一人になったのがそんなに寂しかった?」 ・・・・・・ 涙を拭うと見慣れた顔があった。 さわやかに整った顔立ちのスポーツ少女。工藤近衛だ。 「あー、コラコラ。洋服のすそで涙を拭くな。ほらハンカチ」 「・・・」 「ハア、いったい何があったのか知らないけど最近なつっちゃん元気なさすぎ」 無言でいる私の顔をハンカチで拭きながら近衛がそう言った。 でも私は・・・ 「・・・」 「ハア・・」 また近衛にため息をつかせる。 「なんつーかさぁ、まるで失恋した乙女って感じだね。今のなつっちゃんは」 うつむいた顔を上げ、静かに近衛を見ると、彼女は手のひらを太陽に向かって掲げ、空をまぶしそうに見ていた。 「・・・・・・」 「もしかして正解・・だった?」 近衛を見つめていると彼女もまた静かに私を見つめた。 「ハア」 またため息。そして言葉を続ける。 「なんかショックだな・・・」 「・・・何が?」 間をおき尋ねる。 「ん~・・・なつっちゃんに好きな人なんてもんがいたことが」 「・・・」 「相談してくれてもよかったのになーっと思って」 「・・・・・・・」 わたしがまた俯くと近衛が左手で頭をポリポリと掻いた気がする。近衛は困ったとき必ずそうする癖があるから。 「ごめんね。今度は相談するね・・・できるだけ」 だから私はそういった 「そっか。次の恋は・・・・叶うといいね・・・」 「・・・」 叶うといいね・・か。 少し違うな・・・ なぜ?私と「彼」の恋、いや愛は叶っていたんだから。 ずっとずっと昔。子供の頃から。もしかしたら母さんのお腹の中にいた時から・・・ 207 名前:つながり2[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 09 18 38 ID a6pKX0TS 「ねえ、今日さ・・・近衛の家に泊まっていっていい・・・?」 「いいよ」 私の突然の提案に親友は間髪いれずに承諾した。 「できればゴ」 「GWの終わりまでいいよ」 今度は先手を取られた。 5月4日。 近衛の家に厄介になってから3日目だ。 「彼」からの連絡はない。 3日前に「近衛の家に泊まる」と言ってから何の音沙汰も無い。 「でさ、明日はどうする?私も明日部活が無いからどっか遊びに行こうよやつっちゃん」 「そうね・・・」 空返事。そして近衛の表情が曇る。 「・・・もしかして例の彼の連絡待ってるの・・?」 「・・・」 沈黙。 「ハア」 そしてため息。 「ん~・・・あのさ。「彼」って誰なの?私の知ってる人?」 「・・・」 見詰め合う瞳。近衛の眼は真剣そのものだ。 別に近衛には私たちのことなんて関係ないのに。 「・・・・ハア。まあいいや。とりあえず出かけよ」 またため息。そして立ち上がる近衛。 「どこに?」 質問する私。 「知らない。とりあえず出掛けるの!」 私は手を握られ、引かれるまま外へと出て行った・・・ 208 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 09 30 58 ID ciVI5/ov ひょっとして書きながら投稿してないか? 209 名前:つながり1-B[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 09 45 19 ID a6pKX0TS もうやめよう・・・ 「・・・なんで?」 俺たちの関係は・・・ホントは平行線じゃないといけないものだから・・・ 「・・なんで?」 俺と夏輝は兄妹だから・・ 「なんで?どうしてダメなの?こんなに好きなのに!ずっとずっと昔から好き合っていたのに。 私たちは誰よりも深く深く繋がった存在なのに・・・なんで?」 だからダメなんだ・・・ここで終わらせないとダメなんだ・・・ ・・・ ・・ ・ 「ハア」 思い出すとため息が出る。あの日・・・いや、あの日というには2週間はまだ短すぎるな。 「どうかしたの智行。ため息なんかしちゃって」 「いや、別に。大した事じゃないよ」 話しかけてきたのはロングヘアがよく似合う大和撫子(でいいのかな?)要幸江。 俺にはもったいないような彼女だ。 「ふーん・・・そう。大した事じゃないのにため息が出るんだ」 「いや・・まあ」 俺は右手で頭をポリポリと掻く。困ったときしてしまう俺の昔からの癖だ。 「困ってますね」 「はは・・・」 彼女はSッ気があるのかもしれない。 「でも・・まあ、なんでもないならいいか」 「そうそう。せっかくのデートなんだからいいだよ」 場所は街中にある2階建てのハンバーガーショップ。 俺たちは小腹がすいたため、窓際の席から外を見ながら残り少ないポテトをつつきながら談笑していた。 「でもさ、もし本当に困ったことがあったら迷わず私に相談してね」 幸江が言った。 「ああ」 そして俺はうなずいた。 やっぱり俺にはもったいないくらいの人だ幸江は。 でも、だからこそ今回の事・・・「彼女」のことは絶対に相談なんかできない。 「彼女」は・・・そう俺の妹だから。しかも双子の。 ずっとずっと子供の頃から愛し合ってきた。体も重ねた。そして、世界の基準が俺たちの基準と大きく違うと知って別れた。 そんなこと、絶対に知られてはいけないんだ・・・ 智行が「彼」が窓の向こうの世界から幸江に眼を戻したと同時。 決して見られたくなかったその光景を。 「彼女」は見ていた。決して見たくなかったその光景を 「・・・やだ」 そして「彼女」の見る世界は涙で歪んだ。 210 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 11 01 19 ID f133cosA 投下終了ならちゃんとそれを宣言したほうがいいと思うんだが 話自体は面白いので一番槍GJ 211 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 17 31 51 ID C5nkjMuS 投下・終了宣言なしの上書きながら投下……これが黄金週間か 212 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 17 59 26 ID tDbdzN6e いちいち書き込むな 213 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 21 45 24 ID mwEKgzc+ 歪ミ回廊ってゲームやってみたが… あれってヤンデレなのか? 214 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 22 49 02 ID tUTeZzSZ 今更だがパッパラ隊のランコってヤンデレですか? 215 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 23 57 55 ID ZyAKREZC 213 214 いちいち人に聞くもんじゃないぜ? 自分で判断できないなら違うんだろ。なんでもかんでもヤンデレ扱いはどうよ? 定義の話になったら荒れるからあんま言わないが、基本的には言葉様と楓が典型的なヤンデレだ 最初から病んでて凶器振り回してるのはヤンデレじゃなく基地外。わかってんだろ兄弟? 愛しすぎて徐々に病んでいくその過程がいい 好きな男の心が離れていく時の『病む』スイッチが入るとこれからが本番 思考が歪んで瞳から光が消える瞬間がたまらない 誰かとヤンデレについてアツく語りたい。俺もそう思いながら静かに投下を待ってるんだ… 216 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 18 41 ID gqpIzkCv 215 全俺がヤンだ 217 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 37 18 ID WBXihwDn 215 お前さんの熱い思い、文章にしてみないかい? 218 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 45 34 ID vSpxNIPX 投下します 219 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 46 27 ID vSpxNIPX 「……あなたは、逃げないの?」 違う。 逃げないんじゃない。 逃げられないんだ。腰が抜けちゃってるから。 「……あなたが初めて。 私をみて、逃げなかったの」 いや、だから違うって。本当は逃げ出したいよ。 「私ね、早希っていうの。 松崎早希」 誰も聞いてないのに、勝手に自己紹介を始めやがった。 「あなたの名前は?」 そいつは、ひどく嬉しそうな顔で僕に名前を聞いてきた。 「俺は……えっと、賢一。 大山賢一」 とっさに答えてしまった。 「そう。 よろしくね、賢一君」 これが、僕たちの出会いだった。 220 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 51 32 ID vSpxNIPX 最初は、そう、ほんとに気づかないくらい些細なことだった。この服たたんでたっけ? とか、この本この場所に置いてたっけ? とか。 事態が急変したのは1ヶ月ほど前だった。僕が大学から下宿先のアパートに帰ると、なにやら部屋からいい匂いがするではないか。 まさか妹が料理をつくりにきたのか!? と期待したが、よくよく考えてみると僕に妹はいないわけで。 なんだろ、とリビングに入った瞬間、目に入ったのは豪華な夕食だった。 僕がぽかんとしているといつの間にか彼女がでてきて。 後は前述の通りだ。 それ以来、彼女は夜になると、毎晩のように僕の前に姿を現すようになった。恐らく今晩も。 221 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 52 34 ID vSpxNIPX ――ああ、やっぱりきた。 神経が特殊な感覚を感知したと同時に、脳内に女性の声が響きわたった。 「あは。 こんばんは、賢一君」 僕がうっすらと目をあけると、もはや日常とかした彼女がいた。 日本人形を彷彿させる、腰のあたりまである長い艶やかな黒髪とぱっちりとした瞳。 そして雪のように白い肌に栄える着物。 その全てが美しかった。 だが彼女のもっとも大きな特徴は目を凝らすと、体が透けていることである。つまり、幽霊。 「賢一君。 今夜もずっと一緒だよ」 恨みや哀しみとはかけ離れた、まだ十代半ばくらいであろう可愛らしい声が脳内に反響する。 「今日も一緒に気持ちよくなろうね」 そう言うと、彼女はニコッと笑い僕に抱きつく。途端に、全身が優しく撫でられているような、むず痒い感覚に襲われる。 「服……脱がせてあげる」 早希は器用に僕のパジャマのボタンをはずしていく。手慣れたものだ。僕は瞬く間に裸に剥かれた。 「……んもう、賢一君のえっち」 僕がじっと早希を見つめていたからだろう。 しかし、早希は顔を真っ赤にしながらも手際よく着物を脱ぎ始める。 一糸纏わぬ姿になった彼女は、美しいとしかいいようがなかった。 「それじゃ、いれるね」 僕は彼女の体に触れられないので、前戯はない。僕が頷くと、早希がゆっくりと腰を沈めていく。同時に僕のあそこが、何 かに包まれているかのような感覚になる。早希いわく肉体には干渉できないので魂に干渉しているらしい。そこのとこの事情は分からないが。 「あぁ……気持ちいいよぉ……」 幽霊であっても快感は感じられるのか、僕の上で早希がいやらしく腰をふっている。 「すごいよぉ……だめ……あんっ……」 普段の和風の美少女の外観からは想像もできない、いやらしい声で喘ぐ早希。そんな早希を見ると、徐々に僕の射精感も高まっていく。 「早希……俺……」 開始して三分経っただろうか、僕は早くも射精しようとしていた。 「早希……」 「うん……いいよ……いつもの通りに……あっ……」 早希の腰を振る速度が速くなる。 頭が快感で真っ白になった瞬間、射精したのだとわかった。 222 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 53 54 ID vSpxNIPX 「私が人間だったらなぁ」 ことを終え布団で抱き合っていると、不意に早希がそんな言葉を漏らした。 「早希が幽霊じゃなかったら、俺たち出会えてなかったかもしれないよ」これは僕の本心だった。実際、早希が生きていたら僕みたいな男を好きになることなんてなかっただろうし。 「そっか。 そうだよね」早希は自分を納得させるように頷くと、僕の顔を覗きこんできた。 「賢一君……明日もきていい?」 早希が少し不安を滲ませた表情で表情で語りかけてくる。 いいよ、と返事をして、彼女の髪を撫でる。実際は触れてはいないのだが、早希はとても嬉しそうに笑う。 それから、彼女が消える時間帯まで、僕らはずっと抱き合っていた。例え体温は感じられずとも、お互いを感じていた。 223 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 00 54 26 ID vSpxNIPX 投下終わります 長編になるかもです 224 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 01 16 48 ID vSpxNIPX 勢いで書いた 後悔はしていない 反省はしてる 225 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 01 27 34 ID dRmJhqi7 反省しなくてもいいから早く続きを書くんだトム 226 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 02 23 16 ID 2G5MUv6v GJ! 最高だ…! 227 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 09 53 24 ID GeCyd6dM 215 その言い分だと楓さまはヤンデレではなくなってしまうのだがな 発狂した後にデレたわけで、理由が途中から変わっただけ 228 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 10 06 53 ID dlMQKqcO 楓は 事故で病み→事実を知ってデレ→稟の心が離れて病んだからな ↑アニメ版はスタートがここだからまぁデレて病んだともいえる というか俺はヤンデレはデレとヤンの落差の激しさがいいとおもうんだよ デレるから病む、デレた分病む 特に当たり前だと思ってた日常が当たり前じゃなくなったときに病むとかいうのが好きだな 229 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 11 15 46 ID ESUeXczX やっぱヤンデレって定義しづらいんだよなあ 230 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 12 09 53 ID dlMQKqcO ヤンデレで一番世間に知られてるのが言葉様的凶行だからな だからこそレナがヤンデレだという説がでてきたりする スレ住民それぞれにある程度のヤンデレイメージはあるだろうが ヤンデレのヤンだけ説明したら別物になるからこそなかなか説明しづらい 231 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 12 23 01 ID psKkDtYe 定義厨の言ってる事を全部真に受けてたら ヤンデレだって言うキャラクター全部消えるからな 連中既存キャラの名前出さないし。 232 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 12 50 55 ID K6SNxMk+ 要するに楓は俺の嫁ってことか 233 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 12 57 02 ID 6Q0f/fHG 227 発狂→和解してデレのここまではあまりヤンデレと関係ない これはあくまで好きになったまでの出来事として捉える(反対意見許可) 稟が選んでくれず彼女できて心が離れていき病んでいった→空鍋&首締め これがヤンデレになる過程と結果 これで合ってるはずだと思うが間違ってたらスマソ ごめんね。母ちゃんアニメしか見てないから… ヤンデレは病むまでの過程、またそのシチュが重要だと思う 言葉様も楓様も徐々に病んでいったろ?あの病気が進行していく緊張感 がたまらんのですよ。みんなもそうだったろ? 凶行は結果的なもんでヤンデレだから凶行に及ぶとは限らないんではないか? ヤンデレが起こす結果は様々。だがツンデレがだんだんデレていくように、過程を楽しむのが ヤンデレの「味わいかた」だと私は思うんですよ どうやって病んでいくんだろう?病んでどんな結果を起こすんだろう? このワクワク感が良いんですよ 定義づけるのは難しい。いちいち細かく定義づける必要はないと思う。だがヤンデレとメンヘラの 区別くらいは最低限つくだろう。スレ住人は一応18歳以上の大人なんだしね あくまでこれは俺個人の考え方で押しつけるつもりはない だが「これがヤンデレだ」と押しつけたりメンヘラと区別がつかないのはどうかと思う 結論・ヤンデレ最高! 228 君と一晩中語り明かしたい。もっと語ってくれ 234 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 13 14 52 ID zZA/TpRM 231 でもひぐらしのヤンデレは無い、譲歩して詩音だけ 235 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 14 25 01 ID dlMQKqcO 233 あまり語るとスレの迷惑になるからここらでやめるわw まぁ明確な形をもってヤンデレというものを見たのが楓が初めてだったからつい語ってしまったな 236 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 18 25 53 ID eR07YxZT 今年の七夕は 「俺に監禁してもたまに外出許可してくれるヤンデレの彼女ができますように」 って書く。 237 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 19 20 11 ID vM4UaeLD その彼女はきっと朝青龍似だな 238 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 20 23 55 ID WBXihwDn 237 人を呪わば穴二つなんだよ 239 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 20 25 22 ID rrFRxI64 236 そんな半端な子は、決してヤンデレじゃない… ただのイタイ子だ… 240 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 22 01 41 ID cF6JKZ7/ そういえば質問 ヤンデレのエロゲもしくはSSがあるとして、誰視点の話が好き 1 もちろん主人公 2 もちろんヤンデレ3 あえて主人公の親友で、傍観者 4 視点がコロコロかわってくのがいい 241 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 22 34 15 ID Jtiq2hku 1か4、ただしヤンデレ視点も必須 242 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/07(水) 23 10 43 ID WBXihwDn どの視点でも、それぞれのよさがある 筆者の筆力次第 243 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/08(木) 06 05 41 ID ynZ/haII 237 死ね、マジで死ね。 お前に監禁しても絶対外出許可しない上に足切断して逃げれなくする怖いヤンデレの彼女ができるように願っておいてやったぜ。 244 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/08(木) 06 48 12 ID ElWSKfJc 243 お前、優しいな 245 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/08(木) 07 04 04 ID qQXD6t4k 気が付いたらヤンデレに添い寝されていたい 246 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/08(木) 18 26 33 ID Ki/BrmQN 243 叩いてるつもりが実は相手にはこれ以上にない嬉しい言葉に聞こえている。 初めてそういうの見た。 記念に243に女と目があっただけで激怒して毎日1000通メール送って来て、学校や職場でキス迫ったりする上断ると包丁差し出して私死んじゃうよ?って言って。 最終的に監禁して四脚切断目玉くりぬきするヤンデレ女ができるようにお願いしてやったぜ。 お前のご希望通り外出許可を入れておいたから安心しな^^ 247 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/08(木) 20 33 07 ID 7H8f7PBf デレ&ヤンの続きがないかと思う今日この頃 248 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/05/08(木) 21 33 34 ID 02Y5mFOI 投下します。 249 名前:お姉ちゃんは妹を愛してる ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/05/08(木) 21 35 02 ID 02Y5mFOI 最近、響子の様子がおかしい 普段なら私が起こさなきゃ寝坊する甘えん坊さんだったのに 近頃じゃ私より早く起きてお弁当をこしらえているのだ。しかも2つも。 私が誰の分だと聞くと頬を赤く染めてはぐらかす。 その時、わかった。私の響子は、どこぞの馬の骨に騙されてるんだってね きっと、響子が音波財閥の社長令嬢だという事に目を付けて純粋無垢で清楚な響子を狙ったんだわ あぁ、なんて忌々しい。身元がわかりしだい我が音波財閥の権力と財力と暴力で葬ってくれようぞ!! 「…さま、お姉さま」 馬野骨男(仮)の破滅の妄想に浸っていて、可愛い私の妹の声に気付かなかったようだ。 響子が私になんの用だろうか? はっ!まさか、姉妹の禁断の愛の告白!! きっとあの馬野骨男(仮)は、私を嫉妬させる為の捨て馬。それなら全ての辻褄が合う。 「なにかしら?響子」 私は、すました顔で妹に応対する。 「あ…あの、お姉さま」 もう恥ずかしがり屋さんなんだから、響子は。ほっぺたと両耳真っ赤にしちゃって。 林檎のようなほっぺたにキスをして、火照った両耳を舌で舐め舐めして愛を囁いてあげたい。 でも、響子が頑張って私に告白するのだから姉として我慢しなきゃね。我慢我慢。 さぁ、私に16年間、心に秘めていた私への愛を囁いておくれ。 そしたら私は、それを受け入れて、ご褒美に唇にキスをしてあげますわ。 「き・今日、お友達を我が家に招待してもよろしいですか?」 「私も………え?」 250 名前:お姉ちゃんは妹を愛してる ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/05/08(木) 21 35 36 ID 02Y5mFOI 一瞬、私の中で時間が止まった。 え?お友達ですって。 いままで人見知りだった響子は友達を家に連れてきた事はない(まぁ、私がそう仕向けたのだが) だから家に帰るといつも私と一緒に遊んでいた響子が今になって友達を家に連れてくるなんて…… ど・どこのレズ猫だか知らないが私の響子を同性愛なんていう社会的にも倫理的にも禁じられている世界に 連れ込むなんて許せないわ。我が音波財閥の権力と財力と暴力で葬ってくれようぞ!! 「駄目……ですか?やっぱり」 響子のいたいけな瞳が私に何かを訴えかけてきた。 「駄目なわけないでしょ。いいですよ、響子のお友達なら大歓迎よ」 「あ・ありがとう、お姉さま」 私は、その瞳に勝つ事ができなかった。 まぁ、いいでしょう。 いつまでもお姉ちゃんにベッタリくっついてる歳でもなし…ベッタリ……うぅ、お姉ちゃんサビシイよ その日の授業、私は、ずっとボケーっとしていた。 一体、響子は、どんな輩を呼んでくるのだろうか?という事で頭がいっぱいだったからだ。 そして、頭の中に「もしや男ではないか?」という最悪な状況が頭を過ぎった。 あぁ、だとしたら16年間、手塩にかけて育ててきたあの熟れた身体も インターハイ級の清楚な心もすでに馬野骨男(仮)に……くぅ、羨ま…めしい!! こんな事なら共学になんか行かせずに私と同じ女子学院に通わせればよかった。 今、思うと、あんなに共学に行きたがってたのもアイツの為なのでは……ぐ・や・じ・い!! こうなったら先回りして…… 「先生!今日、従姉妹の結婚式なので早退します」 251 名前:お姉ちゃんは妹を愛してる ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/05/08(木) 21 36 13 ID 02Y5mFOI 私が帰った6時間後、響子が見知らぬ男と一緒にやって来た。 「お・お邪魔します」 「ふふ、いらっしゃい」 えぇ~い、響子に引っ付くな!この蛆虫野郎めが!! あぁ~、いますぐにでもこの頭を千切りとって、サッカーボールにして蹴り飛ばしてやりたいが 響子が悲しむのでやらない。響子が泣くのは一番嫌だから。 だから命拾いしたな、馬野骨男(仮)。 そういえばコイツの本名を聞いてなかった。 興味ないけど一応、聞いておこう。身元がわかったら関わりのある周囲の人間殺させて発狂させてやるつもりだ。 それには、まずきっかけを作らなくてはならない。 用意周到な私は、アイツと響子のいる部屋に紅茶を届けに向かった。 「紅茶、持ってきたけどお口に合うかしら?え~っと……」 「友永…友永アキラです」 「そういい名前ね」 友永か…ふふふ、珍しい名前だからすぐに私のスーパーコンピューターが 貴様の身元を割り出し、身内はおろか恋人をも社会的、物質的に抹殺してくれるぞ。 「もうお姉ちゃん、あっち行ってよ」 え?今日この方を振り向くと頬を膨らまして睨んでいる、私に向けて。 な・なぜなのだ、すべてはお前の為なのに。 き・きっと、このアキラという男に洗脳されているに違いない。 …洗脳されているということはこの未成熟な胸も熟れたヒップも薄毛の生えたアソコも あの男の手垢が……おのれ、友永アキラめぇ~。 しかし、ここは引き下がってあろう。妹の嫌われるのはなによりも嫌だからな 252 名前:お姉ちゃんは妹を愛してる ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/05/08(木) 21 36 41 ID 02Y5mFOI それから2時間、響子の部屋からキャッキャウフフと楽しそうな声が… なんだか愛する妻を目の前で寝取られた夫の気分がわかった気がする。 響子も響子だ。私とキャッキャウフフすればいいのに何が不満なのかあんなのとキャッキャウフフしおってからに そんな事を考えていると響子と雄猫が私のいる居間にやってきた。どうやら帰るようだ。 「では、お邪魔しました」 「また来てね。響子、友永さんを送り迎えして差し上げなさい」 「はい、お姉さま」 響子が屋敷の外までにアイツを送り迎えしている間に、 響子の部屋に向かい、そこに取り付けてある 響子のプライべー…何か万が一の時にと取り付けておいた盗聴機器を取りに向かった。 しかし、取り付けておいた盗聴機器は見事にすべて壊されていた。きっと、アイツが壊したんだ。 ふと、奴の使ったコップが目には入った。 こんな汚らわしい物、我が家の運気が悪くなる前に捨ててしまおうっとコップに手を伸ばそうとしたその時… 「待ってくださいまし、それは私が片付けますわ」 響子は私からアイツの使ったコップを奪い取ると私を追い出して、部屋に鍵を閉めた。 私は、ドアに耳を澄ませた。すると、クチャクチャと卑猥な音を奏でながら 「ああん、アキラくんの口付けしたコップが私のここに当たって… アン、もっと、もっと、してぇーーーーー!!」といままで耳にした事がない 妹の卑猥な言葉に私は、愕然とした。 ――その夜、私は、妹の写真で自慰をした後、静かに泣いた。 253 名前:お姉ちゃんは妹を愛してる ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/05/08(木) 21 37 08 ID 02Y5mFOI ★ ★ ★ ★ ★ 誰もいないこの旧校舎がいつもの彼との待ち合わせ場所。 彼は、アキラくんは、私の言う事をちゃんと聞いてくれるいい子です。 「今日は、とっても熱いからショーツが蒸れますわ」と言えば、 このようにしゃがみこんで、私のショーツに向けてフゥ~、フゥ~っと息をかけてくれますの。 1ヶ月前までは、他のお友達と一緒にいて、私の事なんて見向きもしてくれませんでしたのに… まぁ、男の子ですもの。未来の妻になるとはいえ、私のようなか弱き女子よりも 同じ男の子と遊んでいた方が楽しいでしょう。 でも、やっぱりかまって貰えないのは寂しいものでしたわ。 そんなある日、アキラくんのお父様、つまり私のお義父様が私の父が経営している社員だと知った私は、 悪いとは思いましたが彼と関係が欲しくって、お義父様のクビをネタに結婚届を書かせて、 少し強引ですが婚約を結びましたの。 それからこうして夫婦の契りを深めているのですが最近、不安になる事があります。 それは、他の女の事楽しそうの話している時や 昨日のお姉さまをいやらしそうに見ている(ように見える)アキラさんを見てると…… アキラくんは浮気をする人じゃないとわかっているのですが…でも怖いのです。 私のどうやらとっても焼きもち屋のようです。だから…… 「アキラくん、今日からこれを付けて下さい」 私は、鋼鉄でできたパンツ――貞操帯を婚約者に付けさせました。 でも、それじゃお互いフェアじゃありませんね 「アキラくん、これを…」 私は、アキラくんに鍵を渡しました。私が穿いている貞操帯の鍵を――― 254 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2008/05/08(木) 21 45 32 ID 02Y5mFOI 投下終了。 もうちょっとだけつづきます。 ところで前にガンダムのパロディネタがあったけど勇者ロボのヤンデレパロって投下OKですか? 255 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/08(木) 22 02 39 ID tnNZcpih 254 GJ!!投下については別にいいんじゃないかな。 それにしても、姉妹そろってヤンデレとは。しかも、ベクトルが 姉→妹→彼 だもんな。今までにこういうタイプの読んだことがないから、新鮮でおもしろかった。 続きを楽しみに待っているよ。 256 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/08(木) 22 32 33 ID RjO/9L7w 254 勇者ロボ大歓迎。 257 名前:コレの続きどこにあったっけ?[] 投稿日:2008/05/09(金) 01 27 40 ID zTIjudTZ 「ここはどこ?僕、どうして縛られてるの!?」 「ごめんなさい。でも○○さんが悪いんですよ、私以外の女に 私だけの精子を与えて・・・」 「そ・そんな、だって僕たち恋人じゃないのに、そんな事できないよ。」 「大丈夫。これから連日連夜の性愛で壊してあげますから。 お母様がお父様を壊して堕としたように。」 「ひいっ!まって、許して!!」 「うふふ・・・この日に備えて性技を磨いてきたんですよ。 どこまで持つか楽しみです、好きなだけ泣き叫んでくださいね・・・」 258 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 01 58 48 ID jVFFzTAv ヤンデレ娘にカカオ99%のチョコレートを口移し食べさせるとどうなるの? 259 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 02 45 51 ID dvSuSQV0 爆発する(性的な意味で 260 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 04 20 37 ID zMzQ70Y+ あれは食べ物じゃないなww 普通の人だとむせるとおもうぞw ヤンデレならどうなるかはしらないがあれは苦すぎておいしくない 261 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 07 25 31 ID iOJwAFhM ヤンデレに『いいもんあげるから目ェ閉じてな』 って言って放置して帰りたい 262 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 07 43 05 ID 5OqvfEPS おまえの口のなかがうんこの塊でいっぱいなりますように 263 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 08 50 38 ID t4qpZEAu むしろうんこになっちまいますように 264 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 08 54 04 ID cZMr1Nsg 261 翌日気になって見に行ったらずっと目を閉じて待っていたなんてことがあったら可愛いと思うかも 265 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 09 23 25 ID 3GD+FFyy 264 「いらない王様」という話を思い出した 思えばあの道化師は尽くすヤンデレなのかもしれない 266 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 20 05 22 ID zMzQ70Y+ そういえばミクシーのヤンデレコミュでヤンデレってことになっててなえたことがある 267 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 20 05 53 ID zMzQ70Y+ レナがヤンデレってことになっててだ・・ 268 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 20 07 05 ID H5WbJjRs ああ、ミクシィね・・・ 269 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 22 21 55 ID oCdVc6Js 招待された事もないこれからもその機会はないだろうしな…… 270 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 23 50 28 ID iBGnR8Db 個人の自由で 271 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 01 03 01 ID UmellN+C 「後にも先にも、私の彼氏は君だけ」 「あなたの彼女は私でしょ?」 ヤンデレスレ的にこの違いはどう思う? 272 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 01 12 56 ID zpKSwXd3 上は前提条件であって殊更に主張するようなことではないな。 273 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 01 55 36 ID 74ax6CvX 主人公、元彼に酷い扱いを受けていた女の子に親切心から優しくする ↓ 段々と立ち直り、主人公にも惹かれる様になる女の子 しかし主人公は女の子に恋愛感情を持っていない為に気持ちにすれ違いが発生する ↓ 嫉妬心やら空回りする好意のせいで女の子ヤンデレ化 みたいなパターンでも全然いけます 274 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 03 47 56 ID kYZ5sEke 273 元彼は嫌だから両親の死にしてくれ 275 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 06 33 21 ID +3OKEvlR 処女なんて飾りです 男を知らない女のほうが浮気しやすいんです 276 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 07 57 11 ID 1eBtP8Am そもそも浮気するような女はヤンデレにはいないから大丈夫さ 277 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 11 38 25 ID yP7SLz3K 浮気ではなく彼氏が死亡する度に次のターゲットに変わるんですね、わかります 278 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 13 06 59 ID 3L4JmFpY 276 俺がヤンデレ好きな理由のうちの一つだ。 279 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 16 27 22 ID aH+v3moT 277 お前は何も分かっちゃいない 280 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 19 12 23 ID lEW7KQJu 277はにわかヤンデレ好き 281 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 19 36 39 ID 2LuBwpOX ・彼氏が死亡する度に、次の転生先まで輪廻して追いかける ・彼氏が死ぬくらいなら、いっそ自分が死ぬ ・でも彼氏を盗られるくらいなら、一緒に死ぬ ・心中を拒まれたら、自分のことを一生忘れられないトラウマを彼氏に残して、一人で死ぬ ・幽霊になっても貴方だけ 282 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 20 14 40 ID TeglBgOl 281 1か5で 283 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 20 31 21 ID M3TYtOpW 281 4以外ならどれでも 284 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 20 45 48 ID SqJx/WSw 4て言葉様じゃんw 285 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 20 51 57 ID M3TYtOpW 別に言葉様は心中申し込んだりはしてないじゃないか 286 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 21 09 54 ID TqfIKkX3 281 ヤンデレルーキーの俺は2,3,4,5以外ならどれでも 287 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 21 51 34 ID AlpDd9x2 そういやヤンデレの浮気を疑って問いただしたらどういう反応を示すのかね 可能性的に 1 笑って絶対にありえないと軽く否定する 2 自分の気持ちを疑われたと思ってぶち切れる 3 勘違いされたと思って必死に弁解→勘違いされた男を愛の証明の為にぶち殺しに行く 4 自分が他の男と話していることに嫉妬してくれている→自分はそこまで愛されていると感動 →もうお互い以外何も要らないと言わんばかりに監禁生活に(ry こんな感じか? 288 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 22 07 20 ID aH+v3moT 1か3だな、俺見解だと。 289 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 22 10 43 ID Yk9s42RY まず1から始まり4の前半から3の後半へと移行し そしてよくよく考えて2になり監禁生活へ 290 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 22 11 55 ID TUDCMSwX まず1からスタートして、それでも誤解がとけなかったら 「どうして分かってもらえないんだろう……」とかどんどん病んでいってしましそうだな。 291 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 22 55 33 ID sGvQN3sL すんません投下します 292 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 22 57 21 ID sGvQN3sL 「あー眠い……」 ついそんな言葉が漏れる。当然といえば当然である。毎晩のように早希と交わっているので、あまり寝ていないからだ。 しかし、単純に寝不足だけなのだろうか、この疲労は。 気づいたら幽霊に精気を吸い取られてました、なんてホラー映画や昔話でよくある話だ。 まあ、早希に限ってそんなことはないだろうが。 293 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 22 57 50 ID sGvQN3sL 「……弁当でも食べよ」 軽い自己嫌悪に陥りながら、バッグから早希が用意してくれた弁当を取り出す。肉体には触れないが物には触れられる、とは早希の談である。なんと都合のいい幽霊だろうか。 ふたを開けると、見事な和風弁当だった。鮭の塩焼きにだし巻き、きんぴらゴボウ。食欲をそそるには十分だ。 「いただきまーす」 未だに友達がいない僕は、独りで昼食を食べた。 294 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 01 06 ID sGvQN3sL 彼は、今日も一人で昼食をとっている。単に友達作りが苦手なだけなのか、それとも彼が孤独を好むからであろうか。 私としては後者の方がいい。男友達ならまだしも女友達を作られたら間違いが起こる可能性もある。 しかし、つくづく自分の臆病さを呪いたくなる。大学に入学して彼に一目惚れして、早くも一年が過ぎた。 彼の専攻している講義を全て調べ上げ、一緒の講義をとった。だから、四六時中彼と接触するチャンスはある。 なのに。ただ一言、お昼一緒に食べない?というだけでいいのに。私は、どうやら男の目からはなかなか美人な部類に入るらしい。 中学高校と何度も告白された。だから、本気で好きになったわけではないとしても、付き合った経験はある。 だから、ここまで行動できない自分が歯痒い。そんな経験じゃ、今の胸のときめきにはとるに足らないものなのだということなのだろう。 295 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 02 01 ID sGvQN3sL ……まぁいい。これも大事に思っているからこそ。チャンスはまだまだある。 ……そういえば、お昼というと最近気になることがある。1ヶ月ほど前から、彼の昼食がお弁当に変わったのだ。 しかも手作りの、豪華な和のお弁当だ。昔はコンビニ弁当や、パンだったのに。彼女でもできたのか? と心配したが、家の者を使って調べた結果白だった。うーむ…… 思案していると、いつの間にか隣に彼がいなくなっていた。 携帯で時間を確認すると、次の講義まであと五分という時間だった。ちらりとふりむくと、学食をでていく彼の背中が見えた。なんたる不覚! お弁当箱をバッグにしまい、学食をでる。彼に小走りで彼に追いつき、二メートル後方をぴたりと歩く。 まるでストーカーみたいだなと、我ながらちょっと異常に思えてくるが、愛の前ではなんのそのだ。そして教室につき、今日も彼の後ろの席をキープ……したのはよかったが、安堵しかけた後、私は思わずこう呟いていた。 「なん……だと」 296 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 04 27 ID sGvQN3sL あたしの名前は、神江優花。家は代々続く由緒正しき陰陽師の家系だ。 現代風にいうとシャーマンだとか霊能者とでも言うべきか。家がそんなだから、あたしは生まれながらに強い対霊能力を持っていた。 そんなあたしに祖父や父は期待したのか、あたしは幼少から修行の毎日だった。 皮肉にも才能があったらしく、あたしはめきめきと実力を伸ばしていった。 と同時に、同年代の子供には異端者として映ったらしく、だんだんと独りぼっちになっていった。 寂しくなかったといえば嘘になる。 だが、ここで父達に反抗してもお金がない自分はどうにもならないことを知っていた。 だから必死に耐え、修行の傍ら勉学に励んだ。 297 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 05 50 ID sGvQN3sL すべてはこの実家からぬけだし、一人暮らしをするためだ。努力の結果私は国立大学に合格し、母の手助けもあり、現在の一人暮らしの生活を勝ち取った。 が、つくづくあたしは運がないらしい。あたしのレーダーが、ここ最近一人の男から霊威を感じるようになった。正確には彼に接触している霊からだ。男の名前は大山賢一というらしい。偶然にも専攻している講義も一緒だった。 邪悪な意志は今のところ感じないが、危険因子は取り除いておくべきだ。 早いうちに彼に接触せねばと思ったあたしは、今日の昼食後の講義で彼に接触を試みた。偶然を装い、彼の隣に座る。そしてテキストを忘れた振りをし、一緒に見せてもらったのだ。 単純な計画だが、お礼をするからという理由でアドレスも聞き出せたし、我ながらgoodな計画だった。 ……それにしても先ほどの講義中、後ろから凄まじいプレッシャーを感じたが、あれはなんだったのだ? 298 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 07 16 ID sGvQN3sL 投下終わりです そもそも第一話が勢いだったからあとが続かねえ……後悔も反省もしないがな! 299 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 27 16 ID TqfIKkX3 お疲れさんです。 300 名前:幽霊だったらいけないの?[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 36 59 ID sGvQN3sL 299 すんません反省はしてます だ、だから怒らないで! 301 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 43 48 ID Yk9s42RY 300 急にどうしたんだw とりあえずGJ! 302 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 23 50 03 ID vLFElmOF うわ、すっげえ期待!! ヤンデレにもやっぱりバリエーションはあるわけで……。 ねえねえ、ここだけの話、教えてよ! 3人ともそれぞれ別の形でヤンデレ化して主人公の精神を、肉体を、魂を無茶苦茶にしていくんでしょ? 違ってもいいけど、それぞれキャラ立ってるし、面白そうだ~!! 作者には素直にエール送ります!! 頑張って下さい!! 303 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 13 03 41 ID r5GUu/mr 298 GJであります。ところで、陰陽師さんもヤンでしまうのか? 304 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 13 31 11 ID YwY5tuIB 先の展開を聞いたら面白さ半減だろw 298 GJ! 305 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 20 48 41 ID c0Ho2I/w 281の1について。 修羅場系総合SSまとめサイトにある 「一万年と二千年前から愛してる」がそんな感じ 306 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 20 54 16 ID ha1iGGZz 305 しむらー、「ことのはぐるま」忘れるなー!! それに…いやなんで(ry 307 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 20 57 37 ID c0Ho2I/w なにがあったw 308 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 21 02 10 ID F1W3cuDg でも確かに「ことのはぐるま」読みたいな。あれ今1番きになっているし。ちなみに2番はほt(ry 309 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 21 43 06 ID +t1nJR6W 恋人が死んだ場合の対応 男の家に上がりこみ、両親に頼み込んで直前に着ていた服を貰う。 家に持ち帰り、服に顔を埋めて匂いを堪能しつつ、呟く「ずっと一緒だよ、男さん」 これくらいでよくないか 310 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 22 31 10 ID 86diqvsw 308 俺は一番が時鳥だけどな 311 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 22 37 08 ID Lk8/2p4v 俺は上書き 312 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 22 39 38 ID Gf7XtO1B よづりさんの続きが読みたいです… 313 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/11(日) 23 19 24 ID /fUKj3bl 待つしかないんだけどね! 314 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 00 16 49 ID KGEvi2f1 そういやかちかち山の人はどうしたんだろうな きっと新年度だから忙しかったりするから投下が遅れているだけなんだろう もしくはヤンデレっ娘に…… 315 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 00 37 01 ID dqRLZ5Y6 ここの作者様方は常に危険と隣り合わせだからあんな良い文章が書けるんですね 羨ましいような恐ろしいような・・・ 316 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 05 13 12 ID 6miEhdKP ヤンデレ喫茶みたいに投下量が一定になると監禁されんじゃね? 317 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 16 31 27 ID IciKp7al マジでか!? よし、俺も書くぞ、書くぞ! 318 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 19 17 29 ID O1RDJEQx 317 お、さっそくお前に一人ほど釣られたらしいな。 今日電柱の後ろに隠れて恥ずかしそうにお前の名前を呼んでた。 319 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 20 52 06 ID 1ThXNyEM ttp //gigazine.net/index.php?/news/comments/20080512_bomb_for_lover/ これはヤンデレと言うべきか それともただのDQNと言うべきか 320 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 20 56 00 ID 8mF5VZGn 他スレにもカキコしてるだろ そろそろうざい 321 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 20 57 08 ID o+hQEiz/ 320 嫉妬スレに落としたがそれ以外はしらねぇぞw 322 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 20 59 12 ID v3gFjTLF あぁ、確かに嫉妬スレにもあったな。ギャング集団だったならただのDQNだな。 323 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 21 19 58 ID ZjJEx20H 嫉妬スレここ半年くらい見てないんだが まだ荒れてるの? 324 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 21 21 19 ID 8Dh2XAyG 聞く前に自分で見てくれば良かろうに 325 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 21 40 24 ID 8mF5VZGn 嫉妬スレエロゲ版にもあるぞ 326 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 00 28 29 ID 2u7dMEjz だが爆弾魔のヤンデレというのは新しい 327 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 01 28 38 ID at3sZuBy ヤンデレいぢめたい… 328 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 16 32 44 ID LwBPr/S/ 323 俺もlそのくらい見てない。 てかそろそろ忘れかけてたw 329 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 18 16 47 ID BN9/sXAo 他スレの話はよそでやれ 330 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 18 17 33 ID 8TzclnZj 323と 328の帰りを待ってます。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと待ってます 帰ってこないと刺し 331 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 18 35 48 ID ntar9x7B わかったから嫉妬スレに(・∀・)カエレ! いいかげんスレ違いだ 332 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 21 49 28 ID mYSeNhKb ストップ、だ 333 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/13(火) 23 00 10 ID pkvhp/xH お茶会の人、期待してます。ゆっくり良い作品を作ってください。 私とあなた、2人のための…… 334 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/14(水) 00 13 01 ID bGlTJQJq 333 何人に刺されると思ってんだ 335 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/14(水) 19 38 46 ID HWuisihh 刺された人数 原さんならきっと知ってる 336 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/15(木) 01 46 18 ID peTyRXqD ドMなヤンデレってのも良いな 337 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/15(木) 02 45 55 ID VGW+GGZ4 336 かなり同意 338 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/15(木) 15 01 45 ID +w/gOZ5r 機械音痴のヤンデレが男にきた出会い系迷惑メールを見てしまうという電波がきた 339 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/15(木) 16 12 04 ID oihrs9AG 338 さあ早くその電波を文章に変換しなさい 340 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/15(木) 18 54 36 ID 5WEEn1Fq 昨晩、軍事+ヤンデレ上官+一兵士な夢をみた。 内容はこんな感じだ。 上官の女性に(性的な意味で)しごかれる新任兵士。 女性事務官と会話しただけで、「業務を怠った罰」として懲戒房に放り込まれる男。 そこに同じ軍学校出の女性兵が現れ、男を口説く。 切れた女上官は、演習中に女を崖から突き落とそうとするが、女が拳銃で反撃。 結局相打ちになる。 341 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/15(木) 18 55 48 ID 2FrliDVC 340 さぁ、今日はもう寝て早くその夢の続きを見る作業に戻るんだ 342 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/15(木) 19 35 01 ID z9BKN5ti ネタ出しにお使いください。 http //jbbs.livedoor.jp/music/22563 343 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/16(金) 00 18 46 ID VzA4GWBG さてと今日もヤンデレっ娘の夢を見るために寝よう 344 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 00 44 51 ID 6aFaEB4a 実は俺も昨晩ヤンデレの夢を見た。 しかし夢といったら悪夢しか見れない俺の夢は、 ヤンデレが神隠しにあったように忽然と消え去る夢だった。 必死に探し回るがどこにも見つからない。 精神がどんどん絶望に染まっていく。 それでも必死に探す。 昨日まであんなに俺に惚れていたじゃないか! 一体、どこにいる! どこにどこにどこにどこにどこにどこにどこにどこにどこにどこにどこにどこに──── 自分がレイプ目になってしまった。 ヤンデレ好きとしては、これはつらい。 345 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 00 48 12 ID 1DTCQDol 男のヤンデレは醜いからな・・・ 346 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 01 32 38 ID ZlfACvEF 男のヤンデレと言ったらビスケット・オリバとか 347 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 01 57 17 ID NN/ADZZd 男と男友、下校中 友「おや、最近おまえにべったりの女いないじゃん。ブチ切れて殺っちゃった?」 男「温厚さに定評のある俺がそんなことするわけがない」 友「そうか殺さない程度にry」 男「ちがうわ!後ろあそこ見てみろよ、隠れてるつもりらしいけどちらちら見えるだろ?」 友「あ、マジだ。おまえのことあきらめたわけじゃないみたいだな」 男「なに企んでんだか・・・さっさと消えてほしいぜ。気持ち悪い」 友「なぁ、あれなんじゃないか?押してダメなら引いてみるってヤツ」 男「今まであいつのおかげでスッゲー迷惑したからな。近寄らなくなるなら助かるぜ」 友「はは、まったくだな。この前は俺まで死にかけたからな」 男「このままほっといてくれたらどんなにいいことか・・・」 ・ ・ ・ ・ 女「こんなに男君のこと愛してるのにちっとも振り向いてくれないなんて・・・ 泥棒猫どもは全員痛めつけてやったし、悪友からも守ってあげようっていうのに! あ!あの糞野郎!男君にあんなに近づいて!!私があそこに居なきゃいけないのに! なんで!なんで!・・・・・ッ!! ハァハァ・・・こらえるのよ女。今は男君に私の愛の重みを気づかせなくっちゃ・・・ ここは(悔しいけど)我慢して私が日々どんなに重大なウェイトを男君の生活で占めてるか 身をもって知らせなくちゃ!」 女、男を監視して1時間後・・・ 女「ハァハァハァ・・・すっごい興奮しちゃう・・・ 見てるだけでこんなに想いが膨らんでくるなんて・・・もう耐えられないよ 立ち姿だけでこんなに女の子を苦しめるなんて男君は残酷だよ・・・ あ、ああ!あ・・・缶ジュース飲む姿かわいい! 写真撮らなきゃ! いいえ、もっともっと完全に男君を保存しなきゃ!」 348 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 01 59 14 ID NN/ADZZd それから2ヶ月後・・・ 男の自宅にて 男「女のやつ、ほんとさっぱり消えたな~ 学校にも来なくなったし、俺にもやっとまともな高校生活が・・・」 ブチン! 男「ん?またブレーカー落ちたのか・・・ かぁさーん!またエアコンかけながら電子レンジつかったでしょ! ・ ・ ・ え?使ってない? おかしいな・・・でも最近なんでもないときにしょっちゅうブレーカー落ちるような・・・ ・ ・ ・ そういえば俺の部屋の天井に変なふくらみができたのって・・・ まさかな・・・原因考えたくないや。 糞して寝るか!」 その夜 ・ ・ ・ 女「見てるよ!男君!こんなに近くで! あ!男君がじいしてる! ああ!あああぁ~どんどん男君が入ってくる~ カメラに!マイクに!機材に男君が満ちていく! フフ、あんなに出しちゃってる☆ 男君が寝たらすぐ回収してあげるからね! 男君と私の愛の結晶、絶対作ってあげるからね! クスクスクスクス・・・・」 ノリで書いた反省は一切しない 349 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 02 33 31 ID oQ8vqjYc 348 ぬぅ!曲者ッ!!何奴じゃッ!!!(槍でドスンと) 350 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 03 06 00 ID ox47lMc3 VIPに帰れ 351 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 05 58 13 ID zqXtABnM 前略。 13話を投下します。 352 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 00 10 ID zqXtABnM ***** : : : 目を開ける。 すぐに閉じる。 寝起きの眼球に今目にした光景は刺激的すぎた。とても目を開けていられない。 別に、風呂上がりで艶めかしさを三割増やした葉月さんがバスタオルで隠した胸をさらけ出しそうとか、 妹が俺の胸元に入り込んでシャツを弱い力で掴みながら幸せそうな顔をしているとか、 そういった俺の下半身に都合のいい刺激ではない。 白かった。 視界の中が白に染まっているせいで、爛々と輝く蛍光灯を直視してしまったみたいに目が痛い。 眉を強くしかめてから、もう一度挑戦してみる。 今度は高速で目を閉じたりはしなかったが、心の中が疑問符で一杯になってしまった。 なんだコリャ、俺が寝起きで部屋が白で? 頬を摘んでみる。ふむ……痛いだけで部屋の様子は変わらない。 足下が確かであるからして、現実もしくは恒例のリアリティあふれる夢だと見当をつける。 では、主観的な状況把握に努めるとしよう。 場所は日本ではよく見かける洋風を意識したつくりの部屋。家具を含むインテリアも同じく。 特殊なのはそれらの配色が淡泊であるというところ。 雪が降っている訳でもないのに窓の外が真っ白。家の周りが画用紙で覆われているよう。 何かの上に上塗りした白ではない。どちらかというと、何もないから白くなっている、みたいな感じ。 家の壁、家具、天井、フローリング、いずれも染み一つ無いピュアホワイトだ。 白一色のフローリングはなんだか落ち着かない。踏み出すことさえ躊躇ってしまうから、せめて木目ぐらい欲しいところだ。 そして、視界に映るものの九割が白の面と黒の線で構成されているくせに、 テレビ画面や鏡や写真立てなどの顔を確認できる物だけは、つや消しの黒スプレーを吹いたみたいになっていた。 そのせいで部屋の光景が映り込まず、現実感のなさの演出に一役買っていた。 せめてクリアーを吹いてから研ぎ出ししてくれればよかったものを。 この手抜きっぷりは俺の夢らしくない。別に俺が望んで夢を創造したわけじゃないけどさ。 気付いたことがひとつ。ここは、我が家のリビングルームだ。 外の景色を臨める窓、廊下と部屋を繋ぐ入り口の扉、大きいとは言えないものの必要なものはほぼ揃っている台所。 大規模リフォームしない限りは変わらない部屋の構造はそのままのはず。 今朝俺が見た居間の光景と違う点は、配色が白黒になっているところ、もう一つが家具の配置と物の違い。 何気なく我が家の情報収集と娯楽提供に一役買っているテレビは、二回りほど小さくなっていた。 置かれている場所はソファーの近くではなく、テーブル近くの壁際。 カラーボックスの上に置けるほどの大きさのテレビは、テーブルの面と同じ高さにある。 窓際の中途半端なくつろぎ空間を作り出しているソファーは数を増やしており、二つ。 ガラステーブルを挟む配置は、まるで高校の応接室のようである。 住人の視点からすれば意図が理解できない。 来客用に設えているつもりなのだろうか。リビングに入り込んだ来客など数年間いないというのに。 それ以外に違うところはカーテン、観葉植物、カーペット、蛍光灯など多数。 以上を踏まえて、これはおそらく過去か未来の光景だと予想される。 扉が開いた。廊下とリビングが繋がった。 そのはずなのだが、どういうわけだか廊下は見えない。扉を境にした向こう側が芸の無い白だった。 そこから突然小柄な人間がリビングへと飛び込んできた。 お召し物がワンピースであるところからして、女の子だと思われる。 髪が黒、肌が白。女の子の地肌が白いわけではなさそうだ。 根拠? 背景と同一の白だからそう判断したのさ。 女の子の顔には見覚えがある。 母親をデフォルメした妹を、またデフォルメした容姿。女の子には妹の面影がある。 ここは俺の住む家、そこにいる妹そっくりの女の子。 この光景が過去のものであるなら、女の子は妹本人。 未来のものであるなら、妹の娘かな。 面倒だから、ここでは暫定的にちび妹と呼ぶことにする。 353 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 01 26 ID zqXtABnM ちび妹は慌ただしかった。 リビングに入ってくるなりテーブルにぶつかりそうになり、左右を見回してから一度キッチンの方向へ走り、 数秒のうちにまたキッチンから飛び出して今度はソファーの後ろに隠れた。 この動きはかくれんぼでの追われ役に近い。 どこかに一度隠れてはみたがやはりここではダメだと思い直して別の所に隠れる。 でも、改めて隠れた場所もイマイチだったりして移動しようとしたところで鬼が現れたりする。 それから捕まるか隠れおおせるかは運次第だ。 ちび妹がかくれんぼをしているとなると鬼役がいるはずなのだが、未だ姿を見せない。 鬼は誰だろう。もしちび妹が妹本人なら弟か花火が候補に挙がる。 それとも俺か? これぐらい小さい頃だったら俺とも仲が良かったかもしれない。 そうだったらいいなあなんて、妹から他人行儀な態度でお兄さんと呼ばれている自分は思った。 スリッパの音が入り口方向から聞こえた。 ちび妹から視線をそちらへ向けると、妙齢の女性が一人立っていた。 はっきりした年齢はわからない。しかし母より若いのは間違いない。篤子女史と比較すると微妙。 ちなみに篤子女史も母も若作りである。年齢相応の容姿をしていない。 その二人と比べて若く見えるのだから、神秘の化粧術を使っていない限り、現れた女性は二十代であろう。 女性はリビング全体を見回すように首を右へ左へ。キッチンの方を見ると動きを止め、歩いてゆく。 その動きを見たちび妹はキッチンから見て死角になる位置へ移動する。 なるほど、ちび妹を追う鬼役はこの女性か。 近所に住む子供好きか、うちの家族の親戚のどちらかだろう。 しかし、どうも気になる。ちび妹の様子が必死すぎる。 目を強く瞑っているし、鼻と口まで両手でふさいでいる。 怯えているのが一目瞭然だった。 「――ちゃん、出ていらっしゃい」 妹の名前を、女性が呼んだ。 呼び声のもたらした効果は、ちび妹の体の萎縮。肩を一度大きく震わせ、体を丸くさせた。 それと、もう一つ。俺の足を痙攣させる効果まであった。 嫌な汗が額をびっしりと覆う。足裏が床に糊でくっつけられているみたいに動きづらい。 呼吸しづらい。女の声で空気が重くなっていた。 わかる。知っている。聞いたことがある。 ――俺はこの女を知っている。 この光景は過去のもので、ちび妹は妹本人で間違いない。 ただし、そこから先が不明だ。 何で俺と妹は女をここまで恐れているんだ。 今の俺自身が怯えている、すなわち過去の俺もこの女に怯えている。 なぜ怯えているのだ? 原因は? もしかして、今からそれが分かるのか。俺と、昔の妹がこうなっている理由が。 354 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 02 40 ID zqXtABnM ちび妹、もとい妹が小柄な体を使って駆けだした。方向はリビングの入り口。 けど、床を這うような体勢で走っている最中に鍋をぶつけられ、妹は入り口前で転倒した。 鍋を投げたのはキッチンに立つ女。 怒りのあまり怒鳴りそうになったが、声は出なかった。 手を伸ばしてみると、俺の手が透明になって女の体をすり抜ける。 くそ。こんなんじゃ、妹と女をただ見ているだけしかできない。 女は妹の姿を見て嘲るように笑うと、歩き出す。右手にフライパンをぶら下げて。 妹は丸くなったまま立ち上がらない。妹の枕元に女がたどりついた。 女の足が上がる。下には妹の頭。 足が下り、妹の頭にぶつかる――その寸前、闖入者が現れた。 リビングに飛び込んできたのは子供だった。でたらめな叫び声をあげながら二人の間に割って入る。 そのおかげで、妹は守られた。女は妹をかばった子供の背中を踏んでいた。 突然のことに呆然とする女に向けて半袖短パンの子供が言う。 「――――――いで」 呟きが鼓膜にぽつりと当たった。 振動が波紋になって脳の隅々へ行き渡る。 今、この子供――たぶん男の子――は、なんて言った? この声と台詞、聞いた覚えがある。それも間近で。何回も何回も。 もしかして俺はこの現場を何度も目にしたことがあるのか? じゃあ、身を挺して妹をかばっている男の子は、弟か? 背中を盾にして伏せているから顔が見えない。弟だとは断定できない。 もしも弟だとしたら、過去の俺はどこにいる。隠れてないで出てこい。 ていうか何で隠れてるんだよ。それでも長男か。 女が弟と思しき男の子の脇腹をつま先で蹴った。むせかえる声も上げず男の子は耐え続ける。 妹は涙を流し、首をいやいやと横に振る。 震える口から出る言葉は聞き取ることさえできない。やめて、と言っているのだけはかろうじてわかる。 女が妹の髪を掴む。男の子が必死に、無慈悲で乱暴な手を解こうとする。 男の子の背中が踏みつけられる。下にいる妹ごと潰そうとしているよう。 それでも男の子は呻いたり、弱気な声を吐き出したりしない。 ただ、一言だけ呟く。 「妹を、――――で」 女は嘲るように鼻で笑う。もし俺が現場にいるなら問答無用ではり倒している。それぐらい憎らしい仕草だった。 無抵抗の男の子の足を、体格で勝る女の荒々しい両手が掴み上げる。 そして引っこ抜くようにして床から剥がし、よく見もせずに背後へ放り投げる。 男の子は椅子を巻き添えにし、棚にぶつかって止まった。 うつぶせになった男の子の後頭部に、上から落ちてきた花瓶がぶつかる。 花瓶は割れず、白い花と黒く描写された水をまき散らした。 顔を上げた男の子は、顔中が黒い水に濡れていて、頭部から血を流しているように見える。 男の子はそれだけの目にあっても、泣きじゃくる妹にフライパンが襲いかかる前に、女の腕に飛びかかる。 顔を拳で殴られ、足を踵で踏まれ、髪を引きちぎられ、聞くに堪えない言葉で罵られる。 ボロボロになりながらも男の子は泣かなかった。 妹の身代わりに自分を犠牲にし、自分の代わりに妹に涙を流させる。 ほどなくして、女の動きが止まる。荒い息を吐きながら肩を上下させる。 男の子はもはや女の腕にすがりつくことも困難になり、床に横たわり片腕だけで己の意志を伝えていた。 女の手首を掴む右腕は、頑として動かない。 呟く声が聞こえてくる。今度はより鮮明に耳に入り込んでくる。 「……もうやめてよ。妹をいじめないで」 自身ではなく、妹だけをかばうその言葉が、俺の意識をバラバラに攪拌し、すべてを暗転させた。 355 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 04 10 ID zqXtABnM ***** 目を開くと同時に汗が入り込んで、痛いぐらいしみた。 あおむけに寝ころんだままで首を上げる。髪の毛の間を縫い、汗が頭皮を伝って落ちていく。 汗は全身を覆っていた。下着は言わずもがな、もしかしたら制服まで濡れているんじゃないか、と思えてくる。 確認しようと腕を伸ばそうとするも、動かせない。 変な体勢で寝ていたとかいう理由ではなく、後ろ手に縛り付けられていたから。 手首をひねると関節に食い込んでくる。細さと伸縮性のなさからみて、鉄線か釣り糸か。 左右それぞれの足首と膝にも同じものが巻かれている。血管を圧迫するほど強くはないが、かといって緩みそうもない。 手足が不自由になっている他は特に問題ない。 いや、あるか。 「……………………つめてえ」 背にしている床も冷たいが、もっとひどいのは空気だ。 二月中旬はまだまだ暖かくなるには早い。 凍てつくという表現がぴったり似合う夜の外気が、体を満遍なくコーティングしている汗と協力し、俺の体を芯から冷やす。 武者震いでなく、体ががたがた震え出す。止めようとしても止められない。というか止めたら駄目だと体が判断してる。 要するに、俺はとても危険な状況でピンチ。意味が被っているが、とにかくやばいということで。 こうして脳が活動していられるうちはいいが、このままではいずれ生命維持のために思考が止まってしまう。 その前に状況把握、あと解決策を模索しなくては。 今し方見た夢に関しては、この状況では考えないことにしよう。保留だ。 過去よりも今。立ち向かうべきものは現実だ。 「……まず、状況は黒であるぅらあああぁぁぁ……」 ちくしょうめ。口をちょっと開くだけで顎と喉が震えやがる。変な声が出た。 状況は黒だった。グリーンでもイエローでも、ましてやレッドでもない。ピンクが混じれば状況戦隊が完成だ。 「だが、そんなことはどうでもい、いぃぃぃあぁああぁぁぁ、ああぁぁぁ……」 余裕はがりがり削られつつあるのに、余計な思考だけは欠かさない俺の脳。 燃費が相当悪いに違いない。錆びたタンクから漏れているんじゃなかろうか。 現在俺がいる場所は不明である。 気絶しているうちに他人によって連れてこられたのだから、分かるはずがない。 連れてきた犯人は、共犯者がいない限りは澄子ちゃんであろう。 「しかし、あれにはびっくりした……」 しみじみそう思う。 夜の体育館で頭上を見上げたら愉悦の表情を浮かべる女の子がいた。これだけ聞くと学校の怪談みたいだ。 もし俺がこの状況から抜け出せたら仕返しに学校の怪談として噂を流してやろう。 なんてのは、冗談っていうより自分を励ますための方便だ。 だって、今の状況は黒なのだから。 場所がどこだかわからないうえ、淡い光さえどこにも発見できず、先の見通しが立たない状況、つまり黒。 状況黒とは、赤以上の緊急事態のことを指す。黒が赤を塗りつぶしているからである。 具体例として、奥深い山中に不法投棄された自動車のトランクに押し込められた状況が挙げられる…………考えなきゃ良かった。不安すぎる。 だが、こんな状況でも生きるのを諦める気にならない。 まだまだ俺にはやりたいことや、やり残したことが大量にある。 自分の部屋の押し入れにしまってある大量の積みプラを片付けたりとか、弟がいなくなったことで元気をなくした妹を回復させたいとか。 「葉月さんに告白の返事をする、とか」 なんで緊急時になるとやりたいことが浮かんでくるんだろ。 目標を意識させ、絶望を忘れさせるためか? ホント、人間の機能ってよくできてるもんだよ。 356 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 06 22 ID zqXtABnM 上体を起こしてみる。額や頭に何かがぶつかったりはしなかった。 寝ころび、右に転がってみる。再度回る。もう一回回る。ワンモア。 床の固い感触は木製のものではない。ざらざらしたさわり心地はコンクリートのようだ。 俺の体が四回転しても障害物にぶつからない。縛られた両足で宙に蹴りを放っても空振りするだけ。 どうやら、それなりに広い場所にいるらしい。 乗り込んだ場所は体育館で、澄子ちゃんはそこに俺を閉じこめた。とすると、ここは体育館のどこかか。 人目に付きやすい場所に隠す愚を犯すなんて、少し抜けたところのある澄子ちゃんでもやりはすまい。 叫び声をあげられても生徒の耳に届かない場所を選定するはず。 床の裏か、舞台の下、それ以外の俺が知らない空間。 俺が好奇心旺盛な小学生なら体育館を隅から隅まで見て回ってたんだろうなあ。 こうやって俺も感動を憶えづらくなっていくのかね。 「一体どこなんだ、ここは」 悩みを吐き出してみる。すると、わずかな空気の乱れが生じた。 今、誰かが笑った? 「だ、だだだだ、誰、だ!」 不覚にもうわずってしまった声で、真上へ向かって怒鳴ってみる。 返事は息を吹き出す音だった。しかも、驚くほど近くから聞こえた。 「ふふ……っふふ。あはははは、先輩ったら面白いの!」 「へ? え?」 「ちょっとは嘆いたりわめいたり取り乱すかと思ってたら、全然普段と変わらないんですもん! それなのに、さっきからすっごい近くにいるのに気付かないし! 恐怖に鈍くて勘も鈍いだなんてお得な性格してますね!」 よし、とりあえず落ち着いてみろ、俺のブレイン。状況に置き去りにされてる場合じゃない。 声から察するに、近くにいるのは女の子。だけどただの女の子のわけがない。 俺と同じ真っ暗な空間にいるわけだから、つまり、えー…………っと。 「君、木之内さん?」 「先輩。手持ちは金メッキのボールペンと純銀じゃない銀色のボールペンだけしかないですけど、どっちがいいですか?」 「ごめん嘘。ただ敬語を使ってみたかっただけなんだ。……君、澄子ちゃんか?」 「はい、そうですよ。先輩の弟さん限定のアイドルです。 あ。でもどうしてもっていうんなら、片手間に先輩のアイドルになってもいいですよ。 全校集会しているときに放送室から「澄子ちゃん、弟をよろしく頼む!」って、大声で言ってくれたらですけど」 「いや、あの、……遠慮しておくよ」 「あれ、アタシへの告白の方がいいですか? でもごめんなさい。アタシにはもう心に決めた人がいるんです」 「そうだろうね。うん、知ってるよ、とっくに」 澄子ちゃんのテンションについていけない。まともに合いの手を入れられない。 澄子ちゃんがいつも通り過ぎる。不自然さを感じるほど、自然体だ。 弟をさらいついでに俺をどこかに連れて行くということを成したのに、それについて負い目を感じていない。 「確認したいんだけど、いいかな」 「いいですよ。どうぞ、アタシのスリーサイズを言い当ててみてください」 「いや、そういうんじゃなくてね」 こんな状況じゃなければ、目測で上から74、47、76って言うんだけど。 「君が俺をここに連れてきた。合ってる?」 「はい。ついでに白状しちゃいますと、弟さんをバレンタインデイにさらったのもアタシです。それが何か?」 「いいや、なんでもないよ。聞きたかっただけ」 わかってはいたが、やはりそうか。 この子、文化祭の時と何も変わってない。冗談めいた喋りも、何があっても弟を手に入れようとする決意も。 澄子ちゃんは俺が初めて会った時から、弟をさらってしまうぐらい思い詰めていたのだ。 でも、行動を起こさなかった。まだスイッチが入っていなかったから。 じゃあ、行動を起こすスイッチを入れたのは一体誰だ? 357 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 07 26 ID zqXtABnM 「あのさ、澄子ちゃ」 「ばあ」 カチリと音がして澄子ちゃんの顔が暗闇に浮かび上がった。枕元に座っているから顔が逆さに見える。 何がしたいんだこの子。懐中電灯で下から自分の顔を照らして。 「むー……先輩、つまんないです。もっと驚いてくださいよ。 弟さんはもっと大袈裟に、抱きしめたくなるほど可愛らしくリアクションしてくれましたよ? つい抱きしめてウフフなことしちゃいました」 実行してるじゃないか。 それに可愛いって、どんな反応だ――ああ、澄子ちゃんの目で弟の反応を見たらそういうことになるのか。 「あ、どんな反応をされても先輩にはやりませんから。アタシ一途なんです。期待させてごめんなさい」 「つっこまないからね、俺は」 「どこに突っ込みたくなっちゃったんですか?」 「それにもつっこ…………いや、なんでもない」 つっこまないと言うツッコミもツッコミであると気づくほどには落ち着いてきた。 そろそろ話題を切りだそう。逆上させないよう慎重に。 「教えてくれないか。どうしてこんなことをしたのか」 「こんなことっていうのは、どれのことですか? 弟さんを家に帰れないようにしたこと? 先輩を捕まえて床に転がしていること?」 「……前者だけでいいよ」 後者の理由はだいたいわかる。俺が邪魔だから。 俺が弟の隠し場所である体育館に近づいたから、企みに気付かれたと思い、捕まえたってところだろう。 「一から説明しないとわからないですか? アタシがこうしている理由」 「動機はわかっているつもりだよ。俺が知りたいのは、澄子ちゃんが決行するきっかけになったものだ」 「そうですねえ……うん。せっかく男と女が暗闇の中にふたりっきりでいるわけですから、腹を割って話しましょうか」 そう言うと、澄子ちゃんは懐中電灯のスイッチを切った。再び視界が暗黒に染まる。 一人きりだと思っていた時より落ち着いているが、やはり澄子ちゃんといるのは安心しきれない。 まさかいきなりペンを突き立てたりはしないだろうが、油断はできない。 358 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 08 30 ID zqXtABnM 澄子ちゃんは一度咳払いをすると、ゆっくりしたペースで話し始めた。 「先輩もご存じの通り、アタシは彼――先輩の弟さんが大好きです。恋してます、愛してます。 抱きついて額をぐりぐり彼の胸に押しつけて匂いを嗅いで悦に浸るっていうのを、休日を丸一日使ってやるのが夢です。 それぐらい好きなんですけど、アタシは一度も告白したことがありません。理由は知ってますか?」 不知である。知らない、と小声で言ってみた。 「葵紋花火の存在ですよ。前、言いましたよね。彼にはアタシ以外に好きな人が居るって。それがあの女です。 同じクラスに居れば、彼がどこをよく見ているのかわかります。 授業を受けている時はともかく、休み時間は教室から廊下を見てます。あの女が通りがかるか、気にしているんです。 それ以外にも、葵紋がいる教室に色々理由をつけて顔を出したりしています。 そんな様子を見せられたら告白する気だって削がれてしまいますよ。 アタシ、こう見えてもナイーブですから。玉砕覚悟で突っ込むなんてできません」 そうだろうね。無理もない。皆勇気と度胸があるわけじゃないんだ。 「でも、アタシは彼がどうしても欲しい。 寿命が半分、いいえ、あと一年しか生きられなくなっても、彼が手にはいるならアタシは悪魔と契約します。 アタシは彼を強引に手に入れることを決めました。それが去年の文化祭の頃。 あの時は運悪く先輩と葉月さんに見つかってしまったから失敗してしまいました。 けど、今回はそうはならなかった。先輩はたった一人で体育館にやってきた。そして抵抗する間もなくアタシに捕まった。 残る邪魔者は葉月さんと、忌々しい葵紋花火だけ。未来は開かれているも同然です」 うーむ、それはどうだろう。 葉月さんはああ見えて武道を学んでいるし、花火は弟のことになると冗談も挟めないくらい真剣になるし。 「俺がいなくなったぐらいじゃ、あの二人は止まらないよ。きっと」 「そうですかね? 彼を捜すことに関して、一番優れているのはきっと先輩ですよ。 先輩はお兄さんだから行動が読めるんでしょうけど、他の人にとってはそうもいかない。 まぐれでもなんでも、先輩の能力はとってもおいしいんです。アタシだって欲しいですもん」 俺だってくれてやりたいよ。弟を捜索する時ぐらいしか使い道がない能力だ。 個人が持てる特殊能力の欄が限られているなら、邪魔だから真っ先に削除しているところだ。 359 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 09 18 ID zqXtABnM 本題に入ります、と前置きをしてから話が再開される。 「力ずくで彼を手に入れることを決めて臨んだ昨日のバレンタイン。 知恵熱が出るくらい悩んで書き上げた呼び出しの手紙を見た彼は、資料保管室に来てくれました。 室内で待っていたアタシは、彼の前に立ち、チョコレートを渡しました。 そして、まあ、バレンタインっぽく自分の想いを打ち明けたわけです。あなたのことが好きです、付き合ってくださいって。 対して、どんな返事をされたかは…………鈍感な先輩でもわかりますよね」 「なんとなく」 短く答える。そりゃあ当然だろ、とか下手に言ってしまったら刺されそうだ。 「そこまではよかったんです。アタシの気持ち的にはよくないですけど、 上手くいかないのは予定調和みたいなものです。わかっていたことでしたから。 問題はその後の、彼の言葉です。なんて言ったと思います? これ、当てられたらすごいですよ」 はて、なんだろう。 「だらだらと言い訳を続けたとか」 「違います。たった一言ですよ」 「これからも友達のままでいてね、とか」 「ハズレ。もっと、もっとアタシの心に突き刺さる言葉でした」 「……ごめん、俺にはわからない」 弟が澄子ちゃんの欠点を挙げてけなすわけがないし。 他に好きな人がいるから、ってのは言い訳みたいなものだし。 「本当は好きじゃないんでしょ、です」 「好きじゃ……何?」 「ちゃんと聞いてください。あと一回しか言いません」 息を吸う音が聞こえる。次に気怠そうなため息。明らかに口にするのも嫌そうな気配を感じる。 ここまで澄子ちゃんを落ち込ませるとは、一体どんな失言をしでかしたんだ、弟。 「澄子ちゃんは僕のこと、本当は好きじゃないんでしょ……ですって。どうです、これ。ひどいと思いません?」 360 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 10 17 ID zqXtABnM 言葉を反芻する。 告白の返事の後に言った言葉が、好きじゃないんでしょ。それってつまり、告白が嘘だと思ったってことか? 「さすがにカチンときましたよ。アタシ、こう見えても平穏に暮らしてない時期があったから耐えるのは慣れてるんです。 それがいきなりレッドゾーンを振り切りましたよ。メーターの針がぐにゃりって曲がっちゃいました。 だって、真剣な告白をしたのに、気持ちを疑われたんですよ? 怒らない方がどうかしてますって」 あいつ、馬鹿か? 男だろうと女だろうと、告るのには勇気がいる。自分の気持ちを信じていなければできない。 その気持ちを踏みにじるような台詞を吐くなんてどうかしてるぞ。 いくら他に好きな女がいるにしても、断り方ってものがあるだろ。 弟が澄子ちゃんに言った言葉は、中でも最悪のものだ。 こりゃ、さらわれて当然だ。いや、澄子ちゃんが相手なら生きているだけでいい方だ。 「思わずフルスイングでビンタしちゃいました。でも気が済まなかったから、今度は反対側から張りました。 彼は怒りも反省もせず、まばたきをいっぱいしてました。何で頬を張られたかわかってないみたいに。 そこで気付いちゃったんです。彼、本当にアタシのことなんて眼中にないんだ、って」 「そんなこと……」 そんなことはないはずだ。弟は家族だけじゃなく、知り合いに対しても分け隔て無く思いやれる優しい奴だ。……そのはず、だ。 「先輩。慰めの気持ちは有り難く思いますけど、要りません。 事実は事実。彼にとって、アタシはただの友達。群れてきゃいきゃい言っている女たちと同列。 彼を遠くに感じました。アタシの意識は崖から真っ暗な谷底へ落っこちて、彼は崖の上でアタシとは別の方向を見てて。 もう、とっくの昔から葵紋花火だけしか女として見てなかったんです。 他の女なんて、シャーペンの芯みたいにどこでも手に入るお手軽な女としか見てないんです。 そのことを理解した時、入っちゃったんでしょうね。後先考えず、全てを敵に回す覚悟のスイッチが」 「そう、だったのか」 同情はしない。けど、澄子ちゃんが決行した理由はわかる。 自分だけを見てくれなくて悔しい。無理矢理にでも女として意識させたい。 だから、弟をさらって二人きりの場所に連れて行けばうまくいくはずだ、と。 単純明快すぎて自分が賢くなった錯覚までする。 「後はまあ、だいたいお察しの通り。力ずくで彼を気絶させて、隠せる身近な場所を見つけて、そこに連れ込みました。 それがここ、体育館の舞台の下。ここって普段は南京錠で閉じられてるから人が来ないんです。 文化祭とか体育大会ぐらいでしか使わない道具が収まってますから、先生も使いませんし。 しかもどういうわけか中からも錠をかけられるんです。卒業式を控えたこの時期なら、まず見つかりません。 あ、安心していいですよ。アタシと彼の理想郷に彼を連れて行ったら、扉は開けっ放しにしてあげます。 拘束は解きませんけど、運が良ければ一日ぐらいで誰かが見つけてくれるはずです。 無抵抗の先輩をどうにかしたところで、足が付く可能性が発生するだけでアタシの得にはなりませんから」 ということは、俺が邪魔する気満々だったらここでくびるのも厭わなかったわけか。 安心すべきか、自分の意志の弱さを嘆くべきか難しいところだ。 361 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2008/05/16(金) 06 12 53 ID zqXtABnM 「ところで、こんな真っ暗な場所にいて疲れませんか? さっきから不満そうじゃないし。もしかして、夜行性?」 「……まあ、一番やる気に満ちあふれているのは夜になるかな」 いつもならプラモデルを作りつつ母の妨害と戦うこの時間は、俺にとって癒しそのものだ。 嗚呼。今のこの時ほど我が家に帰りたいと思った日はない。ハロゲンヒーターの付け焼き刃な暖房効果が恋しい。 「じゃあ外、見てみます? 今日は月が出ていて良い夜ですよ」 澄子ちゃんは懐中電灯を付けると、暗闇の中を進んでいった。 錠を解く音がした後、重い音と共に扉が開く。 優しい月明かりが暗闇を照らす。目を凝らさなくても夜空に浮かぶ雲がはっきり見える。 自分の置かれた状況を忘れて夜の明るさに感動していると、澄子ちゃんが入り口の階段に腰を下ろした。 「先輩、今お暇ですか?」 「両手両足を縛られて、何かに励めると思う?」 「あはは。ちょっとだけ声に元気が戻りましたね。 それじゃ、耳かっぽじってぼんやりしつつ右から左へ聞き流すぐらいの心地で、でもやっぱり真剣に聞いてください」 「そうさせてもらうよ」 どうせすることもないし。いやまあ、開放するよう説得するとかあるんだけど、思いとどまらせる一言なんかないからさ。 会話の最中に理想郷とやらの場所をさりげなく聞き出すしかない。 俺がこの世から居なくなったりしたら、両手足の指でようやく数えられるくらいの人が悲しむ…………なら嬉しいな。 ともかく、俺が健在のまま弟を解放するという目的を結果的に果たすために、慎重にいこう。 不自由な体を動かして床に体育座りし、澄子ちゃんと向かい合う。 楽しそうな、澄子ちゃんの弾んだ笑い声。地下倉庫にそれは響かない。 ふと、自分がいる異世界から人間界へ向かうためには澄子ちゃんの話を聞かなければならない、みたいな試練を受けている気分になった。 まったくの外れでないところがファンタジーっぽい。 ボスが目の前にいなくて、手足が自由だったらきっと楽しいんだけどな。 「ちょっと長くなりますけど、聞いてください。 アタシの……そう、友達の話になるんですけどね」 月明かりを背にした澄子ちゃんの顔は薄暗くてよく見えない。 でも、それでいい気がした。 声から、悲愴なものがにじみ出ているのを感じたから。 話が終わる頃には何時になっているんだろう。 時計がどこかにないかと辺りを見回したけど、暗い地下倉庫にも、わずかに見える校庭にも、やっぱり見あたらなかった。 今回はここまでです。 また次回、お会いしましょう。 362 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/16(金) 06 21 00 ID fLPe49VD 朝一でGJ! 363 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 07 21 45 ID AyeCJ2e+ なんか色々始まったな。みんなが納得できる展開になってくれると嬉しい。 GJでした。 364 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 09 46 21 ID 9EJGHFrl GJ! 見てる方向はともかく意外といいコンビだな兄貴と澄子w 皆が予想できない展開だからこそ面白いんだよ。 365 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 10 01 17 ID W7qes4ne いいねいいね。前回のお話に浮かんだ疑問に全て応える万全の構えだ。 366 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 13 10 00 ID sq6ZUy4V GJ! すごく面白い・・・・が、あんまり話を広げすぎないでくれた方が・・・・ 367 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 15 41 48 ID a8pcRKJZ 死んだり辛い目に遭ったりするのは、兄貴だけにして欲しい! 368 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 16 37 44 ID hjKH767o 367 お兄さんがかわいそうです 369 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 17 05 34 ID igJ9dCeb GJ!! 澄子の言っていた、理想郷がどういう所なのか気になる。 370 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 18 39 03 ID 8/eJ2pRE ヤンデレもエロパロも抜きに続きが気になって仕方ないぜ。 弟も弟であんな態度取った理由は何なのやら。 無理せず続けて欲しい。最後にGJ! 371 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 19 59 21 ID AyeCJ2e+ 367 俺は嫌だな。澄子ちゃんも含めて死んだり辛い目には遭って欲しくない。 全員が幸せになるのは、まあ無理だとしても。 特に兄貴には幸せになって欲しい。葉月さんと一緒に。 372 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 20 19 07 ID vZISdoMc 友人が朝倉やらレナやらをヤンデレだと断言しやがった 思わずヤンデレのなんたるかを1から叩きこんでしまったよ 373 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 21 08 58 ID HCkvw41Q 372 よくやった 原作では単に武器持って攻撃するだけの女だしね ただ二次創作だと本当にヤンデレになった作品も無くは無いが 374 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 21 21 33 ID m+JwzIG9 372よ。お前にえ○い。二次製作だとしょうがないが、↑の通り朝倉はただ単に武器で襲ってくるだけだし、レナに至っては圭一の妄想だからな。 375 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 21 56 15 ID 3LUCLK0S これが本当のヤンデレだ!って友人に教えるなら誰がお薦め? 376 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 21 58 48 ID uM2IY3Lz 言葉様とか楓で基本をおさえてもらえ 377 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 22 02 45 ID rydkLuIX 未来日記のアレ 378 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 22 06 11 ID igJ9dCeb 斧、包丁、ハンマー、を武器とするあいつか。 379 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 22 13 19 ID KAKyC0eE 銃も使ったような・・・ あとは必殺、携帯電話 380 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/16(金) 22 21 03 ID S8L557Iv あと・・・…愛 381 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 22 36 34 ID igJ9dCeb あとは勘的な物 超感覚 …6th戦で斧を使わせる。 瞑想? …5th戦で… この上の描写SSに取り込もうかな。 382 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 22 43 35 ID KAKyC0eE プチトマトの重さをグラム単位で気づくんだからたいしたやつだよ 383 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/16(金) 23 26 39 ID FBTPgdiN 我妻由乃スレはここですか? 384 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 00 12 01 ID R5oLjIje ゆのっちのすごいところは、普通(か、やや丈夫)の女の子程度の身体能力であれだけ暴れているところだと思う まあ、メンタル弱いと言われてはいるけど。 5thで思い出したが病み女性科学者もいいね。マッドサイエンティストに分類されるのかもしれないが。 「『星殺し』の感染は実に上手くいったみたい。 最初に先進国の微生物研を同時に陥とせたのが良かったんだと思う。あのウィルスはそこらの機関じゃ対処できるレベルの代物じゃないから。 このペースならあと数日で地球全域に広がるはず。まあ、残った人類も1年あれば死に絶えているでしょう。 そしたら媒介も無くなって、ウィルスともさようなら。 ねぇ。そうなったらどうする? 正真正銘、世界に私たち二人だけ……。 そうなったらあなたの答えも変わるんじゃないかな。 なんだっけ。 『君を女性として愛するとしたら、君が人類最後の女性となった時だ』 か…… くふふ……だから私、がんばったんだよ。 ね、お兄ちゃん……」 385 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 00 17 34 ID rXfWbTTk 自分の作った人工知能にヤンデレなのをしってる・・・終盤はカオスだった 386 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 04 22 04 ID a3TG/TkA 「ちょろいっ!」と斧で頭を一撃と申したか 387 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 04 35 22 ID JyKK5tSN 384 ラスト一行www とりあえずキモ姉妹スレに逝け 388 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 13 44 59 ID zc/nb+ni 最近最終巻が出たラノベ読み返してたら なかなか素敵なヤンデレがいたwww 当時はヤンデレとか考えもしなかったけど 389 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14 38 18 ID npnMC/yb 今はヤンデレ以外考えられないということですね? 390 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 17 42 17 ID dqo9+uE/ 388 文学少女?? 391 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 19 54 44 ID F2wn+3dy 今月出た文学少女の本はまだ最終巻ではない。 しかし、 388の言っているラノベがどれなのか気になる。 392 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 20 03 16 ID 5HrKPnS3 ななせか 心葉の触れた500円玉と10円玉とっていたり 1巻からずっと心葉をストーカーしてたし 遠子先輩に貸してたマフラーを 「井上の、マフラーが、欲しいの」 と言ったり ヤンデレの卵だな 393 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2008/05/17(土) 21 41 22 ID ycs8zyFU ヤンデレが出る作品って結構あるんだな 394 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 21 42 45 ID tQnH7upY ヤンデレは、日本人の心のふるさとですから 395 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 21 44 09 ID IaH8N36u ヤンデレって究極の愛の形だと思うんだ 396 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 21 45 42 ID rXfWbTTk 末期患者の集うスレはここですか? 397 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 21 56 04 ID cQ/EZr6h 未来日記(TVドラマ版)があったら絶対見るぞ俺。 由乃と雪輝が誰になるか楽しみだ。 後、みねね。椿さんは…どうでも良いや。 398 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 22 17 38 ID eo9N2TBS 394 日本人がみんな大好きな夏目漱石曰く 「三角関係は社会の縮図だよ」 らしいからな。三角関係が好きだったらしい。 だから彼の作品は嫉妬でドロドロしたり恋敵が自殺したり…そんなのばっか。 つまり、俺たちの今いる場所は百年以上前に夏目漱石が通ってるのさw 399 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 22 28 07 ID UhtTEKEF 未来日記の刷れがあるのにちっともあっちはうごいてないな 俺は文章書きじゃないから…言うだけなんだけど(´・ω・`) 400 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 22 51 39 ID zc/nb+ni ダブルブリッド5巻の佐々木さんだよ ヤンデレってか狂っちゃっただけな気もしてきた
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/1910.html
ヤンデレのオーラ/Morbidere Aura 黒 コモン エンチャント ─ オーラ エンチャント(クリーチャー) (このオーラは単一のクリーチャーにつけられた状態で場に出る。このオーラがいずれのクリーチャーにもつけられていない場合、墓地に置く。これをプレイするに際し、クリーチャー1体を対象とし、それにこれをつける。) ヤンデレのオーラがついているクリーチャーは接死を持つ。(それがいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。) [部分編集] ベーシック第1版のカード。 黒のコモン1マナオーラは接死を与える。 《毒牙》とは違い、ダメージを与えなければ効果が誘発しないのでパワーが低いクリーチャーにつけると効果が薄い。 今までに似たようなカードがなかったので活躍が想像しにくいが、再生持ちクリーチャーと組み合わせるのがベストだろうか。 サイクル ベーシック第1版のコモンの、1マナのエンチャント(クリーチャー)・サイクル。 いずれもカード名に「オーラ」がついている。 不破のオーラ ねここのオーラ ヤンデレのオーラ 火病のオーラ 房のオーラ
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1077.html
1 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/02(日) 12 57 28 ID 0oW1eNWv ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。 ○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど) ○ぶつ切りでの作品投下もアリ。 ■ヤンデレとは? ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。 →(別名:黒化、黒姫化など) ・ヒロインは、ライバルがいてもいなくても主人公を思っていくうちに少しずつだが確実に病んでいく。 ・トラウマ・精神の不安定さから覚醒することもある。 ■関連サイト ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫(本保管庫) http //yandere.web.fc2.com/ ヤンデレ臨時保管庫 @ ウィキ(臨時保管庫) http //www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/ ■前スレ ヤンデレの小説を書こう!Part11 http //sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1192890392/ ■お約束 ・sage進行でお願いします。 ・荒らしはスルーしましょう。 削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、 削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。 ■投稿のお約束 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため) ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。 2 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 13 02 08 ID DSTE3Y0E 1乙 神速で2get 3 名前:3ゲトー[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 13 07 23 ID sMTf3PYX 1 乙 4 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 13 57 37 ID hFeXMIuz 乙 5 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 15 00 15 ID KdEHznFc 1乙 6 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/02(日) 19 51 21 ID EY/AN0IZ 1乙かれーチョコレートを分けてあげよう 7 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/03(月) 00 54 06 ID sGbJQqQv 乙 8 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/03(月) 07 58 42 ID a103DU/b 「ふぅ、終わったぁ~」 一通り綺麗になった部室を見渡して、擦立一(すれたて はじめ)は仕事をやり終えた満足感に浸る 陸上部の部室は、部員たちが砂を運ぶので汚れやすく、誰かが定期的に掃除する必要がある 3年が引退し部長となった彼は、その仕事を後輩にやらせる事はできたし、 実際に彼の先輩はそうして来た しかし、彼は陸上をしに来ている後輩にそういう事まで押し付けるのはおかしいと思ったし、また、 自分に厳しくする傾向もあってそうすることを良しとしなかった (つくづく損な性格だな) そう思ったものの、自分はそういう性分なのだから仕方がない、と心の中で苦笑する 彼は再度備品などの点検をした後、部室のドアを開く 「もう終わったよ」 自分を待ってくれているであろう、まだ幼さの残る幼馴染みに声をかけながら 季節がら、暗く肌寒い風が吹く道を2人は帰る 擦立一と病坂理玖(やみさか りく)は歩いていく 「それにしてもおそーい! 凍え死ぬかと思ったよ」 「ごめんね、でも思ったより部室が汚れていたからさ」 実際に両手で自分の体を抱いて寒がってみせる理玖に、一は申し訳なさそうに言う 一はふと少女の手を掴んだ 「ななな何やってんの!?」 「いや、こうすれば少しは温かくなるかなって」 理玖は一がとった突然の行動にどぎまぎする 「もしかして、嫌だった?」 彼は手を繋いだ事が相手を不愉快にさせたかもしれないと、手を握る力を少し緩めようとする (あ……手を放さないで) 「嫌、じゃない……」 頬を赤く染めた少女は俯きながら離れようとする手をぎゅっと掴む 一はその様子を見て、安心を得たと同時に少し恥ずかしくなって視線を理玖から逸らす 目を合せないまま二人は暗い道を歩く 9 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/03(月) 07 59 34 ID a103DU/b 空腹だった一は答えを言い終える前にはチョコを口に放り込んでいた 口の中にとろける様な、しかし甘すぎない味が広がる 「美味しい」 自然と口から漏れた。 「ふふ~ん、私が作ったんだから当たり前だよ。さあ、私に感謝したまえ~」 「うん、ありがとう」 ドタドタッ ガタン 理玖は慌しく階段を上り自分の部屋に入ると、制服から着替えぬままベッドに飛び込んだ そしてそこにある熊のぬいぐるみに抱きつき、激しく身もだえする 「やった!やったやった! 一が美味しいって言ってくれたよぅ」 よほど美味しかったのか、あれから一は一言も喋る事無く全てのチョコを平らげてしまった それに呆れたような顔をしては見せたが、この幸せが表に出ないかどうか内心ヒヤヒヤしたものだ 「それに私に、ありがとうって……。っ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!」 その顔が、声が、頭に焼き付いて離れない 理玖は声無き声をあげる 「あっ……でも……」 声のトーンが急に下がったものとなる。 「どうしよう……もしかして気づかれたかも」 一は食べ終わった後聞いたのだ。「市販のチョコには無い不思議な感じがする。隠し味に何か入れたの か」と 理玖は制服の袖をめくる そこには赤い一本の筋が走っていた 「どうしよう、こんな事したってばれたらいくら一が優しいからって嫌われる……」 心に一滴の黒い水が落ちる 「そもそも自分の血を食べさせようなんて思う事自体がおかしいんだ。そうか、私はおかしいんだ。こん な私は一の優しさに触れる資格はないんだ。ううん、そう思う事すらおこがましい」 その小さな影はその領域を広げ、全てを黒く染め上げていく 「じゃあ私は一に置いてかれるの? ……そんなのはイヤ!!絶対イヤ!!」 そこに陽の光が射すことは無い 「一くん捨てないで下さい私を捨てないでなんでもするから許してごめんなさいごめんなさい ごめんなさいゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」 理玖は体を丸め、ぬいぐるみを強く抱きしめる 「私を1人にしないで……、はじめぇ」 10 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/03(月) 08 08 39 ID a103DU/b すいません、3つ目のブロックはこうでした 「そーだ!忘れてた!一、手を出して」 先ほどの恥じらいなどなかったように再び元気良く振舞いはじめる理玖 一はそれにほっとして、だけど少し残念に思いながら素直に従う 「頑張っている君にはコレをあげよう」 小さな胸を張りながら、仰々しくピンクのリボンでラッピングされた包みを差し出された手の上に 乗せる 一がそれを空けると星型やハートの形をしたチョコが無数に詰まっていた 「へぇ、チョコか~。食べていい?」 「モチロンだとも」 空腹だった一は答えを言い終える前にはチョコを口に放り込んでいた 口の中にとろける様な、しかし甘すぎない味が広がる 「美味しい」 自然と口から漏れた。 「ふふ~ん、私が作ったんだから当たり前だよ。さあ、私に感謝したまえ~」 「うん、ありがとう」 6 ネタにしてゴメンナサイ 結局何が言いたいかというと、 1乙 11 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/03(月) 09 32 17 ID Os24RyBN GJ! ところでヤンデレ同士が付き合ったら究極のバカップルが誕生しそう… 12 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/03(月) 10 02 41 ID yDRpN7bg 「男君があの女と手を繋げないように、手を切り落としましょう」 「そんな!それじゃあ女さんの頭をナデナデ出来ないじゃないか!」 「!」 「抱きしめることもできないし、あそこを指でいj(ry 男のバカ分を上げると フツーのバカップルになりそう。 13 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/03(月) 18 31 24 ID z6aLVTco 11-12 高い確立でそんな感じになる。 実際ウチがそうだし…。 14 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/03(月) 19 02 36 ID /z/b4Mgj はい突っ込んだら負け! 15 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 13 35 57 ID haNbN0r3 ソフトヤンデレ ハードヤンデレ 16 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/04(火) 19 33 15 ID PXP7NpQ5 10 続き(´・ω・`) 17 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 00 24 30 ID D3UEbsz4 以前、書いた【お見舞い】の続きを投下します。 18 名前:【続・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 00 26 01 ID D3UEbsz4 「ぶぁっくしょん!!」 昨日、風邪引いた高島さんと一緒に布団に入ったせいか僕も風邪を引いてたみたいだ 身体がダルくとても学校に行けそうにないので母さんに頼んで学校に休みの電話をかけてもらった。 風邪を引いた時、母さんはとてもやさしい なにより一人静かに過ごせるのがいい(ここ最近は、高島さんに振り回されっぱなしだったからなぁ) とにかく今日はゆっくり休んで風邪を治そう ピンポ~ン インターホンが鳴る なんかとっても嫌な予感がする…… 「努ぅ~、詩織ちゃんがお見舞いに来てくれたわよぉ~」 あぁ~やっぱり来ると思ったよ 元気いっぱいに階段を駆け上がってくる高島さん。昨日まで風邪だったのに 「大丈夫?今日、努くんが学校、来なかったから私とっても寂しかったんですよ」 多分、風邪の原因は、高島さんのせいなのだろうが高島さんの事だ あぁ見えて結構、繊細だからきっと大声で泣きながら謝ってくるに違いない 女の子の泣く姿は見たくない(っというか近所迷惑になりかねない) 「今日は、私をいっぱい心配させたからいっぱいハグハグしてますからね」 お仕置きって僕に何をする気だ高島さん!! って、なんで高島さん、服脱ぐの?で、なんで風邪で無抵抗の僕のズボンを脱がせるの? 「うぅ~本当に独りぼっちで寂しかったんだからね」 高島さんは、僕を強く抱きしめてると泣き出した。 もともと高島さんは、人見知りだからか学校では幼馴染の僕としか話す人がいない(奴隷として担任の前田がいるけど) 最近、ようやく他のクラスメイトと話ができるようになったが それは、僕が側にいてやっと話せるレベルである 僕は、いつか僕がいなくても人と話ができるようにさせなきゃっと 思いつつ高島さんの頭を撫でると猫のように目を細めてこちらを見ている あぁ~もう可愛いなぁ~ …っと思った瞬間、布団の中に潜って行き 「寂しくした努くんは、エッチなお仕置きをしちゃうんだからね」とお仕置き宣言をした。 あぁ~ん高島さん、あんまり僕のアレを見つめないで顔を近づけないで息をかけないで(感じちゃうからビクンビクン) 「これ私のお口に入れたら努くんのオチンチンどうなっちゃうかなぁ?」 「ちょっ!そんな汚いもの口に入れたらお腹壊しちゃうから辞めてよ…アメあげるから」 「そんな事ないよぉ~えへへ今、お口に努くんのオチンチン入れた気持ちよくしてあげるね」 万事休す!!高島さんが僕のアレを口に含もうとしたその瞬間――― 「詩織ちゃん、ケーキ作ったから食べてってちょうだい」 一番来て欲しくないタイミングで母さんが部屋に入って来た。 19 名前:【続・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 00 26 51 ID D3UEbsz4 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 努の母・森野夕は、息子の部屋の惨状に唖然とした。 実の息子がお見舞いに来た幼馴染に口を犯している(ように見えた)からである ――さて、普通の母親ならばここで息子の行動を辞めさせるだろう しかし、夕は、違う なぜならば彼女は、日頃『愛とは、力づくに手に入れる』ものだと考えているからである それが証拠に彼女は、努の父を逆レイプの形で長女・涼子を妊娠し、責任を取らせる形で結婚させたのだ なので一瞬、唖然としたがすぐに立ち直り息子と未来の嫁に『がんばってね』とウインクすると 「ごゆるりと」と言いながらドアをゆっくりと閉めた。 20 名前:【続・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 00 27 53 ID D3UEbsz4 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ちょっと待てぃ! もっとツッコむところがあるだろう!! 母さんは、いつもそうやって面倒な事から目を背ける もし僕が高島さんを性欲のあまりに犯してたらどうするんだ(本当は逆だけど) 母さんは、父さんの事ばかりじゃなくもう少し僕の事にも関心を持って欲しい 「ハァハァ…義母様から…ハァハァ…お許しがでたみたいですね…ではさっそく………」 あぁ~本当に万事休す!! しかし、高島さんは、後ろに倒れこみそのまま寝てしまった。 顔を見ると顔を真っ赤にしてとても苦しそうにしている どうやらまだ風邪が治ってないのだろう 僕は、高島さんに服を着せ布団をかけて一緒に寝る事にした。 ・ ・ ・ ・ ・ (3時間後) 私が目を覚ますと脱いだはずの服を着ていた。 きっと横で寝ている努くんが着せてくれたのだろう あぁこの人は、本当になんてやさしいのだろうか 小学生の頃、人見知りだった私に声をかけ一緒に遊んでくれたのが努くんだ 他の子は、私なんて見向きもしなかったのに それから同じ中学に入り人見知りだった私に友達を紹介してくれたよね そのおかげで小学校の時、学校にいるのが憂鬱だったけど中学では、そんな事微塵にも思わなかった。 きっとこれからも私は努くんにお世話になるのだろう いつか絶対に恩返しするねっと思いながら私は、寝ている努くんのほっぺに約束のキスをする 「さてと」 私は、無造作に努くんのベッドから女の人に裸が写っている本を数冊を取り出した 「夜はコレを見てするんだ…こんなもの見て一人でするなら私とすればいいのに…」 とりあえずこんなエッチな本は、努くんに悪影響ですので屋敷に帰ってゆっくり処分します。 私は、バッグに努くんの使ったであろうエッチな本を入れた。 あっそうそう忘れるところだった。 努くんの部屋を見渡しちょうどいい物を…っとあった。 私は、机に置いてあった玩具を手に取った。 努くんのお父さん…つまり私の義父さんになる人は、 こういう玩具を集めるのが好きでよくダブった玩具を努くんにあげるらしい 私は、玩具の中に盗聴器を仕込む 途中、サウンドギミックが作動し『あばばばばば』と鳴った。(努くん曰く『Im OptimusPrime』と言ってるらしい) 一瞬、驚いたが………努くんは、まだ寝ているようだ さてと、盗聴器も取り付けた事だし帰るか 私は、もう一度、努くんの寝顔を見つめる あぁなんて可愛い寝顔なの 襲いたくなってしまうが今日は、我慢しよう いつか君から襲ってくるのを待ってるよっと努くんに囁くと 今度は、唇にキスをして私は、努くんの家を後にするのであった――― 21 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 00 34 43 ID D3UEbsz4 投下終了です。 またヤン分が少ない作品になってしまった。 ついでに高島さんが盗聴器を仕込んだ玩具は、 G2期にアメリカで再販されたコンボイ(アメリカでは『オプティマスプライム』)です。 22 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 02 07 34 ID OBbcPU9/ 21 GJ 高島さんかわいいよ高島さん 23 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/12/05(水) 03 09 44 ID ZOXe+YXY 21ライトヤンデレGJ!!! そしてお母さんに吹いたwwwwwwww こうゆうほのぼのヤンデレ好きだから楽しみにしてる 24 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 06 48 52 ID e5xjjRIR 20 サイバトロン総司令に敬礼! (・ω・)ゝGJ! 25 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 07 50 09 ID uztMaZCj GJ。 持って帰ったエロ本を見て学習し、次に会う時に 「あの本みたいなのが好きなんですよね」と言って迫る高島さんを想像した。 あと細かいことだが、句点を打ってもらえるともっと読みやすくなると思った。 26 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 11 36 17 ID 0JNnIq+C ソフトヤンデレですな 27 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 12 00 03 ID ka6tLFWa GJ 28 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 01 00 ID bpwQF8ee 合わせ鏡・第2話です。 29 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 01 43 ID bpwQF8ee 鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と同じ行動をする。 私が笑えば笑うし、私が泣けば泣いて、私が怒れば怒る。 私と同じ顔をした私は、やっぱり私。 「水樹!」 「瑞希!」 胸が熱いものでいっぱいになって、はじけた。頬を涙が滑り落ちる。 そう、3歳まで、私たちはいつだって一緒だった。半身だった。 瑞希も私を見て、しゃくりあげて泣いている。ゆっくり、二人とも同じタイミングで近づき、 しっかりと抱き合う。 「瑞希、瑞希、瑞希…」 「水樹、水樹、水樹…」 こーたのこともあり、母親は高崎家との繋がりを完全に絶っていた。 高崎家も、祖母が蛇蝎の如く母親を嫌っていたため、出て行った私達を完全に無視していた。 瑞希のことを忘れたことはなかった。本当に、記憶もないくらい小さな頃に別れた私達だけれども、 鏡に映る影のように、いつも気にしなくても自分の側に相手の存在を感じていた。 瑞希の顔を見た時に、瑞希もそうなのだとわかった。 涙と鼻水でぐしょぐしょの顔を見合わせて、照れくさそうに笑う。私も同じ仕草をしているのだろう。 私は、21年ぶりに再会した姉の顔を右手で自分の肩に抱きかかえると、玄関先でもらい泣きを しているこーたに笑いかけた。 その時、私は確かに幸せだった。 瑞希は私の半身だし、愛していた。自分のように愛していた。 信じて欲しい。それは、まごうことなく、本当の気持ちだった。 30 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 02 50 ID bpwQF8ee 私達は、21年の時間を埋めるように、一緒の時を過ごした。 二人でショッピングに行って、必ず一瞬驚いたような顔をする店員さんに笑って、同じ服を買った。 映画の話をして、お互いに好きな美味しいお店を教えあった。 3歳の時には同じだった私達は、しかし、今では別人であることもわかった。 研究発表以外の場で主張するのが苦手な私と違って、瑞希はどんな時でも臆さずに自分を主張した。 母親と倹約生活をしていた私と違って、お金持ちのお嬢様の瑞希は、金遣いが荒かった。 こーたのバイト先で正社員をしているけど、きっと、稼いでいるお金より、使っているお金の方が 多い。 瑞希のいつもの格好は、雑誌に出ているような流行の服や、芸能人が持っているようなブランド物で 飾られていた。 研究のために、いつも動きやすい簡素な服装で、黒髪を伸ばしっぱなしで、パーマもかけていない 私とは違った。 そのうち、瑞希は私達の家によく来るようになった。 こーたのバイトが終わったら、仕事先からこーたと一緒に家に来て、私の料理を三人で食べる。 そして、瑞希はこーたにべったりとくっつくようになった。 バイトの帰りでなくても、私達の家に来る頻度が増えた。 私を見る目に疎ましさが走るようになった。 私ではなくこーたにばかり話しかけるようになった。 ただ、実家住まいの瑞希が、泊まっていかないのが救いだった。 違うところもあったけど、私達はやっぱり同じだった。 だから、瑞希がこーたに恋しているのもすぐわかった。 でも、私達は、大きな違いがあった。瑞希はこーたが弟であることを知らない。 瑞希は、私と同じなのに、私と違って、何も苦しまず、こーたに恋している。 許せない。 そんなの許せない。 私は、こーたのために、「優しいお姉さん」でいるつもりだった。 こーたに恋人ができたって、こーたが結婚したって、ちょっと泣いて喜んであげる、普通のお姉さん でいるつもりだった。 でも、瑞希だけは許せない。瑞希がそこにいるのは許せない。 だって、瑞希なら、どうして私じゃないの? 瑞希が良くて、私が駄目なんて、そんなことはあるわけがない。 そうよ。瑞希だって、こーたのお姉さんなの。こーたに触れてはいけないの。お姉さんは、こーたを そんな風に見てはいけないの。恋しては、いけないの。 だから、言わなきゃ。 瑞希ハこーたノお姉サンダカラソンナコトヲシテハイケナイノデス。 「駄目だよ」 31 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 03 55 ID bpwQF8ee 瑞希にも姉弟だと言うべきだ、という私の提案は、しかし、思いもよらず、こーたの強い拒絶に あった。 「どうして?!だって、瑞希は…私と同じ、なのよ、だから、瑞希にも本当のことを」 「駄目だ!水樹、加奈子さん…俺達の母親がどれだけ苦労して、俺のことを隠したと思ってる? 本当のことを知っていいのは、俺と父さんと母さんと水樹だけだ」 「でも…!」 「確かに、もう、俺達の母親を苦しめたババアは死んだ。でも、俺が息子だって知ったら、 高崎家は俺を息子として迎えようとするはずだ」 こーたは、下を向いた。 「そんなことになったら、俺を本当の息子として育ててくれた父さんと母さんに、つらい思いを させることになる…」 「あ…」 こーたは、暗い顔をして、膝の上に置いた手を、ぎゅっと握り締めた。 そんな顔をさせたのが自分だと思うと、死にたくなる。 なんてことを私は言ったのだろう。母さんの願いも、伯父さんと伯母さんの恩も、こーたの思いも 無視して、自分の邪な思いだけを貫こうとしてしまうなんて。 「ごめん…こーた、ごめんね」 ゆっくりと俯いた。泣きたい。でも、泣いたら、同情してほしいみたいで、すごくイヤな女になって しまう。悪いのは私なんだから、こーたに気を使わせてはいけない。 でも、それならば、言わなきゃいけないことがある。 こーたは、ひょっとしたら、瑞希の思いに気づいてないのかもしれないから。 …もし、気づいてたら、どうする? その可能性に思い当たって、私は体をこわばらせた。 もし、気づいていて、こーたも、瑞希を、…だとしたら。 瑞希は、姉だけど、ずっと一緒にいた私と違って、ずっと二人は会ってなかったから、だから、 こーたも、瑞希を姉として見られないかもしれない。 だから、瑞希に姉弟だと言いたくないのだとしたら? 駄目。許せない。そんなの許せない! 私と瑞希は同じなのに、どうして私じゃないの。私じゃないの?!そんなの駄目。 だって、こーたと瑞希は姉弟なんだもの。姉と弟は恋をしちゃいけません。そう、しちゃいけない のです。だからこーたと瑞希は離れなければいけません恋をしてはいけません。 瑞希に言えないのならば、こーたを、何をしてでもこーたを瑞希に近づけちゃいけない。 …もし、こーたが嫌がったって、そんなの駄目だ。 そう、これは正しいことなのだから、私はこーたに言ってもいい。 こんなことを知ったら、伯父さんと伯母さんだっていっぱい悲しむはず。 私はこーたのお姉さんなんだから、注意しなきゃ、注意していいはずだ。 震える指を、ぎゅっと握り締める。 32 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 04 54 ID bpwQF8ee 「こーた、私、こんなこと言いたくなかったんだけど…瑞希は、多分、こーたのことが好きなんだと 思う」 言ってしまって、後悔した。こーたの顔から、一瞬で表情がなくなった。 軽蔑…された?変なことを言ってると思われてる? …でも、もう言ってしまった。だから、こーたに笑われても嫌われても、言わなきゃ。 瑞希ガこーたト一緒ニイルヨリハ、自分ガ嫌ワレタ方ガズットイイ。 「瑞希はこーたのこと、弟だって知らないから…ほら、こーた、カッコいいでしょ。私もさ、自慢の 弟ーってやつで、皆にうらやましがられるくらい…ってまあ、皆、従弟だって思ってるんだけど。 でも、ほら、瑞希は知らないから、お姉さんだって知らないから、だから、駄目だって、知らない だけなんだと思う」 こーたは、変わらず、私をじっと見ている。真剣な目で私を見ている。怯みそうになって、ぐっと こらえる。 そうよ、だって私が言ってるのは『正しいこと』なんだから。 「こーたが瑞希のことをどう思ってるかは知らないけど、瑞希…は私と同じだし、顔も似てるし、 そりゃ、雰囲気とかは全然違うけど、でも、お姉さんなんだから、わかるよね。姉弟だって わかってたらいいけど、このままじゃ、駄目だよ」 私は、ただ、瑞希が駄目で、私がこーたと一緒にいて良い理由を言っているだけなのかもしれない。 私をまっすぐ見ているこーたにそれを見透かされているのではないか、それだけが怖かった。 33 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 05 26 ID bpwQF8ee こーたは、ふっと私から視線を外した。そのまま、言う。 「水樹、心配させて、ごめん」 「あ…ううん、私も、変なこと言って、ごめん」 どうしてだろう、こーたは、本当に苦しそうな顔をしている。 「俺はただ、水樹が瑞希と会いたいのかと思ってたから。別に俺が瑞希と会いたかったわけじゃ ない」 「…ごめん、気をつかってくれてたのに、私…」 こーたは、本当にいい子だ。私がこんなに汚い思いを抱いているのに、私のために気をつかって くれていたなんて。 なのに、私が、こーたの気遣いを無にしてしまった。 こーたは、私のためにと思ってしたことが、私を苦しめていたと知って、こんなにつらそうな顔を している。こーたに、こんな顔をさせてしまうなんて。 …いや、違う。 私じゃない。瑞希だ。瑞希さえこーたに恋なんかしなかったら、こーたにつらい思いをさせることは なかったのに。私がこんなことを言う必要も、こんな思いをする必要もなかったのに。 姉で、いられたのに。 瑞希さえ、いなければ。 こーたは、私から目を逸らしたまま、搾り出すように言った。 「俺は瑞希のことを好きじゃないよ。瑞希とは、できるだけ距離を置く。バイトもやめる。 彼女ができたことにしてもいい。瑞希は、姉でしかないから、女としてなんて、見られない」 それは、待っていた言葉のはずだった。こーたが瑞希に恋していないのなら、許せるはずだった。 なのに、その言葉は、私を完全に打ちのめした。 瑞希のことを好きじゃないよ。瑞希は、姉でしかないから、女としてなんて、見られない。 水樹のことを好きじゃないよ。水樹は、姉でしかないから、女としてなんて、見られない。 わかっていたはずなのに、そんなこと、最初からわかっていたはずなのに。 どうやって、話をうちきったのか覚えていない。 どうやって、自分の部屋に戻ったのか、覚えていない。 ふらふらと平衡感覚をなくす三半規管。ベッドに崩れ落ちて、私は、声を殺して泣いた。 34 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 07 19 ID bpwQF8ee こーたは、「彼女ができて、誤解されるから遊べなくなった」と言ったらしい。 瑞希は、その日以来、家に来ない。あれから1週間、瑞希からは何の連絡もない。 元々、私は世間話やメールが得意でなく、研究で忙しい。私達の連絡は、基本的に瑞希からだった。 瑞希のことを忘れることはなかったが、会いたくないのも事実だったので、嬉しかった。 こーたに失恋して、ショックなのだろう。こーたと一緒に住んでいる私に会うのがつらいのだろう、 そんな風に思っていた。 いや、思おうとしていた。 私は理系で、実験が多いので、実験棟に泊り込んだり、そこまでしなくても帰りが遅くなることは よくある。私の家は大学から徒歩10分だけど、研究がたてこむと、ちょっと家に帰ってこーたに ご飯を作って一緒に食べるのも難しくなる時がある。 それはとても寂しい。でも私が忙しい時は、逆にこーたが夜食を作って残しておいてくれたり、 ちょっとしたおやつを冷蔵庫に入れておいてくれることがある。 もちろん「お疲れ様」のメモつきで。 それも、すごく嬉しいから、たまにはそういうのもいいかなって、頑張れる。 その日も最後まで残り、研究室に泊まろうか迷って、やっぱり帰ることにした。 ちょっとしんどいけど、やっぱり朝ごはんはこーたと食べたい、なんて理由だったりする。 夜中2時過ぎの大学は、閑散として恐ろしい。近くに住んでいる学生などの姿がないわけではないが、 基本的に、誰もいない。 廊下を歩いていると、いくつかの研究室から光が漏れていたので、まだ人がいるのだろう。 でも、扉の向こうは別世界。誰がいるのか、ただの電気の付け忘れかわからない。 大学ですごして6年目、最初は怖かった。今は、全く怖くないわけではないが、少し慣れた。 と言うか、慣れないとやっていけない。 最近改修されたばかりのエントランスホールは、闇に沈んでいる。 ただ、実験棟には不似合いなほどお洒落な照明が発する淡い橙色の光だけが、ぼうっと浮かび上が っていて。 その照明の下に、私がいた。 35 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 08 29 ID bpwQF8ee 「水樹」 人影は、生気のない顔をあげ、私と同じ顔で私の名前を呼んだ。雑誌のモデルのように綺麗に かかっていたパーマは見る影もなく、長い髪はすっかり乱れてしまっている。 まだ、たった1週間しか経ってないのに。 ごくり、と唾を飲む。瑞希は、この大学の学生ではない。実家だって、大分遠い。 それに今は、夜中の2時だ。 「瑞希…こんなところで、何をしているの?」 瑞希は、私の質問に答えなかった。瑞希の顔が、歪む。 瑞希が、ゆっくりと近づいてくる。 「水樹…ねえ、私達、双子だよね」 体中が震える。頭の中で、赤いアラームが点滅する。キケン、キケン、と。 「生まれる時に、ちょっと順番が違っただけだよね。だから、私が水樹でも、よかったんだよね」 コツン、コツン、と瑞希のヒールと床が不吉なリズムを刻み、私に近づいてくる。 「ねえ、水樹、私と変わって?私だって水樹なんだから、こーたくんと一緒に住んで、こーたくん にご飯を作ってあげるの。水樹じゃ、こーたくんを誑かす女からこーたくんを守れないでしょ? だから、私が水樹になって守ってあげるの」 どうして、私は逃げられないのだろう。ひたり、と私を見据える瑞希の目から、視線を外せない。 瑞希は私の肩を、突き飛ばした。受身もとれず、硬いエントランスの床で背中を強打する。 「…っ!」 一瞬、痛みに息ができなくなる。 瑞希が私に馬乗りになる。慌てて瑞希の体のあちこちを掴んで抵抗したけれども、恐怖のあまりか、 力が入らない。 なんて、情けない私。 「私が水樹になるんだから、水樹は二人いらないよね」 瑞希の手が何かを私に翳す。その手を掴んで、必死に防ぐ。 大きな衝撃と小さな音と共に、「私」の意識は、闇に沈んだ。 36 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 10 16 ID bpwQF8ee 私は、目を開けた。 荷物は全てなくなっていた→Aルート 荷物はなくなっていなかった→Bルート 以上です。 37 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 29 55 ID pl/F1/yf ここで選択か!? どっちも気になるが何となくBで!! 38 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 37 06 ID KsYkhhVa ルート分岐かね。 Aのほうは何となく展開が予想しやすい気がするのでBで。 39 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 22 43 28 ID lRNyD25n うへぇ血は争えないなぁ。 もちろんどっちも書いてくれますよね?ね? そしたらA→Bが良いです。 40 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 23 32 12 ID KNsWHMmx 36 ちょw瑞希怖いお(´;ω;`) 彼女が先に病むとは思わなかった、でも姉スキーとしては主人公テラウラヤマシス。 とりあえず選択肢は rァA 41 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 17 19 46 ID ExS0krN7 これは期待。一気に加速しましたな。 自分としてはAで、その後にBを願いたいです。 42 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/06(木) 22 25 44 ID 2U/WHIfF 清姫はヤンデレ 43 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 11 17 22 ID tG+LNY3E 古い方埋めようぜよ 44 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/08(土) 14 08 05 ID QL0h+uVA ヤンデレ分が随分補給できました これでまた頑張って生きていけそうです ルート分岐は片方しか書かないならB、両方書くならA→Bでお願いします 45 名前: ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/09(日) 00 05 04 ID tW5I5qGT 皆様ありがとう。A→Bで書くことにします。 頑張ります。 46 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/09(日) 06 47 59 ID OUAE9Ea5 47 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/09(日) 12 31 50 ID XIArW4QP まだ前スレ落ちてないよ 48 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/09(日) 13 27 24 ID vm528EvP 45 ガンガレ。 ただ一つルートを書き終えると燃え尽きちゃったりしがちだから気をつけてくり。まあそれはそれでありなんだけど。 前スレは埋めネタ待ちか。 雑談で埋めてもいいんだけどね。 49 名前:タカシくんの好きなもの![sage] 投稿日:2007/12/10(月) 20 13 24 ID Gq+nQ0PF すんすん鼻を啜り上げる音が、すぐ隣から聞こえてくる。 「タカシくん、タカシくん」 恋人の名前を呼びながら泣いているのは、親友の愛美だった。長く艶やかな黒髪に包まれた穏やか な美貌が、今は涙と鼻水で台無しになっている。 「いい加減泣きやめよなー」 あんまり陳腐な言葉だとは思ったが、今まで散々慰めの言葉をかけてもなお泣き止まないので、も はやこうでも言うしかない。 案の定、愛美は「でも、でも」とぐずって、またわっと泣き出した。 (いつかはこうなると思ってたけど) 愛美の泣き声を成す術もなく聞きながら、わたしはぬるくなった缶コーヒーをちびちび啜る。コー ヒーは苦いからあまり好きじゃないが、こうでもしないと間が持たない。 件のタカシくんと愛美が付き合いだしたのは、およそ三ヶ月ほど前のことである。 タカシくんと言ったら、わたしの学年でも有名な遊び人だ。程よく染めた茶髪とそこそこ整った顔 立ち、ノリがよくて話題が豊富で、笑うと口元から覗く白い歯がチャームポイント……という、まあ 結構典型的なモテ男である。 そんなモテ男が、何を思ったのか唐突に愛美に告白したらしい。理由なんて「たまには初心な子を 食ってみてえなあ」程度のもんだろう。で、男に全く耐性のなかった夢見るお嬢さんは、あっさりと 彼の求愛を受け入れてしまったわけで。 「あのねきゅーちゃん、タカシくんがね、タカシくんがね」 そんな風に、愛美が無闇に嬉しそうな顔でタカシくんとの甘い一時をわたしに報告してきたのは、 大体一週間ぐらい前までだっただろうか。 その辺りから急に雲行きが怪しくなった。なんとなく表情が暗いなあと思っていたら、三日前ぐら いに沈んだ声で、 「あのねきゅーちゃん、タカシくん、浮気してるかもしれない……」 と打ち明けてきたのである。どうやらそれは真実だったらしく、わたしは今朝校門をくぐるなり愛 美に捕まって、人気のない体育館裏で泣き言を聞かされているのだ。 「だからあいつはやめとけって言ったじゃん。タカシくんは遊び人だって有名だったんだからさー」 「違うもん、タカシくん真面目だしとっても優しいもん、遊び人じゃないもん」 泣きじゃくりながらタカシくんを庇う辺り、これは相当重傷だなあと頭が痛くなった。 元々思い込みの強い愛美のこと、タカシくんの表面上の態度に騙されて、「真面目で優しいタカシ くん」像を勝手に作り上げてしまったんだろう。実際、愛美の口からタカシ君の悪口を聞いたことは ない。今でもそうだ。 「きっと、わたしの愛情が足りなかったんだよ」 「そりゃどうかなあ」 口ではそう言いつつも、内心では「そりゃ逆だよ」と呟いていた。 愛情は足りないどころではなく、むしろ足りすぎていた。はっきり言って過剰だった。愛美が惚気 ながら言っていたのだ。 「あのねー、わたしねー、タカシくん一人暮らしで大変だと思ってねー、毎朝起こしに行って毎朝ご 飯作ってあげて、毎朝……」 要するに一日中休むことなく甲斐甲斐しくタカシくんのお世話をしてあげたわけである。いかに愛 美が大和撫子的な奥ゆかしい魅力を持った美少女だと言っても、これでは鬱陶しくなってもしかたが ない。それに、ちょっとでも迷惑そうな素振りを見せれば、 「ごめんね、わたし、タカシくんのこと何も考えないで……」 とか何とか言って、涙ぐんでいたに違いない。長い付き合いだからこそ分かる。愛美はそういう女だ。 (あんたの愛情は重いんだよなー。多分、タカシくんが他の女に走ったのもそれが原因だろ) わたしはそう睨んでいる。無論、遊び人タカシくんのことだからいつかはこうなっただろうが、こ こまで早いのは愛美の愛情の重さにうんざりしたからだろう、と。 (だからって、本人に直接言うのもなー。親友は辛いぜ) そもそも恋人にタカシくんなんてのを選ぶのが間違いなのだ。ドラマや恋愛小説を見てみるがいい。 「恋人のタカシくん」なんて大抵ロクな男じゃないだろうが。つまり、恋人にタカシくんを選んでは いけないのは日本人全体の共通認識なのである――。 などとわたしが一人現実逃避していると、不意に愛美がぽつりと言った。 50 名前:タカシくんの好きなもの![sage] 投稿日:2007/12/10(月) 20 14 29 ID Gq+nQ0PF 「やっぱりタカシくん、ああいう子の方が好きなのかな」 「あん? どういうこった、『ああいう子』って」 涙の痕が残る愛美の横顔が、思いつめたように硬くなっていた。 「あのね、昨日、タカシくんが本当に浮気してるかどうか確かめようと思って、後をついていったの ……あ、それで本当に浮気してるってことが分かったんだけど」 「はぁ。直接確かめるとは、やるねえあんたも。ってか、やっぱあんたもタカシくんは遊び人なん じゃないかって疑ってたわけね」 「違うよ!」 愛美は勢いよく首を振った。 「タカシくんは真面目で優しいもん。浮気なんかしちゃったのは、きっとわたしが、わたしが……」 また愛美の目に涙が滲んでくる。せっかく収まったのにまた爆発しては大変だ、と思って、わたし は慌てて話題を戻す。 「で、その『ああいう子』ってのはどんなだったんだよ?」 「えっとね」 愛美は泣くのをやめて、少し考え込んだ。 「髪の毛が茶色くてね、お化粧が上手でね、すっごく短いジーパン履いてて、耳に大きなわっかつけ てて、元気で明るくて」 わたしの頭に、茶髪、ギャルメイク、ショーパン、キャミソール、ロングブーツ……という、いか にも遊んでそうな外見の女がギャーギャー喚きながらクチャクチャガムを噛んでいる姿が浮かぶ。 (うっわー、見事に正反対の女選んだな、タカシくん) よほど愛美のことがうざかったんだろうなあ、としみじみ考えてしまう。愛美もある種似たような 結論に達したようで、また涙ぐんでいた。 「やっぱり、わたしなんかじゃダメだったんだ。ああいう明るい子の方が好きだったんだ、タカシくん」 で、また「タカシくん、タカシくん」とすんすん泣き出してしまう。その様子があんまり悲しそう だったので、さすがにちょっと可哀想になってしまった。 (……わたしがもっと強く止めてれば、っていうのも、ないワケじゃないしなあ) わたしはボリボリと頭を掻いた。ちょうど缶コーヒーを飲み終わってタイミングも良かったので、 ため息を吐きながら立ち上がる。 「よし、じゃ、アドバイスしてあげるよ」 振り向きながら言うと、愛美が「え?」ときょとんとした顔でこちらを見上げてくる。 「え? じゃないよ。アドバイスだよアドバイス。タカシくんの心を愛美に戻すためのアドバイス」 「でも」 愛美は暗い顔で俯いた。 「タカシくん、わたしのことなんて……」 「それがよくないっての。いい? そもそも告白してきたのはタカシくんだったんだから、何かしら 好かれる要素があったのは確かなのよ。そうでしょ?」 「う、うん、そうかも……」 「だったら、あんた自身の魅力で勝負しなくちゃ。ね、タカシくん、何をしたとき一番喜んでくれた?」 「えっと」 愛美はもじもじと指をすり合わせた。何かを思い出したのか、少し頬を染めながら躊躇いがちに言う。 「お料理作ってあげたとき、かな」 「お料理。そっかー、あんた、メシ作るのうまいもんなー」 「それほどでもないけど」 愛美は謙遜したが、これは実際大きなアドバンテージだろう。偏見ではあるが、チャラチャラ遊ん でる女に、愛美ほど旨い料理が作れるとは思えない。 (とは言え、タカシくんは愛美にうんざりしてるわけだからなー。今更普通に料理作ったって、新鮮 味が薄いだろうし……) わたしは少し頭の中で戦略を練った。 「よっし、愛美、あんた、タカシくんとしばらく距離を置きな」 「え? どういうこと?」 「いいからわたしの言う通りにする。しばらく会わずにおいて、愛美のことを忘れかけた頃に、メ チャクチャうまい料理をご馳走してやんのさ。そうすりゃ『ああ、この子はこんな素晴らしい子だっ たんだなあ。忘れていたよ!』みたいに感動するはずさ!」 多少大袈裟に言ったが、こうでもしないと今の愛美は動かないだろう。案の定、 「そ、そうかなあ……」 と戸惑うように呟きつつも、その顔には希望と期待が戻りつつあるように見える。 51 名前:タカシくんの好きなもの![sage] 投稿日:2007/12/10(月) 20 15 32 ID Gq+nQ0PF (よっし、ひとまずは安心だな) わたしは心の中でガッツポーズを作りながら、具体的な作戦を愛美に告げる。 「じゃ、勝負は一ヵ月後だ。それまでは、タカシくんとはなるべく話をしないこと。あっちだって浮 気してるぐらいなんだ、愛美が静かなのはむしろ好都合だと思うだろ。で、その間にあんたはタカシ くんにご馳走するものを考えて、準備しておく、と」 「うん。でも、何を作ってあげたらいいのかなあ」 「そんなん、タカシくんの好きなものでいいじゃん」 「それはそうだけど、そういうのは大体作ってあげちゃったし……新鮮味がないんじゃないかな?」 「あー、そっか。確かにそうだな……じゃ、材料を豪華にするとかさ」 「材料……タカシくんの好きなもの、豪華な材料……」 愛美は口元に手をやってブツブツ呟いていたが、やがてぱっと顔を輝かせた。 「そうだ、これならきっと喜んでもらえる!」 「おお、何作ることにしたん?」 「えへ、秘密。あのね、豪華な材料っていうの、思いついたの。絶対絶対、ぜーったい、大丈夫だよ」 普段控え目な愛美に似合わず、えらく自信満々な様子である。わたしは意外に思いつつも、同時に 頼もしさも感じた。 「よっし、それならきっとうまくいくね。ところで、その材料ってのは、普通に手に入るもんなの? 豪華だって言ってたけど」 「うーん……どうかな。多分、一ヶ月もあれば十分、だと思うけど」 「なんだか、不安そうだね」 「わたしも、今まで扱ったことない材料だから……でも大丈夫、タカシくんのためだもの! 絶対成 功させてみせる!」 ぐっと拳を握りしめながら、愛美が立ち上がる。その背に炎が見えるような気がした。 (これなら大丈夫だろう) 自分の案のおかげでこうなったのだから、わたしは実にいい気分だった。 その日以降、愛美はあまり授業に出なくなった。 「あんな真面目な子に何が」と周囲が騒ぐ中、わたしは一人落ち着いていた。 愛美が一生懸命「豪華な材料」を用意しようとしている姿が、目に浮かんだからである。 そして一ヵ月後。 「上手くいったよ、きゅーちゃん!」 わたしの部屋の真ん中でVサインを決めてみせる愛美に、わたしは苦笑いしか返せなかった。 興奮して我が家に飛び込んできた愛美をどうどうとなだめながら、自室につれてきたところである。 「テンションたけーな、あんた」 呆れて言うと、愛美は両手を組んでうっとりと目を閉じた。 「だってね、タカシくん、震えるぐらい喜んでくれたんだよ!」 「震えるって……そんなに?」 「うん。震えながら、おいしいおいしいって涙流して笑ってた」 「どこの料理漫画だよそりゃ」 さすがに呆れてしまう。だが、愛美のはちきれんばかりの喜びオーラを見る限り、少なくとも嘘で はないようだ。 (あの遊び人タカシくんが、震えながら涙流して、ねえ) ちょっと想像できない光景だが、そうなってしまうぐらい愛美の料理が旨かったということなのだろう。 そう思うと、俄然興味が沸いてきた。 52 名前:タカシくんの好きなもの![sage] 投稿日:2007/12/10(月) 20 16 50 ID Gq+nQ0PF 「ねえ愛美。あんた、一体なに作ってあげたの?」 「ん? いろいろだよ。タカシくんの好きなものは、大体作ってあげたかなあ」 「それだけ? ああ、そういや、なんか豪華な材料を使ったんだっけ?」 「うん」 愛美がにっこり笑う。 「ありがとねきゅーちゃん、きゅーちゃんのアドバイスのおかげで、その材料使おうって思いついたんだ」 「そりゃどうも。で、実際なんだったんだよ、その豪華な材料っていうのは」 「それはひみつー」 愛美が人差し指を唇に当てて片目を閉じる。 「あー、ずるいぞあんた。わたしのおかげで上手くいったのにさー」 「えへへ、ごめんね。でもね、それはわたしとタカシくんだけの秘密なのよ」 「へん、そうかいそうかい。せいぜい二人の世界に浸ってろよバカ」 そっぽ向いてしっし、と手を振ってやると、愛美は困ったように笑った。 「拗ねないでよー。じゃあね、ヒントあげるね」 「おう、くれくれ」 「えっとねー、その材料はねー」 愛美は指を折って何かを数え始めた。 「切ってもいいし焼いてもいいし炒めてもいいし煮てもいいし……あ、あとね、ミキサーにかけて ジュースにしてもいいんだよ。でも、凄く臭いから、それをどうするかが調理のポイントかなあ。ち なみに、わたしは今挙げた調理法を、今回全部使いました!」 「なんだそりゃ」 ミキサーにかけてジュースにしてもいいって辺りは野菜や果物を連想させるが、凄く臭いっていう のはどういうことだろう。 (大体、あのチャラチャラしたタカシくんがそんなもん好きだとは思えないんだけど) 悩むわたしの前で、愛美は少し眉をくもらせた。 「でもね、ちょっと心配なんだけど」 「なにが?」 「タカシくんね、途中で吐いちゃったの」 「吐いたって、……え、なに、ゲロッたのあいつ?」 「うん」 「うわー、きったねー! っつーか恋人の料理吐くとか最悪じゃん」 「仕方ないよ」 愛美は穏やかに笑った。 「それにね、吐いちゃったタカシくんに駆け寄って、『大丈夫?』って声かけたら、必死に『大丈夫、 ごめん、許してくれ』って謝ってくれたんだよ」 許してくれ、というのは、つまり『折角作ってくれたものゲロっちゃってごめん』ということだろう。 「はー、あのタカシくんがねー。ずいぶん愛美に惚れ直したもんだ」 わたしは感心すると同時に安心した。これなら愛美とタカシくんも上手くいくだろう。自然と楽し い気分になって、冗談の一つも飛ばしたくなった。 「そのゲロッたってのも、案外『好きなものだからいっぱい食べ過ぎちゃった!』なんて、幸せな理 由なんじゃねーの?」 「そうかも」 愛美は嬉しそうに笑った。 「だってね、タカシくんが、とっても、とっても、とーっても、好きなものを使って作ってあげたから」 「へー、そんなにねー……まだ余ってんの、それ?」 「うん。あ、そうだ、きゅーちゃん」 「なんだ?」 「あのね」 愛美は首を傾げた。 53 名前:タカシくんの好きなもの![sage] 投稿日:2007/12/10(月) 20 17 59 ID Gq+nQ0PF 「目玉って、どう調理したらいいと思う?」 一瞬何を言われているのか分からず、わたしは間抜けにもポカンと口を開けてしまった。 「なにを、調理するって?」 「だから、目玉。ああ、あと、脳味噌も残ってたかな。どうしたらおいしくなるかなあ」 何の話をしているんだか、分からなくなった。 (目玉? 脳味噌? 調理? えーと、どういうことだ……?) 必死に考えて、わたしはある結論に思い至った。 「分かったぞ、愛美!」 「え、なにが?」 驚く愛美に、指を一つ立てて言ってやる。 「お前が使った材料って、マグロだろ!」 「……マグロ?」 訝しげに鸚鵡返しする愛美に、頷いてやる。 「そう、魚の。目玉とか脳味噌とか使えるって言うし、魚だから多分臭みもあんだろ? 切っても焼 いても食えるし……まあジュースにするってのは気持ち悪いけど」 タカシくんはひょっとしたらゲテモノ好きなのかもしれない。もしくは、吐いたのはそんな気色悪 いジュースを無理して飲んだせいだろうか。 少し考え込むわたしの前で、愛美は首を傾げた。 「うーん、マグロ、マグロ……ちょっと、いやかなり違うけど……」 呟いたあと、軽く首を振る。 「まあ、どうでもいいか。食材になっちゃえば大体みんな一緒だって分かったし」 「あ? なんか言ったか?」 「ううん、なんでもないよ。それでねきゅーちゃん、タカシくんがねー」 愛美は床にぺたんと座り、楽しげにタカシくんのことを話し始める。わたしも背もたれを前にして 椅子に座って、呆れ半分にのろけ話を聞く。 「タカシくんね、『俺が悪かった、許してくれ、もうお前以外の女は見ないから』って言ってくれた んだよ」 「へえ。調子いいこと言うねえ。そんなこと言って、また浮気すんじゃないの?」 「そんなことないよー。だってタカシくん、もう外に出ないって言ってたもん」 「外に出ない? どうして」 「外に出ると他の女の人見ちゃって、迷惑かけるからだって」 「うひゃー、驚いた。あのタカシくんがね。こりゃあんたにぞっこんほれ込んじまったんだね」 「えへへ、そうかなあ?」 まあさすがに外に出ないというのは冗談だろうが、幸せそうに笑う愛美を見ていると、茶化す気に はなれなかった。 (何にせよ、これにて一件落着ですかねえ) 深く息を吐きつつ、わたしはふと、窓に目を向ける。 狭い家の外は、春らしい暖かな日差しで柔らかく輝いている。 (外に出ない、なんて、勿体無いと思うけどねえ、タカシくん?) 肩をすくめるわたしを見て、愛美が文句を言った。 「ねー、きゅーちゃん、聞いてるー?」 「はいはい聞いてますよ」 「そう? あ、でねでね、きゅーちゃん、タカシくんがねー」 際限なく続く愛美の惚気話を聞きながら、わたしはようやく訪れた平和を一人噛み締めるのだった。 HAPPY END! 54 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 20 19 25 ID Gq+nQ0PF ヤンデレもいいけどたまには普通の話も読みなよってことさ! 55 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 20 24 21 ID /XhNErsM だが断る\(^o^)\ 56 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 21 41 23 ID xAyK9HM4 HAPPY! d(^o^) 57 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 21 52 33 ID 7dBO99VV 53 GJ こういうホラーチックな話は、好きだな 58 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 22 49 33 ID eLCwaClu 53 GJ!! レクター・ハンニバルを思い出した。 59 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/10(月) 23 25 06 ID vg+lwlYY ハードヤンデレはきつい… ソフトヤンデレがいいな 60 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 00 38 17 ID iGJirhDP 59を見て「そうか?」とか思ってしまった俺は既に…\(^o^)/ 61 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 45 55 ID mLomD40f またまた投稿します、今回は一応男役がショタなのと…カブトボーグを見ながらノリノリで 書いたので、そこらへん注意です。 「爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」 「はあ~…なんでこんな仕事引き受けちゃったんだろう…」 二日酔いでふらふらする頭を押さえて私、小鳩 あずさはバスに乗り込んだ、目的地は海岸沿いにある イベント会場、舞浜アリーナだ。 勿論遊びに行くのではない、大切な仕事のためにその会場に向かうのだが…どうしても気乗りしなかった。 その理由はただ一つ…私の仕事が漫画家で…よりにもよって編集者から受けた新しい仕事の依頼が児童向け雑誌で 大人気のおもちゃ、ダイノボーグの漫画を描くことで…更に何故か今日開かれる全国大会に選手として出場する事が決定していたからだ。 「ノリで行けばいいのさ、会場で取材がてらに少し遊んで来いって」 何がノリだ、そう思った。 しかしせっかくもらった仕事な分、きっちりこなさないとプロとして恥ずかしいのも事実だ…必死に 改造マニュアルを読んで勉強し、何とか昨日酒で勇気を付けて…今日、二日酔いしながらもここまでたどり着いた…そんな感じだ。 「何が悪かったのかなあ」 そんなことを呟いて窓から見える景色を眺める。数年前、初めて原稿を持ち込んだときに、他に何が書けるのかと聞かれて某ミニ四駆同人誌を もって行ったのが今にしてみればもの凄くまずかったのかもしれない。 「おねえさん、どうかしたの?」 ふと、自分の横から聞こえた声に振り返る、そこには一人の少年がいた…その子はくりくりした目と少年特有の可愛らしさ そして元気いっぱいな表情をした…まるで私の理想を体現したかのような少年だった…そしてその腰には、ダイノボーグの ホルスターが装着されている。 「あ?ううん…ちよっと気分が悪くて…何しろ初めて大会に参加するから…」 「え!お姉さんもダイノボーグするんですか!?すごーい!かっこいい!!」 彼はまるでヒーローでも見ているかのようなきらきらした目で私を見つけてきた…その表情の可愛らしさに私の二日酔いは吹き飛んだ …可愛いなあ、話をふって正解だったなあ…こんな子に会えてよかった、と私は少しだけ担当に感謝した。 「うん、でももう大丈夫、会場も見えてきたし、お姉さんも緊張してられないもんね!!」 そう、もうバスはアリーナのすぐ近くまで迫っているのだ、おちおち二日酔いはしていられない。 「そういえば…君の名前はなんて言うのかな?同じボーグバトラー、小鳩 あずさとして知っておきたいんだけど」 「僕は流星、三剣 流星!小学四年生です!」 自信満々にその子…流星君は名乗りを上げた、その表情に私の心はとても癒された…ついでにこの子をモデルにして漫画の主人公を 描こうと、ついでにそんな打算的なことも考えた。 62 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 47 25 ID mLomD40f 「爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」② 会場に入って小学生学生達の軍団の中でゼッケンを付けると凄まじく恥ずかしかったが それでも取材をしなければしかたない、そう考えて、私は恥を忍んで会場で絶叫した。 「行きなさい!!ゾルダートメガテリウマー!!」 「いっけー!!ステゴライザー!!」 何でいちいちぶつかるたびに叫ぶんだろう、そんなことを考える…そもそもこのオモチャ ダイノボーグは紙相撲にモーターを付けたようなものだ…いちいち叫ぶな子供よ、そもそも 何で私の機体はメガテリウムなんだ、ようはナマケモノの先祖だぞ…。 そんなことを考えつつも相手の子供のダイノボーグを土俵から押し出して、リーグ戦で順調 に勝ち進んでいく…気がつけば私はブロック戦に突入して、Aブロックの代表として勝ち残っていた。 (あー、流星君にあいたいなあ、お話したいなあ…) そんなことを考えながら会場をうろつく。 「何だよあのお姉ちゃん、つよすぎるよ…」 「でも次の試合の相手…チャンピオンだから…」 そんな呟きが会場のあちこちから聞こえる、チャンピオンが相手とは運がないが…まあ 相手は子供だ、きっと簡単に勝てるだろう。 そう考えながらリングに上がる…その先には。 「お姉…ちゃん?」 「え…流星…くん?」 驚いた顔の流星君がいた、どうやら彼がチャンピオンだったらしい…私も同じように驚く …しかし、驚く彼の顔を見るとある考えがわいてきた。 (この子…泣いたらどんな顔するんだろう?) そんな思いを抱きつつも、ゴングの音と同時に私はリングにダイノボーグを放った。 「…くっ!!いけえ!ゾルダートメガテリウマー!!」 「…負けない!行くよ!!ティラノロート!!」 流星君はそう言うと同時にダイノボーグを放った、彼の使う機体はバランス型だ 一直線で私に向かってくればパワー型のこの機体の力には押し出しで勝てるはずがない…そう思っていた、が。 「いまだ!!レジェンドロジカルサイコストーム!!!」 どがあん!!と。 私のダイノボーグはあえなくリングアウトした…さすがチャンピオン、必殺技を持っているとは思いも寄らなかった…。 「お姉さんゴメンね…」 「ううん、大丈夫だよ…それよりさ、今度もっと勝てるような方法…私にも教えてくれるかな?」 「うん!いいよ!!教えてあげる、お姉さん強いからすぐに僕を追い越せるよ!!」 とりあえず試合には負けたが取材結果は上出来だったのでよしとしよう、それに…こんな可愛い少年とも知り合えたのだ、 きっとこれがいい出会いになるに違いない…。 そんなことを考え、私はできるだけ汚くないような、さわやかな笑顔を浮かべた。それに合わせるかのように流星君も にっこりと笑顔を浮かべた。 63 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 48 22 ID mLomD40f 「爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」③ 「それでね、今日学校でね…もぐもぐもぐ…」 「こーら!あわてないの!食べたかったらまた頼んであげるからね」 それから一月が過ぎた、その後流星君とケータイの番号を交換するまでの 関係にこじつけた結果、彼は意外にも私の近所に住んでいる事が判明、原稿が終わった あとや暇なときはこうしてしょっちゅう遊べるような関係にまで進展していった。 喫茶店で無邪気に好物のチョコパフェを食べる彼を見るだけで心が癒された、更に普段 の生活がどうだ、あの先生が嫌いだなんて話をしてくれているといったあたりは本当にたまらなかった…。 可愛い、もう食べてしまいたいくらいに可愛い…ああでも、この子にとっては、私はただのやさしい お姉さんどまりなんだろうなあ…なんて、そんなことを考えると寂しくなった。 「ねえねえ、あずさお姉さんのほうはどうなの?漫画のほうは終わったの?」 「うん!今日早速原稿を上げてきたんだ!だからこうして流星くんと遊べるんだよ」 「やった、じゃあまたボーグバトルしよう!」 こうしていつまでこの子は私と遊んでくれるのか、それが一番心配だった、だから漫画の連載の方も 頑張った…そう、この唯一の、二人の接点を切らないために…そしてこのオモチャの人気を出来るだけ 長く続けるために…そして。 「じゃあさっそくお店に行こう!あずさお姉ちゃん!」 この、彼の笑顔を見続けるために…。 64 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 49 31 ID mLomD40f 「爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」④ しかし、二人の関係に終わりが来るのも実に早かった、理由は簡単だった…私がバトラーとして目立てば目立つ ほどに雑誌上での扱いは大きくなり、それが流星君のプライドを…小学生特有の女の子と仲良くすると言う事に対 する抵抗を強めたのだ。 「お姉ちゃんと流星君はつきあってるんだって」 まあきっとそんな感じで語られたのだろう、噂は次第に大きくなり、彼は気恥ずかしさとチャンピオンのプライド から私を避け始めたのだ。 「お姉ちゃんとはもう会いたくないです、僕にもう話しかけないでください」 そんな手紙をもらっても、必死にそう解釈して自分の気持ちを抑えた、でももうそんな気持ちは長く続かなかった 今まで一緒にいすぎた分、猛彼がいないことに自分が耐えられなくなっていたのだ。 りゅうせいくんりゅうせいくんりゅうせいくん…あいたいあいたいあいたいあいたい…おねえちゃんはもう限界だよ 君がいなくなってから気づいたんだよ、もうお姉ちゃんは君がいなくちゃ駄目なんだよ…お願いだから、何でもするから…戻ってきてよ、流星君…。 「あ…んん…あああ!」 最後に流星君が遊びに来たときに置き忘れていったジャンパー、その臭いをかいで、私は締め切った部屋でオナニーを繰り返していた。 それから数ヵ月後、とうとうダイノボーグのアニメ化も決定したとき、担当からある話が持ちかけられた。 「敵がおなじ小学生じゃつまらないからさ、こう、もっと強い敵を出そうよ、ダイノエンペラーとかそんなかんじの奴、本当の試合の方 にも逆シードで登場させてさ…きっと盛り上がるって…」 ストレス性の不眠のために、目の舌に大きな隈をつくりながらも担当の話を聞いていた私は…ふと、あることに気づいた。 …そうだ、それを使えばいいのだ、そうすれば嫌でも流星くんは…また私を…。 「担当さん!了解しました!!ただし…その企画、私に預けてくれませんか?」 「へ…まあいいけど、どうしたの?」 このとき私はきっと…ものすごい下卑た笑顔を浮かべていたのだろう、でも構うもんか。 わたしは流星くんと一緒にいたいんだ。ずっとそのそばにいたいんだ。 65 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 50 45 ID mLomD40f 「爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」⑤ 「ホーッホッホッホッホ!この程度、この程度なのかしら!」 「うわーん、ぼくのディノレックスパーダが~!!」 泣き叫ぶ少年に対して、私、小鳩 あずさ…もとい、ダークネス レックスクイーンは容赦なく勝利、少年のダイノボーグをハイヒールで踏み潰した。 ダークネスレックスクイーン…それが今回私が提案した悪役だった、負けたダイノ ボーグを容赦なくハイヒールで砕く、ダイノボーグで世界征服をたくらむちゃっちい大人… もとい恐怖の女王、それが私の流星くんともう一度…このオモチャで遊ぶために考えた配役だった。 「許さないぞ!クイーンめ!!今日こそ僕が倒してやる!!」 「ホーホホホ!そんなことができるのかしら、君みたいな可愛い坊やに!?」 やっぱり子供だ、仮面とボンテージアーマーで隠しているせいもあるのだろうが、意外に彼は 私の正体に気づかずにノリノリで宣戦布告をしてくれた。 しかし、そこに予定外が一つ。 「大丈夫だよ流星、アンタは決勝で私と戦うんだから!」 天乃川姫香…なんだか私が傷心で一月ほど大会に出ない間に現れた、流星くんのクラスの転校生 らしい…年相応にツインテールを結い、流星くんのそばにいながらツンデレな態度をとる姿は…正直スゲエムかついた。 「言うじゃない…じゃあさっそく、行きなさい!ジャックザレオン!!」 とりあえず彼女の一回戦相手の四天王の一人に命令をする、正体は担当な分ある程度命令できるのが 今回の肝だ。 (容赦なくやってよね!)担当に冷たく言い放つ。 「な!何で俺がそんな事!?」 「…あ?…てめえ逆らうのか?ぶっ殺すぞ!!」 「は…はい!!」 多分普段を軽く超えるような気迫がこもっていたのだろう、担当は息を呑んでそう答えた。 その結果、彼女の使うビューティフルスミロダーは担当の獣装甲ダイノボーグ、ビルゲマスター による捨て身攻撃によってモーター部及び敵を押し出す部分に大ダメージを受け…結果、捨て身で 勝利するも、二回戦の私との対戦であっけなく敗退する羽目になった。 「いやあ!!やめてえ!!わたしの!私のダイノボーグが…いやあ!あああああああ!!!!!」 グシャリ!と音を立てて彼女のダイノボーグは砕け散った、私はこれ見よがしにそれを何度も砕く !砕く砕く砕く砕く!!!!よくもお前は…よくもお前は流星くんを!!許せない許せない許せない!!! そうやって流星くんのことを敵視するフリして!知ってるんだぞ!しってるんだぞ!!!ゆるさないゆるさないゆるさない!!!!。 「いやあー!!!いやあー!!!」 そう叫ぶと同時に彼女はがくりと倒れた、その空ろな表情を見て私はにっこりと笑う、だって…だって…また流星君が…。 「もう…絶対に許さない!!お前を絶対に倒してやるからな!!クイーン!!」 おこったかおでも、ソウヤッテワタシヲ、ワタシヲ…ミツメテクレルンダカラ。 66 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 51 58 ID mLomD40f 「爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」⑥ それから数試合後、足が痛くなるほどにダイノボーグを踏み潰した後、ようやく決勝戦が始まった。 相手側はもちろん流星くんだ、たった二人でリングに上がるとまるで結婚式か何かのようで胸が躍った しかしまあ…怒った顔も、こんなにも可愛いんだね、大好きだよ、いや、余計好きになりそうだよ…流星くん、大好きだよ。 「僕はお前を許さないぞ!クイーン!食らえ!クレイジージュラシック!狂い咲きサンダーダーロード!!!」 「許さないの、酷いなあ?りゅうせいくん?」 「え…あずさ…おねえちゃん!?」 流星君が必殺技を放つ瞬間、私は仮面を落として彼の気を一気にそらした、そしてその瞬間、一直線で向かってきた彼の マキシマムティラノロートは私のクリムラウザーを一気に場外に押し出した。 「決まりましたあ!!勝者!三剣流星ー!!!」 場内から歓声が響き渡る、私は悔しそうに捨て台詞をはいて自分のダイノボーグを踏み潰すと、会場を後にした…もちろん 流星くんには飛び切りの笑顔を浮かべて…だ。 勿論そのあと会場にはチャンピオンの勝利を怪しむ声が響き渡った…まあ大人ならある程度試合にもホンがあるのかと思うのだろうが 子供の世界ではそれは許されないのだろう…そして派手派手なメイクを落とし、地味な顔で流星くんの様子を見に行ってみることにすると …チャンピオンの控え室ではぱちいん!と派手な音を立てて、彼があの子…姫香ちゃんに顔をはたかれているのが見えた。 すかさず私はそれを止める、空ろな顔で涙を流し、裏切り者と叫んで流星くんをにらみつける彼女は…見ていてとても愉快だった。 「負けを認められないのは恥ずかしい事よ…そんなんじゃあ誰かを好きになる資格はないわ」 「…う…うわあああああああ!!!」 そういって泣き叫ぶと、彼女はどこかにむかって走り去っていった。 そして今にも泣き出しそうな顔の流星君を見つめる、その顔は私の心の中の加虐心を十分に満たしてくれた…。 そう、ここまでは計画通りだ、後はどうことが運ぶのか…うふふふふ、あははははははは!!! 67 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 53 12 ID mLomD40f 「爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」⑦ その夜、打ち上げもそこそこにマンションに帰って原稿のラフを書いていると流星くんからのメールが届いた …よかった、私のアドレス消してなかったんだ…おねえちゃんは嬉しいなあ…。 「今夜、公園で決着を付ける」 簡素な言葉だけのメールだけど、それでも凄く嬉しかった…彼からもらった初メール、いや、人生で始めて 自分に好意を向けてくれた男性からのメールだ、しっかり保存して大切に取っておこう。 そして私は公園にたどり着いた、そこには簡素なステージをセットして、ダイノボーグを持って待ち構える流星君がいた。 「お姉ちゃん…僕が勝ったら姫香に謝って…そしてもう、僕の前に現れないで!!」 「相変わらず可愛いねえ、流星くんは…じやあね、もしお姉ちゃんが勝ったら…一生、お姉ちゃんの言う事… 聞いてくれるかな?」 そういって彼を見つめて笑顔を浮かべる…やっぱり、お子様はそんな事いわれたら怖いのかなあ?流星くんは 唇まで青ざめている…寒いのかな?ならはやく暖めてあげなくちゃ…うふふ。 「ボーグファイト!ゴー!!」 二人が叫ぶと同時に、二体のダイノボーグが投げ込まれた、マキシマムティラノロートは一気に私の新型ダイノ ボーグ、レプテライダーに衝突して…そのまま横転、一気に場外に押し出された。 突然のことに何が起こったのかわからず、流星くんは立ち尽くす…そして数分後、彼は絶叫した。 「…うそだ、うそだ…うわあ、ああああああああああ!!!!!嫌だ!嫌だあああああああああ!!!」 「嘘じゃないよ…うふふ、うふふふふ…君はもう無敵のチャンピオンじゃないんだよ…じゃあまず最初のお願いは…」 ぐしゃり、と小気味いい音を立てながら私は彼のダイノボーグを踏み潰した。 「もうこのへんなオモチャで遊ぶのやめて…おねえちゃんの犬になってもらおうかなあ?」 「う…うわあああああああ!!!」 今までの栄光を奪われた分、敗北と言う現実を直視できないのか…逃げ出そうとした流星くんの足に足払いを決めると 私は彼を押し倒した、いやしかし簡単なものだな、パーツを鉛で重くしておけばこうも押し出しづらくなるとは…でもコレ ばれたら一気に人気も下がるだろうなあ。 「いやだよ、嫌だよお姉ちゃん!!止めてよ!おねがいだから!!!」 「やだよ…やだやだやだやだやだやだ…もうおねえちゃんは我慢しないんだよ、君が欲しいんだよ…ん…ちゅ…」 流星くんの体をがっちりと押さえ込んで、私はその唇を奪った。 「ん…むう…ぷはあ…」 すっかり抵抗する力を失った彼を縛り上げると、私は彼をそのまま担ぎ上げて家に持ち帰った。そうだ、彼をじっくり 家で暖めてあげなくてはいけないのだ…そう、じっくりと。うふふふふふふ…。 68 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 54 27 ID mLomD40f 爆走!!逆転シューターダイノボーグ!!」⑧ 「いひぃ!や!ああああああ!!!!もう許してぇ!おねえちゃああん!!」 「ん…だーめ、りゅうくんがちゃーんと誓ってくれない限り…やめないんだからね…ぷはあ!」 持ち帰った流星、いや、りゅー君の服を全部剥ぎ取ると媚薬をたっぷり飲ませて…そのままフェラ攻め を繰り返した…そう、誓いの言葉を言わせるために…。 「でもぉ…怖いよぉ…奴隷なんて…むち打ちとか…いやだよお…」 「大丈夫、お姉ちゃんが可愛いりゅーくんにそんなことするはずないでしょう?お姉ちゃんはりゅーくんが 可愛くて仕方ないから…もしも言う事聞いて…誓ってくれるのなら、もうこんなふうには苛めないよ?欲しいものは なんでも買ってあげるよ?行きたいところに連れて行ってあげるよ…だから…」 りゅーくんは渋った挙句、ついに快感に耐え切れなくなったのか…ようやくその言葉を口にした。 「ん…は、はいい…僕は…三剣流星は…もうダイノボーグなんかで遊びません…僕は…ぼくは、もうずーっと、いっしょうがい… あずさおねえちゃんの…奴隷として生きていきますぅ…だからあ…」 「はい、よく言えました…それじゃあさっそく…んん!ん!!」 私はりゅうくんのモノを手であそこにあてがって…一気に騎上位でのしかかる。 「ひい!あ!!!あああああああああ!!!」 彼はためにためていた精液を一気に放出して…私にしがみつくと、そのまま果てた。 「ふふふ…愛してるよ、愛してるからね…もうずっと、放さないからね…流星くん…ふふふ ふふふふふ…」 彼の寝顔にキスをして、私は笑った。 その後日、流星と共に失踪してしまったあずさのマンションで最終話の原稿を発見した担当は 泡を吹いて失神したと言う。 最終回では主人公が敵…クイーンに負けて制奴隷にされるまでの過程が全てねちっこく、という かリアルそのものな内容で書かれていたという。 fin 69 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/11(火) 00 56 36 ID mLomD40f 以上です、ノリで書きました、後悔はしておりません、それでは。 70 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 08 26 41 ID JRh/pXcs ttp //www.edge-records.jp/title/nemurenai/02yandere.php 71 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 08 45 36 ID cSDaspeL 70 俺の不眠症もようやく治りそうだ。 72 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 09 13 56 ID p/XJ06zZ 流星と聞いてメタルダーしかでてこないわ 73 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 09 15 16 ID tz7Xr0f9 69 GJっす このお姉さんに犯されたい俺は異端 74 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 10 22 37 ID JRh/pXcs 流星と聞いてスパロボのリュウセイ・ダテを思い出す俺は異端 75 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 10 42 22 ID CwLLoKIq このスレって既存小説のキャラクターを使った小説でも投稿おk? (具体的にはハルヒの朝倉涼子) 76 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 10 55 57 ID tLR1oZeH 二次創作はそのキャラのスレに投稿した方がいいぞ ハルヒのスレならある 77 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 10 56 34 ID CwLLoKIq 76 あり。そっちにいってみる。 78 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 13 04 01 ID Q8IMpLTd 74 ロックマンを(ry 79 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 16 38 35 ID au5dcblj VIPの新ジャンル「独占されたい欲」ってのがいい感じ 80 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/11(火) 22 08 09 ID Qg1NFOHH VIPナツカシス。最近は厨房の出会い系掲示板になってしまってみてないな~。 81 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/12(水) 02 28 09 ID NuCZcnMd 82 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 04 40 09 ID buAg1Gep この会話も十分厨臭い 83 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 12 17 07 ID hUh19mew お姉さんに犯される流星くんうらやましいなぁ… 84 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 12 38 59 ID zEWlfgDu 流星と聞いて、剣(ツルギ)流星を思い出す俺はもっと異端 85 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 13 40 19 ID H5YFd3Vp 82 って指摘してる時点でおまいも厨臭い 以下∞ループ 86 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 21 03 ID Fph0owpB 鏡の向こうの自分は、自分と同じ顔をして、自分と同じ行動をする。 私が笑えば笑うし、私が泣けば泣いて、私が怒れば怒る。 私と同じ顔をした私は、私のようで、私ではない。 エントランスで倒れていた私を助けてくれたのは、同じ棟のポスドクの先輩。 私もよく知っている人で、こーたと先輩は、同じ少林寺拳法のクラブで先輩とOBの間柄でもある。 女性の悲鳴を聞いて駆けつけてきたところ、争っていた二人のうち一人が自分に気づき、荷物を 持って逃げたのだと聞かされた。 確かに、私の荷物は、全て、なくなっていた。 突き飛ばされた時に打ち付けた体が、ズキズキと痛む。 慌てて先輩に事情を話し、先輩の携帯で家に電話をかけてもらう。私達の家が徒歩10分だった としても、その10分が惜しかった。 なのに、電話の呼び出し音はむなしく鳴り響くだけ。時間から考えて、瑞希はもう家についている はず。そして、彼女は家の鍵を持っているから家に入れるはずだ。 「水樹ちゃん、行こう。もしどういう状況だったとしても、電話に誰かが出る確率は低いかも しれない」 「でも、先輩、うちはオートロックなんです。鍵は瑞希にとられたし、もし、こーたが開けて くれなかったら、私達、入れません。管理会社もこんな時間じゃ連絡とれないし」 瑞希。もし、こーたに何かしたら。許さない。 でも、どうしたらいいの。私に何ができるの。こんなにも無力でどうしようもなく馬鹿な私。 声が震える。体がガタガタを音を立てて揺れる。焦燥感と恐怖で立っていられない。 そんな私の肩を、先輩は強く掴んだ。 「じゃあ、警察だ」 87 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 22 13 ID Fph0owpB 「え?」 ……警察?先輩の言葉が一瞬理解できなくて、思考が停止し、体の震えまで 止まった。 呆然と、先輩を見上げる。 「先輩、そんな、警察なんて、そんなオオゴト」 「水樹ちゃん、何を言ってるんだ。これはオオゴトだぞ」 先輩は、私の肩を掴んだまま、もう一つの手で私が握り締めている携帯をゆっくりはがした。 低い声で、子供に言い聞かせるように諭す。 「身内のことだからためらうのはわかる。でも、君は襲われて荷物を奪われているんだ。これは立派な 犯罪だぞ。それに、君の妹さんは、鍵を使って家に侵入するだろう。凶器だって持っている。 もしかしたら浩太に危害を加える可能性だってあるんだ」 「あ…でも、でも…」 「いきなりのことでパニックになるのはわかる。俺が連絡するよ。待っててくれ」 先輩は、携帯を操作すると、耳に当てる。そして、安心させるように笑って、余計なことを言った。 「浩太だってうちのクラブの主力だ。殺されることはないだろう」 「こ。ころ…」 こーたが、瑞希に、殺される。そうだ。例えこーたが武術をやっていても、寝ている間に縛られて しまったら、叶わない。 違う。瑞希はこーたに恋しているのだから殺さない。絶対に。 本当に? 当たり前だ。瑞希は私と同じなのだから、私と同じように考えるはず。私はこーたを殺そうと思った ことなど…。 先輩が警察としているのであろう緊迫した会話が、すうっと遠くなった。 自分のものにならないのなら、殺してしまえばよいと、思ったことは、本当に、なかったか。 ソファーで無防備に眠っているこーたを自分だけのものにするために、二度と目をさましてほしく ないと願ったことは、本当に、なかったか。 二人共に生まれ直せるよう、全てをリセットしたいと思ったことは、本当に、なかったか。 88 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 23 09 ID Fph0owpB 「あ…あああっ!」 体を衝撃が駆け抜ける。見たくない悪夢と認めたくない記憶、二つが入り混じって私を突き動かした。 行かなきゃ!こーたを助けなきゃ!こーたが殺される! 私は、はじけるように駆け出す。 「はい…あああ、こらっ!」 しかし、警察と話している途中だった先輩が、私の体をつかんで止めた。 必死でもがくけれども、瑞希一人でさえ跳ね除けられなかった私が、体育会系の先輩の腕から逃れ られるわけがない。 「は、はい。できるだけ早くお願いします。たちの悪いストーカーなので。はい。…水樹ちゃんっ!」 電話を切った先輩が、空いた腕で、私の頬を張り飛ばした。痛みと苦しみとぐちゃぐちゃの感情が、 出口なく私の中で吹き荒れる。わけのわからなくなった私は、立ってさえいられなくなり、 その場に崩折れた。 勝手に目から涙が出てきて、たまらずしゃくりあげる。 「もう少し冷静になってくれ。君が行ったところで、一体何ができるんだ?」 「あ…あ…ごめんなさ…」 先輩は、私から離れ自転車にまたがると、厳しい声で私に言った。 「わかったら、ここでおとなしく待っていてくれ。男二人なら、女性一人を取り押さえられる。 でも、君がいたら、邪魔だ。守らなければならないだけ、邪魔になる。本当に浩太のことが 心配なら、このままここで無事なままでいてくれ。…A204に刈屋がいる。そこで待って るんだ」 私の返事を聞かず、先輩はそのまま自転車で走り去った。 私はただ、何もできず、その場にしゃがみこんで、先輩を見送った。 89 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 23 53 ID Fph0owpB 警察が素早く動いてくれたのは、はっきりと先輩が言った訳ではないが、クラブのOBが警察に いたのと関係あるかもしれない。警察が家に入るにあたっては、私の承諾があったから、早かった。 こーたは、警官二人と先輩が家に入るまで、眠っていたというのだから、大物と言うか、なんと いうか。 瑞希は、こーたのベッドに入って一緒に眠っていたらしい。あっさりと取り押さえられ、高崎家 へと帰されたという。 先輩の冷静な判断のおかげで、大事に至らず、素早く事件は解決した。 「水樹、心配、かけたね」 俺はなにもしてないけど…。と照れくさそうに笑いながら、こーたは私に言った。 私は、ただうつむいて、何も言えなかった。 私が何もできなかったせいで、瑞希に荷物を奪われて、こーたを危険にさらした。 こーたの身に何もなかったのは、先輩の冷静な判断のおかげで、私一人だったらどうなっていたか わからない。 こーたを守るどころか、ただ、蚊帳の外で、泣いていただけ。 なんて無力で馬鹿でどうしようもない私。こんな私なんて、いない方がこーたのためかもしれない。 「でも、水樹に何もなくてよかった。これからは遅くなったら俺を呼ぶとかしてくれ。迎えに行く から。研究室に一人で残る時は、鍵をしっかりかけてくれ」 涙が出てくる。こーたが心配した様子で私を見る。ああ、今ショックを受けて大変なのはこーた なのに、私のことを第一に心配してくれるなんて。なんて幸せなんだろう。 「ありがとう。本当にこーたは優しいね…。ごめんね、お姉ちゃんなのに、こーたを守れなくて」 「水樹のせいじゃないよ。水樹が無事でいてくれることが一番大事なんだから」 こーたの笑顔。部屋に戻っても、一日中私は幸せなままだった。 あまりに幸福を感じすぎて、卒倒しそうになる。 90 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 24 37 ID Fph0owpB でも、瑞希のことを思い出した瞬間に、その感情は逆のベクトルへと噴出した。 どろどろと渦巻く怒りと憎しみが、臓腑を焼く。 私と、代わる?こーたを、守る?なんて馬鹿なことを言うのだろう、あの子は。 しかも、こーたと一緒に寝ていたなんて、何を考えているのだろう。 そんな方法でこーたが守れるものか。 瑞希は、こーたと一緒になりたいだけだ。でも、こーたは瑞希なんか、姉なんかと一緒になる わけがない。 こーたは、普通に恋をして、普通に結婚して、普通にお父さんになって、普通の幸せを掴むの。 それを見守るのが、姉ってものでしょう。それを望むのが、姉ってものでしょう!! 私はそれを望むことができる。瑞希にはできない。だから瑞希はこーたの側にいてはいけない。 本当に? あの日、私を襲った悪寒が、もう一度背筋を駆け抜けた。首を振る。 当たり前じゃない。私は姉。こーたの姉なんだから。 こーたの幸福こそ、私の望み。 私は役立たず。私は無力。でも、今度こそ、絶対に、何があっても、こーたを守り抜く。 どんなことをしてでも。 そう、どんなことをしてでも。 91 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 25 27 ID Fph0owpB でも、私一人がどんな決心をしても、世界は何も変わらないのだ。 そう、私一人の願いなんて現実の前には無力で、誰一人動かせないと言うことを、私はすぐに 知ることになる。 「水樹、父さんと母さんがこっちに来ることになった」 「え?どうしたの?」 「昨日、電話で相談した」 「…何を?」 夜ご飯を食べる間中、こーたはずっと暗い顔をしていた。頑張って盛り上げてみたけれども 嫌な予感はしていた。 食べ終わり、ごちそうさまを言った後、言いにくそうにこーたが切り出した。いい話であるわけ がない。 こーたの顔が強張っている。私の顔も強張っていく。 「昨日、高崎家から、俺を瑞希の婿に、という申し出があった」 宙に浮いていた手を膝に置こうとして、距離感をどうして間違えたのだろう、机の角に思い切り 手をぶつけてしまった。 派手な音を立てて机の上の皿が一瞬、踊り、その後はただ、静寂だけがその場を支配した。 92 名前:合わせ鏡 ◆GGVULrPJKw [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 26 08 ID Fph0owpB 以上です。 今回はつなぎなので、ヤンデレ分が少なくてごめんなさい。 93 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 28 49 ID H5YFd3Vp GJ! 94 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 31 36 ID hUh19mew ダイノボーグの健全な展開 三剣少年敗れる 貞操の危機! その時 「待て!俺が相手だ!」 そこに謎の少年登場 少年の使うドラゴンロートが重りをつけたレプテライダーに圧勝 少年「アントラースラッシュ!」 あずさ「そんな!重りをつけ…んぐ…!」 「やっぱりな…ぐらついていたからまさかと思ってたが… 大人のくせにちゃんとばれないようにできないのか? このショタコンババァ!」 あずさ「…!!覚えておいで!」 お決まりの台詞をはいて去っていくあずさ 流星「兄さん…そうでしょ!舞雷兄さんなんでしょ!…助けてくれてありがとう…」 舞雷「勘違いするな… 俺はお前を倒すために日本に帰って来たんだ!」 流星「そ、そんな…」 続く 95 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 32 43 ID hUh19mew 次の日、近くのおもちゃ屋で流星と舞雷の兄弟対決 流星「兄さんのドラゴンロートはパワー型! バランス型のマキシマムティラノロートが圧倒的に有利なはず!」 舞雷「甘いな…流星… これを見ろ!」 流星「!ドラゴンロートに鎧が…!」 舞雷「見たか!このドラゴンロートは鎧を装着して アーマードドラゴンロートになり超バランス型なる! いけ!アーマードドラゴンロート!アントラースプラッシュ!」 流星「そんな…!僕のマキシマムティラノロートが…!」 舞雷「これはまだほんのお遊びだ… 世界大会で待っているぞ流星…!」 続く 96 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 35 38 ID hUh19mew 世界大会で舞雷がアメリカ代表だと知る流星は日本代表になり 決勝でなんとか勝利 しかしそこにレプテライダーゾンビを持ったクイーン登場流星を圧倒 クイーン「さぁ…りゅーくん…私のものになってぇぇぇ!」 舞雷「流星これを使え!」 舞雷がアーマーパーツを投げる アーマードティラノロートになりレプテライダーゾンビに勝利 兄弟は和解するのだった 続く 97 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 36 29 ID hUh19mew orzマジですんません… 98 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 47 26 ID hUh19mew 舞雷が不治の病に冒されているのを知った流星は 兄と失った時間を埋めるように過ごすがそこに三度クイーン登場 舞雷がドラゴンロートでまたも新型のサタンレプテライダーに負ける そして舞雷は無理をして死亡 流星「にいさぁぁぁぁん!」 怒り狂う流星はアーマードティラノロートで挑むが負ける そして失意の流星は仲間の励ましにより 大破したドラゴンロート ティラノロートを合体させたダイノロートでクイーンもといあずさとの最後の決戦に挑むのだった 続く 99 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 48 24 ID hUh19mew あずさとの最後の決戦 流星「もうこんなことやめてよ!あずさお姉ちゃん!」 全員「な、なんだってぇ!」 あずさのサタンレプテライダータロスに究極のダイノボーグ アルティメットダイノロートの必殺技グランストライカーが命中、勝利 あずさ「どうして!?ど うしてりゅーくんは私のものになってくれないのぉ…」 流星「ごめん…お姉ちゃん… 僕が避けるようにしたばっかりこんな…!」 流星の必死の説得であずさヤンデレ浄化 姫香とハーレムエンド 終わり 100 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 19 49 56 ID hUh19mew すいません すいません… どうしても書きたかった…勝手に話作って許して下さいorz もはやヤンデレSSでもないし… 101 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 20 00 16 ID 9TGs/xJO 本物のカブトボーグばりに読んでて頭痛くなったわ!!wwww(誉め言葉) 102 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 20 02 37 ID hw0TBWGF 92 こ……これはテラGJ! wktkが止まらないぜ、水樹ガンガレ! アータタタタタタタタタタタタタタタタタタ!!!!!! . ∧_∧ ハゥアゥアゥアゥアゥアゥアゥアゥアゥアゥ ∧剛∧ (Д`;iill)← 100 ( ・∀・)σσσ つ (っ 三σσσσそ ヽ チンチンチンチンチンチンチンチン して_)σσ (_,ノw(_) 独 指 百 烈 点 ネタはいいがタイミング悪すぎだろw 103 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 20 13 30 ID hw0TBWGF 100 てかよく考えたら勝手に改変はマズいだろ。 せめて作者さんに許可取ってから書きなさい(`・ω・´) 104 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 20 53 19 ID hUh19mew そうっすねorz すみませんでした… 105 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 21 20 24 ID hw0TBWGF 104 次はその才能をいかしてオリジナル作品を書けばいいのさ! 106 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/12(水) 21 49 51 ID Ze6NPKjf ヤンドジってこのスレだっけ? 107 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 00 06 13 ID llb0U9qX 106 前スレて゛投下されてるから多分合ってる リッサ氏の埋めネタは寸止めでしょうか? できるなら完結させて欲しいです。 108 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 00 22 17 ID gx42wXL2 今日会社の先輩に「ヤンデレって知ってる?」聞かれた 咄嗟に知らないって答えたけどヤンデレもメジャーになったな… 109 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 01 04 33 ID g1Qhb9Ww 100 無雷www あんたロックマンやってるなww 110 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/13(木) 01 43 39 ID Ehhjl25M 100 拝見させていただきましたがものすごく面白かったです。殆どノリと 勢いで作ったような作品だったのに、このような番外編を作っていただけて うれしかったです。本当に感謝します、どうもありがとうございました。 …とまあそんな感じなのでお気になさらないでくださいね、ちなみにロックマン はよく解らないですが、自分の大好きなジュウレンジャーネタが出たときは同人の相方か 知り合いの仕業かと思ってかたっぱしから聞いてみたくらいです。 107 自分もそろそろ貼らなくてはなと思ったので、今から残り分を貼らせていただきますね 111 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/13(木) 01 55 35 ID Ehhjl25M それでは貼らせていただきます、ダイノボーグとはノリが違いますがあしからず。 ヤンデレ観測者③ やはり世の中は金と地位なんだろうか…暗がりでもよく生える聡明そうな顔のメイドさん…こんな人を そんな簡単にも雇えるなんて…なんてうらやましいんだ、と私は不謹慎にもそんなことを考えていた…。 「二人でいるときは本当に幸せでした、私ってドン臭いからよく先輩メイドさんに苛められたりもしましたけど …そんなのも全然苦にならなくて…でも」 少し彼女の声のトーンが落ちる、どうやら話は核心に迫ってきたようだ。 「幸せは長くは…続かなかったんです」 「あの日、私が雇われて一年ぐらいして…ようやくご主人様は私を…夜に、部屋に呼んでくれたんです…私…うれしくて …初めては、とても痛かったですけど…それでも、私…嬉しかったんです」 話終わると同時にぐう、と彼女のお腹がなった、恥ずかしがる彼女に私は無言で夕飯用に買っておいたタマゴサンドを差し出した。 「…はむ…ありがとうございます…」 「いえいえ、お気になさらずどうぞ…」 しばし彼女は食事を続け、一息をつくと話を続けた。 「でも、その日からだんだんご主人様はやつれ始めて…日に日に痩せこけていったんです…元々病弱な人だった分、心配はしていた のですが…最後には仕事も出来なくなって、山奥のお屋敷で、私と数人の使用人を引き連れて隠居生活をするようになって…」 彼女はぽろぽろと涙を流す、散々世知辛い人生を生きていた分、せっかく手に入れた幸せが壊れたと言う事は…未を引き裂かれる事 よりも辛かったのだろう。 「最後に彼はずっとわたしに謝ってました、妹と君を重ねてしまってすまなかった、って……ご主人様の初恋の人は血の繋がっていない 妹さんで…禁断の恋が妹さんの早逝で実らなかった分、容姿の似た私を、せめてもと思って、抱いていたって…ふふふ、あはははは、そんなこと 言わなくても、よかったのに……はははははは」 聞いていてとても辛い話だった、久々に胃が痛くなる…しかし、多分彼女がここまで私にこの話をしてくれていると言う事は…私にこのことを 話すことでなにかをはらす事になるのかもしれない…そう、私が一生好かれることはないであろう。人を愛する事で一線を飛び越えた少女たちの… その叫びを聞いてあげることで彼女たちが癒されるのなら、何かの踏ん切りがつくのなら…ある意味この観測も意味があるのではないか…なら、ここで 更にその話しの続きを聞いてあげるべきだ、胃の痛みをこらえて私は必死にそう思った。 112 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/13(木) 01 58 55 ID Ehhjl25M ヤンデレ観測者④ 「それでその後は…どうしたんですか?」 「色々調べました…ご主人様の死因と、ご主人様の周りを取り囲む状況を…結果、死因は毒殺で… 犯人はメイド長と…ご主人様の両親と、ご主人様の遺産と保険金目当ての親戚筋である事が解りまして… 私、やるせなくなって…ご主人様の、いいえ…彼の墓を掘り起こしたんです…だって酷いじゃないですか? そんな人たちが作った墓の中で、偽りの涙を流されて冷たい土の中に閉じ込められてるんですよ?そんなところ にいるのなら…私が助けなくちゃ、って…私と同じ、あんな金ごときで…家族に捨てられて、命も奪われた 可愛そうな彼を、せめて私が助けなくちゃって…」 「そうして彼を助け出して…今はこうして、きちんと防腐処理して、剥製にした彼と二人で復讐の旅に出てるんです… うふふ…もうこれで、永遠に、墓穴の中でも二人は一緒なんですよ」 そう言うと彼女はいとおしそうに…その、彼の入っているであろう死体袋を撫で回した。 113 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/13(木) 02 08 16 ID Ehhjl25M ヤンデレ観測者⑥ そうか、それで血まみれだったのか…私は頷くと、自分の分である缶コーヒーを飲んで一息ついた。 「それで…首尾の方は」 「ええ…もうそれは、常にできるだけ急所ををはずして、苦しめて惨めに殺してやったのですが… あと残り一人がどうにも…警戒を強めているようで…」 そういうと彼女はポケットに入れていたものを見せた。彼女の手に握られていたのは古びたコルト ウッズマンのロングバレルバージョンだった…。 「大勢のボディーガードを相手に…これ一丁でどこまでいけるのか…」 装備は拳銃一つのみ…確かにそれのみで大勢のボディーガードに囲まれた復讐相手を殺すのは大変 なうえに、精神的にも不安なのだろう。 …なら仕方ないな、協力してあげるとするか。 「コレ、少ないですけど使ってください…」 そういうと私はバッグのポケットから柄付手榴弾を二つほど取り出して渡した、この前やはりここで 知り合った「魔物と戦える、彼氏を食べてしまった少女」が私にくれたものだ。 何でくれたのかわからない上にちょうど持て余していたのだが、必要な人がいるのならその人にあげ るのが一番だろう。 「…いいん、ですか?」 「ええ…これはあなたにとって必要なものでしょうし…それに、貴方が死んでしまったら…またその 彼氏と…今度こそ永遠に引き剥がされてしまいますからね」 「…ありがとうございます、ありがとうございます…」 彼女はぽろぽろと涙を零すと何度も何度もお辞儀をした。 僕の手を握る彼女の手は冷たく、血なまぐさく…そしてかさかさに荒れていた。 本来ならとめてあげたかった、引き止めてあげたかった。 でも彼女はもうその未来を、死体袋に入った剥製と、握った拳銃と共に放棄し てしまったんだろう…それが何より悲しかった。 僕はそれからもう少し彼女と話をすると、その場所を後にした。 彼女は僕の姿が見えなくなるまで、手を振っていてくれるような気がした。 114 名前:リッサ ◆v0Z8Q0837k [sage ] 投稿日:2007/12/13(木) 02 21 24 ID Ehhjl25M ヤンデレ観測者⑦ 数日後、急いでアパートに帰ると玄関先に彼女の持っていたウッズマンが、ホールドオープンしたままの状態で置いてあった。 きっともう、使う必要はなくなったから…多分そういう意味なのだと僕は思った。 文鎮代わりのそれの下に置かれた…南の島の写真と、ありがとう、二人はここにいます…そのうち、生きていればまた…と書かれた 文を見て、私は…そこまで思われているそのご主人様がとてもうらやましかった…。 ああ、いつか私もそんな目にあってみたいものだと。 そして、彼とやっと安住の地にたどり着いて、幸せそうに微笑む彼女の姿を想像して…私は少しだけ泣いた。 そしてそれから一年が過ぎたが、まだ私の前に私を愛してくれる素敵な女性は現れてはいない、しかし相変わらず アパートの前のバス亭には、一線を越えた女性達が現れて続けていた…。 「と、いうわけで…あの人を振り向かせるために、このバトルロワイアルゲームに参加したんです…なのに ゆーくんは振り向いてくれなくて…大変だったんですよ、40メートルもあるロボットに乗ってエイリアンと、ほかの子達と 戦うのって…しかもあと二人倒せば全ては終わるっていうのに…あの妹、あの妹…絶対いつか殺してやる殺してやる殺して やる!!!」 「あなたは…そう、とっても素敵ですねえ…自分の命も、人の命もかけて彼のために戦えるなんて…その彼氏がうらやま しいくらいだ…」 たとえそのロボットの攻撃で、私のアパートがぶち壊されても…バス停だけは偶然に残り…そして何故か、そこに私が住み 着いていても…彼女たちが途絶える事はなかった。 ああ誰か、早く素敵なヤンデレ女性に出会いたい…。 FIN 115 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 07 04 26 ID gOVOOWV3 GJ! まさか感想もらえるとは… 全くヤンデレSSでもなかったのに寛大さに感謝です… 116 名前:名無しさん@ピンキー[saga] 投稿日:2007/12/13(木) 08 19 34 ID A6Hojqiy GJっす! この傍観者にヤンデレの神の御加護と幸あれ 117 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 12 24 21 ID LGoO6KuO 遅ればせながら 92GJ! 水樹と瑞希、全く引く気がなさそうな二人の戦いがイイ。 114乙です 前スレが中途半端だったんで気になってましたw 118 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/13(木) 15 20 04 ID JipJiSAf 92 今回も面白かったです。タイトルの通り合わせ鏡のような二人のヒロインが、主人公を 取り合う……ヤンデレ好きには堪らないシチュです。 それにしても瑞希は今回の一件でほぼ確実に前科者になっただろうに、彼女の両親の意図は……? 119 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 01 30 54 ID FFoatSrY 投下します。 ※本作は、『男のヤンデレ』が登場します。 お気になさる方は、NGワードをお使いください 120 名前:【後・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 01 32 32 ID FFoatSrY 「ふぅ~ん、誰かの視線を感じるねぇ」 放課後の帰り道、同じクラスの南条が『最近、誰かに見られてる気がする』という相談してきた。 なるほど最近、南条が顔色が悪いはそのせいだったのか 「お前、疲れてるんだよ きっと休めばその視線を感じないさ」 僕は、月並みなアドバイスをした。 「…俺もそう思ったんだけど、どうやらストレスとかとは違うみたいなんだ」 そうだろうな。その視線の主は、ストレスから来る幻覚などではない。 なぜそう確信できるかというと僕は、その視線の主を知っているからだ 僕がその視線の主を知ったのは、2ヶ月前のことである――― ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 「森野くん、ちょっと次の時間に使うボール持ってきてくれる」 っと僕は、休み時間が始まると同時に逃げ出した体育委員の南条の役割を後藤さんに押し付けられた。 やさしい僕は、後藤さんの命令に従い、ボールのある倉庫の鍵を取りに体育教務室へ向かった。 「ちわーっす、倉庫の鍵を取りに来ました」 …誰もいないようだ。っと中に入ろうとしたら机の影に人影があった。 「誰かいるんですか?」 「も・森野じゃないか!どうしてここに!?」 そこにいたのは、科学の大月先生だった。科学の先生がなんで体育教務室にいるんだろう? 「先生こそなんでここにいるんですか?」僕は、大月先生に近寄った。 よくみると大月先生は、片手にジャージを持っている。 さらによくみるとそのジャージは、新任の女教師・山村先生のものだった。 僕は、豚を見るような目で大月を見ると大月は、 「も・森野、これは…あれだ、世の中には色々な愛し方があってな…」っと痛々しい言い訳を言い出した。 こんな変態が学校の教師になれるなんて世も末だ これ以上、この男の見苦しい言い訳など聞きたくないので 「わかりました…その行為もまた人を愛す方法なんですね」 「わかってくれたか森野!!お前は、本当にいい奴だな!!」 僕は、「では、ごゆっくり」っと大月に言ってドアを閉めた。 体育教務室の中で何かをしゃぶるような音が聞こえるが聞かなかった事にしよう 121 名前:【後・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 01 33 19 ID FFoatSrY …さてと、 僕は、生徒会室に立ち寄った。 「た・大変です!!体育教務室で大月先生が山村先生のジャージであんな事やこんな事を!!」 「何!やっぱりまたやらかしたかあの変態教師め!!」 そのセリフからするとどうやら大月は、何度かあぁいう事をしてたらしい 「直ちに風紀委員を呼べ!今日こそあの変態を学園から追放してやる」 これでよし!っと生徒会を立ち去ろうとすると 「えぇ~っと、森野くんだっけ?情報ありがとう」っと生徒会長であり、 さっき僕にボールを持って来いと命令した後藤さんのお姉さんの後藤真理子先輩が話しかけてきた。 「いやいや、僕は当然の事をしたまでっスよ」っと僕は、頭をかいて答えた。 10分して体育教務室は、風紀委員に取り囲まれた。委員長が委員達の真ん中に立った。 「正直なところ、事態は最悪だ。厳しい戦いになるだろう… 君らの多くは退学されるかもしれん だからと言って考えを変える君達でない事は百も承知している 君達は最高の風紀委員だ。その勇気を疑うべくもない。 あの狂人が我々の学園の風紀を乱すのであれば 『風紀』の本当の意味を教えてやろう!」 うわぁ~まるでハリウッド映画を見てるようだ。 そして、委員長の合図で一斉に体育教務室に入っていく風紀委員の皆さん 「御用だ!御用だ!」っという声が木霊し、数分が経つとボロボロになった大月が風紀委員と一緒に出てきた。 大月は、小さな声で「もっと…もっと…して」と何かを風紀委員長に催促していた。この真性の変態め!! このようにうちの学園は、少しでも風紀を乱すような変態行為をすると 教師だろうと生徒だろうと(理事長の孫娘である高島さん以外)、 あのようにボロボロになって学園の晒し者になる。あぁいう風にはなりたくない……… さて、大月のせいで遅れてしまったが次の時間は、体育だ。 僕は、着替えようと教室に戻るとなにやら窓ガラスに衣類に顔を埋める人影が見えた。……また高島さんか 例え、風紀委員長が許しても被害者である僕は、許さないのだ 僕は、勢いよく教室のドアを開けた。しかし、そこにいたのは高島さんではなかった。 そこにいたのは、後藤さんだった。 後藤さんは、南条の制服を着て中の匂いを嗅いでいたのだ。 後藤さんは、僕に気づくと顔を真っ赤にして 「も・森野くん、これは…あれよ、世の中には色々な愛し方があってね…」っと どこかで聞いたようなセリフを吐いて教室を逃げるように出ていった。 122 名前:【後・お見舞い】 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 01 35 40 ID FFoatSrY その日以来、学校を彼女は欠席するようになった。 欠席して1週間が経った頃、僕は先生から後藤さんと高島さんにプリントを渡すよう言われた。 「後藤さん家は、近いからいいけどなんで自分ん家と逆方向の高島さん家にまで行かないと行けないんですか!!」っと 先生に文句を言うと先生は、「お願いだ森野、俺には、養う家族がいるんだ」っと土下座をしてきた。 あぁ~教師って大変だなぁっと思いながら僕は、後藤さん家と高島さん家にプリントを渡す仕事を引き受けた。 1週間前の事もあるし、まず最初に後藤さん家に行く事にした。 僕は、後藤さん家のインターホンを鳴らした。数十秒してインターホンから 「…はい、どちら様でしょう?」っといつも聞く声とは違う弱弱しい後藤さんの声が聞こえた。 「えぇ~っと、森野だけどプリント渡しに来ました」 「…そう」っと無愛想に答えると数秒して家の玄関からボサボサな長い髪で顔色の悪い後藤さんが出て来た。 「えぇ~っと、これが今日渡されたプリントね」僕は、後藤さんにプリントを渡した。 後藤さんは、プリントを受け取ると「ねぇ、森野くん」っと話してきた。 「はい、なんでしょう」 「あの時の事…南雲先輩に話した」南雲先輩というのは、風紀委員長の事だ 「大丈夫、あの事は誰にも言ってないから」 「ねぇ…アイツって私の事、どう思ってるんだろう?」 アイツ…というのは多分、南条の事だろう。 僕は、「アイツから後藤さんの評価は、聞いてないなぁ」っと答えた。 「じゃ・じゃあ、アイツは、どんな女の子がタイプなんだ?」 「えっ?え~っと、あっ!そういえば修学旅行ん時に 『恥かしがり屋でいつも影で自分を見ている一途な女の子』にグっと来るって言ってたよ」 「そ・そうか、『恥かしがり屋さんでいつも影でジロジロと好きな男子を見つめる一途な女の子』だなアリガトウ!!」 う~ん、なんか違う気もするけど元気になったみたいだしいいか 「今日は、ありがとう」っと後藤さんは、僕に礼を言い家に入っていった。 さてと、次は、高島さんか… ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ それからというもの南条は、気づかないようだが後藤さんは、 暇さえあれば南条をジロジロと凝視するようになった。 そうそう、南条。 お前、気付いてないみたいだけど今もお前の後ろの席で後藤さんがお前を見てるんだぜ 【後・お見舞い】・終 123 名前:きゃの十三 ◆DT08VUwMk2 [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 01 39 17 ID FFoatSrY 投下終了です。 今回は、ちょっとホラーチックに書いてみました。 ついでに『制服を着ながら匂いを嗅ぐ』というシチュは、キミキスのパク…オマージュです 124 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 41 48 ID NdS3V1VX 投下します(13レス使用)。第五話です。 NGワード無し。 125 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 43 10 ID NdS3V1VX 今このときの俺が追い詰められているのだとすれば、それはどれほどのものだと言えるだろうか。 ちょっとだけ、考えてみる。 夏休みの宿題が終わらず、膝ががくがくと貧乏揺すりをするほどか? 違う。あれはただ、時間に追われているというのにいつまで経っても終わらずイライラしているだけだ。 今の俺はぐらぐらしてはいるが、がくがくもイライラもしていない。 では、修学旅行のバスの中で尿意をもよおした時、次の目的地まであと三十分はかかると知らされたときか? これも違う。さすがにあそこまで絶体絶命のピンチの状態にまでは至っていない。 中学の修学旅行で実際にそんな目に遭ったが、今の俺はあの時のように白い便器と四角のタイルを恋しく 思っているわけでもないし、周囲に異常を悟らせないように苦心しているわけでもない。 時間に追われているわけでも、危機的状況に置かれているわけでもない。 それなのに追い詰められていると言えるのか? と問われたら、イエスと答えよう。 なぜなら、今の俺はとても眠いのである。 昨今の秋と冬の混じり合った季節においては、日光の暖かさがとてもありがたく感じられる。 自分から陽の当たる方向へと向かっていって、両腕を目一杯広げて幸せを噛みしめたくなる。 今の俺には陽が射しているわけではない。 しかし、それを浴びているときと同じ恍惚状態に置かれている。 うっとりとしつつ、ぼんやりとしている。とでも言えばわかりやすい。 ずっと前から眠気を覚まそうと、背筋を伸ばしたり目を強くつぶったりしているが、効果無し。 ものの十秒もしないうちに、意識が抜け落ちて倒れそうになる。 睡眠というのは人間の本能的な欲求であり、古代より金をかけずに人を幸福にさせてくれるものだ。 もしかしたら寝ることを趣味にしている人もいるかもしれない。 そんなに素晴らしい、眠りへの誘いを俺がなぜ断り続けているのか。 それはもちろん、眠る以上に大事なことがあるからだ。 眠いのに、大事な用がある。大事な用があるから、眠れない。 だから、いくら眠たくても我慢するしかないのである。 以上を踏まえ、俺がどれほど追い詰められているかを喩えて言うならば、決して赤点をとってはならない 学期末テストにおいて一夜漬けのツケによる睡眠不足で眠りたくて仕方なくなってしまった状態、ということになる。 「お……お待たせ……」 衝動と理性による苛烈な意識の縄張り争いを脳内にて繰り広げていると、控えめな声が耳に入った。 声の主は葉月さん。彼女が風邪をひきでもして声に曇りがあらわれてしまわないか、時々俺は心配になる。 「目、開けてもいいよ……でも恥ずかしいから、その、……あんまりじろじろ見ちゃ、やだよ?」 ずるい。そんな台詞を言って俺の男心をくすぐるのもずるいし、じろじろ見るなというお願いもずるい。 そんなことを言われたら、まだ活動していない俺の目玉に向けて、反骨精神をむき出しにして葉月さんを 見つめ続けろ、という命令を下したくなるじゃないか。 俺は、同化してしまったようにくっついていた上下のまぶたをゆっくりと開いた。 126 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 44 34 ID NdS3V1VX 「! う……、むぅぅ……」 そして、目の前にいる葉月さんの、制服姿とは違う装いを目にして、目がはっきりと覚め、感嘆に呻いた。 葉月さんが身に纏っているのは、二年D組が文化祭の出し物として行う純文学喫茶の女性用衣装である、 振袖と袴、それに草履という組み合わせであった。 淡い紫色の振袖には白いカトレアの花が咲いている。 胸の下の辺りで着付けられた袴。こちらは濃厚な紫色に染まっている。 足下を飾るのは真っ白い足袋と鼻緒のついた草履である。 とどめと言わんばかりに強いインパクトを与えるのは葉月さんの髪型だ。 ポニーテール。髪留めは濃紺のリボン。 しかも葉月さんたら黒のロングをそのまま後ろに流すのではなく、両肩にちょっとだけ乗せている。 そんなさりげないところが小粋で、いやなんともお美しい。 「どう? 似合うかな? ちょっと地味じゃ、ないかな?」 決してそんなことはない。 もし袴姿の葉月さんを目の前にして似合わないなどという暴言を吐く人間がいるなら、そいつの美的センスは 著しく劣化していると言っても大袈裟ではない。 総じて地味な色の組み合わせではあるが、素材のいい葉月さんのような人が着ると、紫の着物が瀟洒なものに見えてくる。 ビバ、着物。 日本の文化、万歳。 「うん、とってもよく似合ってるよ。葉月さん」 言った後で、なんだか陳腐な褒め言葉だな、と思ったが他に言い様が無かったのでどうしようもない。 「そ、そう? えへへ、ありがと」 はにかんだ笑顔を葉月さんが見せた。 いつもより数段魅力が増しているように感じるのは、着物の魔力のせいだろうか。 それとも、二人きりの状態で着物姿を拝ませてもらっているという特殊な状況によるものなのか。 「ところでさ、葉月さん」 「ん? なあに?」 葉月さんが手を後ろに回して前傾姿勢を取り、上目遣いで覗き込んでくる。 抱きしめたい誘惑を問答無用で殴り飛ばし、努めて冷静な気持ちで問う。 「どうして、俺をこんなところに連れ出したの?」 「えっと……それは、そのね」 俺の喉元の辺りに視線を送りながら、葉月さんが答える。 「あなたに、最初に着物姿を見てもらいたかったんだ。クラスの、他の誰よりも先に」 ――しゃっくりが出そうになった。びっくらこいた。 どうして葉月さんは、俺の心の純な部分をピンポイントに責めてくるのだろう。 これが葉月さん流のアプローチなのか。回りくどい部分の一切無い、正攻法。 してやられた。この場が決闘場であったならば、間違いなく俺は絶命している。 127 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 45 45 ID NdS3V1VX 熱くなった心を抑えるため、状況を整理・確認してみる。 まず、俺がいる場所は校舎二階の女子トイレの前である。隣接して、男子トイレが設置してある。 俺をここまで連れ出したのは葉月さんだ。……と、葉月さんが言っていた。 なんと、葉月さんは教室からここまで、眠りこけていた俺の手を引っ張ってきたのである。 教室から連れ出されたときのことを、俺はまったく覚えていない。 だから、目を覚ましたときトイレの前に立っていたから驚いた。 そして、葉月さんがすぐ目の前にいたのにはそれ以上に驚かされた。 俺がなぜ教室で眠っていたのかというと、単純に寝不足だから。 なぜ寝不足かというと、昨日の夜から今朝の五時まで眠っていないからだ。 俺は、学校で一晩過ごしたのである。 今日から明日にかけて催される、文化祭の準備を終わらせるために。 文化祭の準備と言っても、俺のクラスであるD組はとっくに準備を終わらせている。 俺が準備していたのは、自分のクラスの出し物ではなく、弟のクラスの出し物だ。 コスチュームプレイ喫茶。略してコスプレ喫茶。それが弟のクラスの催し物である。 なぜ学年の違う弟のクラスを俺が手伝ったのかというと、その出し物に魅力を感じたからだ。 別にメイドさんや巫女さん、婦警さんや女騎士が好きなわけではない。 多種多様な衣装作りを楽しみたかった。ただそれだけの理由で弟の同胞に力を貸したのだ。 プラモデル作りを趣味にしている俺であるが、作りたいものも、作れるものもプラモデルだけではない。 小学校時代に家庭科の授業で裁縫の技術を身につけて以来、服の修繕などは自力でできるようになった。 それだけでなく、作成可能なもので、必要な材料さえ揃っていれば衣装だって作れる。 弟もそのことを分かっているから、安心して俺に任せたのだろう。そしてその判断は正解だった。 俺が弟のクラスを手伝いに行った時点では、衣装作成の作業は三割、よくて四割といったところまでしか 済んでいなかった。当然だ。裁縫に慣れている人間が片手で数えられる人数しかいなかったのだから。 おまけに段取りも悪かった。女子の中に一人だけ明らかに裁縫に手慣れている人がいたのだが、 彼女にばかり負担が強くかかっていた。 他の生徒は、彼女からの指示を聞いてから動いていたのだ。衣装作成の段取りを掴めていなかったからだろう。 その結果、彼女の作業も遅れてしまい、いつまで経っても作業が進まなかったのだ。 そこで登場したのが俺である。 初めのうちはそれこそ腫れ物扱いだったが、クラスメイト(弟)の兄であると知り、俺のミシン捌きや針捌きを 見ていくうちに考えが変わったらしく、いつのまにか頼ってくるようになった。 その後は簡単だった。俺が難しい作業を請け負い、代わりに手空きになった裁縫上手な女子生徒に クラスメイトへの指示を出してもらった。 力を合わせた甲斐があり、見事に文化祭前日の昨日の夕方、全ての衣装作りを終わらせた。 後輩の男女にお礼を言われる経験をしたのは昨日が初めてだった。 自分の欲求不満を解消することが目的で始めた手伝いだったが、昨日の後輩たちの泣きそうな笑い顔を 見ていると、ああ手伝って良かったな、という感想を抱いた。柄にもなく、心と目頭にジンときた。 まあ、そんなわけで衣装作成は終わったわけである。 が、どうしても俺には我慢できないことがあった。 顎の下にあるほくろから生えた毛が気になるくらいに、どうしても看過できないものがあった。 衣装作成班とは別の班が作った、鎧やブーツなどの金属系の小道具の出来が非常に悪かったのだ。 銀色のスプレーを吹くだけの仕上げなど、俺は認めない。 新品の鎧を着ている歴戦の騎士や、砂にまみれた痕の無いプロテクターを着たヒーローがいるわけがない。 俺は、あいつらを汚さずにはいられなかったのだ。 放課後に家へ帰り愛用のツールをひっつかみ、学校へ引き返して、一人で黙々と作業を進めていくうちに、 次第にハイなテンションになってしまい、気づけば日付が変わっていた。 家に帰るのも面倒になったので、そのまま作業を続行。 宿直の教師に小言を言われ、後になって夜食の差し入れを頂き、途中で何度か記憶を失いつつ、朝を迎えた。 納得のいく出来になった作品を眺めていたら弟がやってきて、強制的に二年D組に連行された。 自分の席に着くなり俺は眠った。そして次に目を覚ましたとき、トイレの前に居て、葉月さんに見つめられていたのである。 128 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 50 37 ID NdS3V1VX 葉月さんの着物姿を視覚で堪能していると、次第に眠くなってきた。 劣情を催すほどに美しいものでも、睡眠欲求をゼロにしてしまうのはさすがに難しいらしい。 葉月さんに教室へ戻る旨を伝え、一路教室へ向かう。 教室内では、着物を纏ったクラスメイトがちらほらと居り、室内を喫茶店として改装すべく動いていた。 クラスメイト――主に男子が、葉月さんの姿を確認して視線を向けてくる。 ……まあ、なんだ。気持ちはわかる。 今日の葉月さんは着物姿だし、それに普段はしていない化粧までしている。 近づいたらいい匂いもする。いや、俺が匂いフェチ、もしくは変態なわけではなくて、香水の匂いがするという意味。 他の女子も普段より綺麗になっているが、葉月さんは頭一つ飛び抜けて煌びやかだ。 しかし、だからといってじろじろ見ていいわけではないのだぞ、男子諸君。 葉月さんに失礼だ。それに、君たちの反応は周りにいる女子達に対する侮辱も同然だぞ。 ほら、我がクラスきってのイケメンである西田君を見ろ。 いつまでも葉月さんをじっと見つめているから、彼の恋人(を自称している)の三越さんがやきもちを妬いて 西田君の足を机の脚で踏みにじっているじゃないか。 西田君が悲鳴をあげてうずくまったところに、無言で後ろからケリまで入れている。 総員、即刻葉月さんを観賞することをやめたまえ。このままではクラス崩壊の危機だ。 それに、だ。他の女子だっていつもよりイイじゃないか。 袴姿というのは人をおしとやかに見せる効果があるらしい。 小うるさい女子グループでさえも、今日ばかりはその姿を拝みたい気分になってくる。 こうやって見回してみると、うちのクラスの女子って結構容姿のレベルが高い――――? 「ん……んん?」 おかしなものを見つけてしまった。教壇の上に立って、クラスメイトに指示を出している女。 誰だろう。女子が身につけている振袖とは違い、普段着のような印象を思わせる地味なものを身につけている。 日常を思わせる、数世代前の女学生のような着物姿である。 ただ、細いフレームの眼鏡をかけたその顔、どこかで見たことがあるような。……誰だろう? 教室の入り口近くで立ち止まっていると、クラスメイトの一人がやってきた。 他人に人畜無害な印象を与えるスキルにおいては俺以上のレベルを誇る、友人の高橋だ。 だがその印象は、話をしているうちに得体の知れない違和感と共に変わっていく。 もちろん、悪い方向にである。 「やあ、戻ったのか。モテ男」 「誰がモテ男だ。俺はいまだかつて彼女を作ったことさえないんだぞ」 ごく短い期間だけ似たような相手はいたが、あれはノーカウントだ。 「ほお……たった今まで葉月嬢とこそこそ逢引していたくせに、よく言えたな」 「ぐっ……」 「自分のいる位置というものをしっかり把握しておくべきだな、君は。自分のためにも、大事な人のためにも」 この男の台詞の中に毒は含まれていない。スーパーで売られている果物以上に毒素が薄い。 悪意がないのだ。からかっているだけなのだ。そして、だからこそ性質が悪い。 心に思い当たるもの――ちょっとした罪悪感とか――を自覚させる台詞を口にする。 しかも言っていることが正論だったり、時には荒唐無稽なものだったりする。 どの場合も同じ表情、平坦な口調で言うから、心が読めない。 本気か冗談か、喜んでいるか怒っているのか、ということさえわからない。 129 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 52 11 ID NdS3V1VX 「聞きたいことがある。あそこにいる眼鏡の――」 「それよりも、だ。こっちの質問に先に答えるんだ。今まで、どこに行っていた?」 「どこと言われても……」 一瞬隠した方がいいと思ったが、やはり正直に答えることにする。 「葉月さんに連れられて」 「ふんふん」 「トイレに」 「あーあー、もういいよ。皆まで言わずとも、わかった。つまり、そういうことか」 「何がわかったってんだ」 高橋は目をつぶりながら右手を自分の頭に当て、左手の掌を俺に向けてくる。 そこで止まれ、と言いたげな動作であった。 「朝から盛んだな、君は」 「……何を誤解しているのかわからんが、盛るようなことは何一つなかったと言えるぞ」 葉月さんの着物姿に心を震わされたが、あれは興奮したのとは違うだろう。 眼鏡をかけた勘違い高橋君は、俺に耳打ちしてきた。 「いいんだよ。僕は君の味方だ。それに僕は、他の皆みたいに葉月さんに執着しているわけじゃない。 だから、君と葉月さんがどこに行こうが、どこに逃避しようが、どこで心中しようが看過しよう」 最後のひとつは看過したら駄目だろう。クラスメイトというより、人として。 「だが、他の皆はどうだろう。君が葉月さんとどこかに行ったとき、葉月さんが君を連れ出したところは 皆が見ているが、そこは問題じゃない。 問題になるのは、葉月さんに連れ去られるほど思われている君の身の安全が、皆の手によって脅かされる かもしれない、というところにある」 脅しか、この野郎。いや……違うな。こいつの言っていることは――。 「脅しじゃなくて、事実と状況を踏まえたうえで僕が君に厚意で行う、警告だよ。 気をつけた方がいい。不幸にも今日は学校内に人があふれる一日だ。……と、明日もか。 とにかく、一人で行動するのは避けた方がいい」 どこぞのサバイバルゲームでは、危険な状況でも一人で立ち向かっているが、やっぱり真似したら駄目か。 俺の場合、あのゲームではあえて行動しやすくするために、敵を消しているのだが。 ――無理か。俺を取り巻く環境では誰が敵かわからないし、敵になりそうな奴が多すぎる。 「そうだ。君の今日の運勢を占ってあげよう」 「要らん」 お前の占いは占術に頼って出したものじゃない。状況を把握したうえで割り出した推測だろう。 「そう言うな。今日の僕は冴えているんだ。機嫌がいいからね」 人差し指の先を額の中心に当て、エセ占い師は答えを紡ぐ。 「――君は今日、危機的な状況に陥る」 「……」 当たるも八卦当たらぬも八卦って、便利な言葉だよな。何を言ったってごまかせる。 言い訳に使える言葉の中では、ランクの最上級に位置するんじゃないか。 「黒い……場所。夕方だな。君は、男……女? に、凶器をつきつけられている」 「夕方、気をつけていればいいんだな?」 「うん、そうだ。けど、けれど……多分君は、自分からその状況に関わっていく。そう、出ているよ」 「はあ……?」 「僕に言えるのはここまでだ。あとは君次第で、状況は変わっていく。君の無事を祈っているよ」 「ああ、そうかい。ありがとさん」 不吉なことを言い残し、高橋は俺の前から立ち去ろうとする――って、おい。 130 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 53 45 ID NdS3V1VX 「ちょっと待て。聞きたいことがあったんだ」 肩を掴み、強制的に動きを止める。 振り向いたときの男は、なんだか意外そうな表情をしていた。 「何だ? 君から俺に話を持ちかけてくるなんて珍しい。事件か? いつぞや口にしていた弟と妹が、 とうとう一線を越えてしまったのか?」 「違う。そっちじゃない」 仮にそうだったとしたら、今頃俺は学校になんて来ていない。 妹と弟を前にして、今からでも間に合うから普通の兄弟に戻ろう、とか言っているはずだ。 その後、妹によってどんな目に合わされるかはわからないけど。 俺の身――いや、命の安全も保証できないけど。 「ほれ、あそこにいる女の人」 教壇の上に立ち、クラスメイトの動きを見守っている女を指す。 「あの人、誰だ?」 極めて単純に、的確に質問したつもりだった。 だが、どうやら俺の問いかけは、珍しいことに高橋の逆鱗の袖に触れてしまったようだ。 高橋の不機嫌は隠されもせず、眉間に皺となってあらわれた。 「君は馬鹿なのか?」 いきなりそれかよ。 「……どうだろうな。馬鹿にならないために日々頭を使っているつもりだけど」 「いいや。君は馬鹿だ。君が馬鹿じゃなければ僕はなんだ? なんだと思う?」 なんだかその質問変だぞ、という言葉は飲み込む。咄嗟に浮かんだ台詞を口にする。 「知らねえ」 「そんなこともわからないのか。やはり君は馬鹿だ」 嘆息。 やっぱり飲み込まずに言っておけばよかった。たぶん聞いてきたこいつもわかっていないに違いない。 高橋はこうやってわけのわからない台詞を吐いて煙に巻くのだ。 シュールなギャグ漫画のネタみたいな喋りをする野郎だ。 でたらめな方向に会話を持っていってなんとか生き残ってやがる。 あえてこっちもペースに合わせてやっていいんだが、高橋はどうやら怒っている様子なので、下手に出る。 「すまん。お前の言う通り俺は馬鹿だ。謝る」 「気にするな。それに……僕はそんな馬鹿が嫌いじゃない」 「そいつは光栄だ。で、すまんのだが」 「ああ、さっきの質問の答えだな。教えてあげよう。 あそこにいるのは我が二年D組の担任にして守護女神――篤子先生だ」 ……とうとう女神にまで昇格したか、篤子女史。 昨日までなんたらエルとかいう天使の一人娘だったように記憶しているが。 ちなみに担任はれっきとした人間だ。全ては高橋の妄想である。 俺としては、担任が天使でも悪魔でも神でも魔界の王でも構うところはない。 美人だったらそれでいい。見ているだけなら目の保養になる。 「そうか、先生だったのか。見違えたよ」 「だろう。今日は眼鏡までかけている。あれは僕が貸したものだ」 流石、普段から「篤子先生には眼鏡が似合う。かけてくれないかな。かけさせたいなあ」とか言っているだけのことはある。 ばっちり担任の細面に似合うフレームを選んでいる。 あの眼鏡、今日のために高橋が特注したんだろうな。こいつならそこまでやりそうだ。 131 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 55 35 ID NdS3V1VX 「お前としては、あれで満足か?」 「……八十七点というところかな。あとは髪の毛を肩の辺りで切りそろえてくれれば完璧だ。 いつもの髪型も決して悪くはないが、僕の好みをジャストミートしていないんだ。 もちろん、どんな髪型であっても僕の気持ちは変わらないが」 「言ってみたらどうだ? 髪の毛を少し短くしたらもっと綺麗になりますよ、とか」 「既に言っている」 あ、言ってるんだ。いや、言っていないはずもないか。 「でも先生は……これぐらいの長さがいいと言っていたから、と断った」 「そうなのか?」 「いったい、誰に言われたんだ。もしかして……心に決めた男が居て、そいつに言われたのでは……」 断言してもいい。それはない。 おおかた、小説に出てくる好きな主人公が「髪の長い女が好きだ」と言っていたから、みたいなオチだろう。 そりゃ、担任のプライベートまで知らないし知りたくもないから、恋人の有無なんてわからない。 だけど、担任の身に纏うあの空気を見ているとわかる。 彼女は、恋人とのラブロマンスより、文字の群れが紡ぐ恋愛模様の方が好きだ。 なぜわかるのかというと、俺が担任と似ているから。 葉月さんと出会ってからは考えが変わってしまったが、昔の俺は恋人と乳繰り合うよりニッパーを繰っている方が ずっと楽しいんだ、それ以外に幸せなんてあり得ない、とまで考えていたのだ。 おそらく、数ヶ月前の俺みたいな奴が成長し進化を遂げたら篤子女史のようになるのだろう。 担任と俺は、趣味に生きる人間という点に於いて同類なのである。 ちなみに、高橋がここまで担任に執心しているのは、話を聞いていればわかるように、恋をしているからだ。 俺には、担任のどこが魅力的なのかが理解できない。 年はずっと離れているし、純文学オタクだし、口の滑りがちょっとばかし良すぎるし――良すぎて滑って転んでいるし。 だが、人が恋をするのは自由だ。相手が異性である限り、俺としては友人の恋を応援してやりたい。 もちろんエールを送るだけ。エールさえ邪魔かな。生暖かい視線を送るだけにしておこう。 ぶつぶつ言いながら立ち尽くしている高橋を置き去りにして、クラスメイトの元へ。 教室の後ろ側はカーテンで仕切られている。そこが店員の控え室になっているようだ。 薄布のカーテンの向こうからは、準備に追われている女子の声が飛んでくる。 そこまで急がなくても、今日学校に来るような人間の年齢層の好みにかすりもしない喫茶店が忙しくなりは しないと思うのだが。やる気を出しているのはいいことだけど。 いくら美麗な衣装を身に纏った女子がいるにしても、古本屋のしけった本の匂いがする店に入ってきてまで 見物しようとする物好きな男もいないだろう。もし居たら、そいつはどうしようもない女好きだ。 ナンパ目的の男が入りそうにないものを選んだという点では、担任の出し物のチョイスを評価してもいい。 しかし、利益をあげそうにない喫茶店であることは否めない。 茶と菓子を出すところ以外、小説のみを扱う図書館みたいなもんじゃないか。 担任はどんな客層をターゲットにしているつもりだ。 もしかして……純文学喫茶を経営するのが担任の夢、なんだろうか。 二日間だけでもいい、夢を叶えたい。そんな想いで、この出し物をやらせたのか。 夢を追う大人ってかっこいい――――なんて思わないぞ。やはり担任の行いは許し難いものだ。 ……今更だな。文化祭当日になって、許すも許さないもない。 132 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 03 58 10 ID NdS3V1VX しかし、喫茶店業務の各担当はどのように割り振られているのだろう。 弟のクラスを手伝い始めた日から、ずっと自分のクラスのミーティングをさぼっていたからさっぱりわからない。 確定しているのは、葉月さんがウェイトレスだということ、担任が窓際の席を占領して本を読みふける迷惑な客の役 だということ、だな。だとすると、高橋も教室に入り浸るだろう。 俺は何を任されているんだろう。壁に貼ってある、担当者の割り振りが書かれたプリントを見る。 ウェイター……はやっぱりないか。臨むところだ。 お茶を沸かす役、菓子を皿に盛る役……でもない。 消耗品の買い出し役……ですらない? おいおい、俺の名前がどこにも書かれていないぞ。 名前と役がずらりと書かれた一覧表を、上から下、下から上へと何度も見る。……が、俺の名前はない。 とうとう皆は一致団結して、俺に対してスルーで対応することにしてしまったのか? いや、それも違う気がする。 高橋と話した時もだったが、クラスメイトから感じる気配に不快なものを覚えない。 では、なぜ俺に何の役も任せていないのだ? やめてくれよ。なんか、こう――家にいるときみたいに、のけ者になった気分になるじゃないか。 「どうかされましたか?」 切なさのあまり、心の中の雪原で粉雪を浴びていたら、担任に声をかけられた。 ポーカーフェイスの篤子先生がパン屋の優しいおばさんに見えてしまった俺は、寂しがり屋なんだろうか。 そろそろカウンセリングでも受けた方がいいのかもしれない。 「先生、黄昏れたい気分になったこと、ありますか……?」 「ええ。ほぼ毎日です。なぜ私は、あれほど美しい小説の登場人物ではないのだろう。 私が着の身着のまま列車に飛び乗り、車窓から遠い故郷を思っても、彼らのように様にはならない。 所詮、私は現実に生きる人間でしかないのだ、と思うと……切なくなりますね」 ……なんか違う。むしろこっちが切ない気分にさせられた。 この三十路が担任だったという経験は、俺の人生にとってなんらかのプラスになるんだろうか。 反面教師にせよ、という天啓が俺の知らぬ間に下っていたとでもいうのか。聞いていないぞ、天の人。 「先生、これ、見てください」 「はい……皆さんの役割分担が書いてありますね。でも、あなたの名前はどこにも書かれていない。 なるほど。それで、沈んでおられるのですね」 「なんで俺の名前が書かれてないんですかね……」 ああ、ため息、また一つ。 「……まじめですね。準備期間中は毎日熱心に相談を持ちかけてこられましたし。 他の皆さんもそうです。出し物が決まったときは不満そうだったのに、今では全員で協力して喫茶店を 成功させようという気概が感じられます」 「当日になってまでごねる奴なんていませんよ。当日になって暇になる男はいますけど」 ちくしょう。なんで俺は担任を相手に弱音なんて吐いているんだ。情けない。 「時間があるのはよいことではないですか。今日と明日は文化祭です。退屈はせずに済むはずですよ」 「一人で回っても面白くないですよ」 「一人もそれほど悪いものではないですよ。自分の時間を、他人に邪魔されずに自分のペースで楽しめます」 「そう、ですかね……」 ええ、と言って担任は頷いた。 俺は一人。これから、一人で生きていくんだ。 目の前にいる独身、三十路、オタクの三拍子そろった担任みたいに。 133 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 04 00 00 ID NdS3V1VX 「先生、俺は――」 口を開こうとしたら、かざされた右手によって言葉を遮られた。 担任は俺の顔を見ていない。今まで目につかなかったところに貼ってあるもう一枚のプリントに目を向けている。 「……なんです、一体?」 「あなたの役は、きちんとあるじゃないですか」 「えっ!」 「ほら、あそこのプリントに、書いてありますよ。大事な仕事です。しっかりやり遂げてくださいね」 返事をせずにもう一枚のプリントの元へ向かう。 皆、疑って悪かった。俺のことをしっかり覚えていてくれたんだな。 どんな仕事だろう。なんでもやるぞ。客引きだって、店の用心棒だって喜んでやってやる。 福沢諭吉の印刷されてある紙幣よりも輝いて見える文書の元へ、俺はたどり着いた。 そして、そこに書かれている四行の文字の羅列を見て――へけっ、と笑った。 頬がひきつっている。初めこそ笑い顔だったが、不意打ちでがっくりさせられて表情をへし曲げられた。 プリントの一行目には、俺の名前が書かれていた。このプリントが俺のために作られたものだと一目でわかった。 だが、それはいい。問題は二行目から。次のように書いてある。 『上の者、文化祭一日目二日目共に、教室にて座して過ごすことを命ずる。 教室から出ることは一切許可しない。この命に背いた場合、”あのこと”を公開する。 なお、クラスメイトは上の者を教室から出さぬよう、全力を尽くすこと。 以上』 つまり、何もせずに座っていろ、と言いたいのか。こんな理不尽な命令なんか聞きたくない。 それに”あのこと”ってなんだよ。わざわざダブルクォーテーションでくくるんじゃねえ。 俺は、何もやましいことなんか――――あるじゃねえか! ちくしょうめ! 両親のことは一言も漏らしたことなんかないけど、こんな文章書かれたら自信がなくなるよ! 誰だ、これ書いた奴! お前なんか仲間じゃない――敵だ! くそったれ――こんなことなら弟のクラスにいればよかった。教室に戻ってくるんじゃなかった……。 右手を黒板に当て、よりかかる。すぐに腕から力が抜けた。体重を壁に預ける。 このまま床に座り込みたい気分だったが、クラスメイト(不特定の一名を除く)の前だから、自重する。 そのまま目を閉じて眠ろうとしていたら、お盆を手にした葉月さんがやってきた。 「大丈夫? プリント、私も見たけど……残念だったね」 「う……ん、い、いや。別に大したことないよ。きっとヘルプ要員として待機してろ、っていう意味だから」 よりによって葉月さんの前で弱音を吐くわけにはいかない。 プリントに書かれた文章を読んだ程度で落胆しているなんて、思われたくないのだ。 「んー……たしかに、そう読めなくもないけど。前向きだね」 「そんなことないって」 ただの虚勢だからね。 「……まさかそんな反応をするなんて。落ち込んだところで声をかけたのに……」 「あれ、俺、落ち込んで見えた?」 「え! あ、ま、まあね。いつもより元気がないのは一目でわかったよ」 バレバレじゃないか。しっかりしろ、俺。 しかし、さっきから葉月さんの挙動がおかしい。一体どうしたというのだろう。 134 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 04 01 26 ID NdS3V1VX 「葉月さん、緊張してる?」 「そりゃそうだよ。バレちゃったらどうしようか、とか……」 「え? バレるって……?」 「ううん! なんでもないよ。あー、ちゃんと接客できるかなー。緊張するなー。 誰か、励ましてくれないかな。誰でも……じゃなくて、誰かに応援してもらいたいなー」 ちらちらと俺の顔を見ながら葉月さんが言う。 そこまで露骨に誘われると躊躇ってしまうな。周囲の男女からの視線もあるからなおやりにくい。 だが――時には気合いを入れて一歩踏み込むことも必要だ。 俺と葉月さんの距離も、強引にでも詰めなければいけないんだから。 「葉月さん」 「は、……はい」 「葉月さんがいれば、売り上げが校内で一番になるのも夢じゃないよ、きっと」 「ほっ、ホント!?」 「俺はそう思う。出し物が出し物だからハンデありまくりだけど」 「それは、その……どういう意味……?」 思っていることを言うのが恥ずかしい。でも、顔を紅くした今の葉月さんを抱きしめるよりは恥ずかしくない。 ちゃっちゃと言ってしまおう。 葉月さんに近寄り、耳打ちする。 「……今日の葉月さん、すっごく可愛いから」 「か、可愛い……ど、どれぐらい……」 「惚れてしまいそうな程に」 「あ! ……あう、あぅ……ありがとうございます! が、がんばります! 見ててください!」 右手に持ったお盆で敬礼し、葉月さんは教室の外へ向かっていった。 クラスメイトの白い目と、火傷しそうな熱視線と、舌打ちの音が遠いもののように感じられる。 『可愛い』。『惚れてしまいそう』。 言うのは簡単なのに――どうして、こんなに心が重くなるんだろう。罪悪感を覚えるんだろう。 眠すぎて頭がいかれてしまったのか? 自分の言葉に、自分の気持ちに自信が持てないなんて。本当に、俺はどうなってしまったんだ。 135 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 04 02 54 ID NdS3V1VX ***** 彼がいる。先輩――お兄さんに作ってもらった衣装に着替え、仮面を被ったヒーローになりきって接客している。 彼は他の皆と違い、今日一日だけしかクラスを手伝わない。 その代わり、今日だけで二日分の働きをする、と彼は言っている。 なんでも、二日目を丸一日自由行動に使いたいらしい。 理由を聞いても、彼は困った笑みを見せるだけだった。何かを隠していることは明白だ。 一体それがなんなのか、アタシにはわからない。少しだけならわかるけど。 自分が許せない。誰よりも愛しい彼のことを、全て把握できない自分なんて、違う。そんなのアタシじゃない。 アタシは彼の世界なんだ――これから、そうなるんだ。 だから、今の彼に関することは全て知らないといけない。だけど、今のアタシは彼のことを知らなすぎる。 アタシの器が彼を受け止めきれるほど大きくないのか、彼の存在規模が大きすぎるのか、アタシが彼のことを 過大評価しているのか。あるいは、それら全てが理由なのかもしれない。 ――いけない。 また、彼と会う前の自分の気持ちを思い出してしまった。 忘れなければいけない。アタシは、自分を卑下していた頃とは違うんだ。 彼はアタシを救ってくれた。彼はアタシに自信をくれた。 『アレ』を人より上手く扱えるなんて、特技でも何でもないのに、彼は褒めてくれた。 目を輝かせながら、すごいすごいすごい、と言ってくれたのだ。 根暗なアタシは、それだけで自信が持てた。彼と会う回数を重ねていくうちに、声が大きくなった。 でも、純粋な気持ちでいられたのは数ヶ月だけ。 その後は、恋しい気持ちと、それからくる独占欲――以上に醜い支配欲で、心の中がドロドロだった。 アタシは、ちょっとだけ彼と会う機会を減らした。 だって、彼が心の中に踏み込んできたら、アリジゴクのように引きずり込んでしまいそうだったから。 その甲斐あって、アタシは彼に危害を加えずに済んだ。 代わりにやってきたのは、息を詰まらせそうなほどの切なさ。 彼の存在は、既にアタシにとってなくてはならないものになっていたのだ。 毎日、彼と一緒に登校したかった。 一日中ずっと、彼の机とアタシの机をくっつけて授業を受けたかった。 昼休み、彼の口にアタシの箸であーんしてあげたかった。 放課後、部活動に励む彼を見続け、一緒に帰りたかった。 そして、アタシの家に来てもらい、甘い台詞を囁きながら抱いてほしかった。 毎日毎日そんな妄想ばかりが浮かぶ。止めようがなかった。 止めてしまったら、現実の彼に想いをぶつけそうだったから。 思いの丈をぶつけてしまおうと思ったことは幾度もあった。でも、実行していない。 彼がアタシを受け止めてくれないだろうことは明白だった。 136 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 04 04 32 ID NdS3V1VX ――あなたが好きな人は、あの人だから。 あなたがどれほど彼女を思っているのか、アタシは知っている。 彼女の姿を確認するためだけに、彼女の教室の前を通り過ぎていること。 体育の時間や部活中、校庭から彼女の教室を見上げていること。 その時に見せるあなたの目が、最初からアタシに向いていてくれればよかったのに。 そうすれば、強引な真似をする必要なんかなかった。 わかってる。悪いのはアタシ。純粋なあなたを自分の色に染めたくて仕方なくなっているアタシ。 あなたは悪くない。悪いところがあるとするなら、誰にでも優しい、八方美人ともとれるその性格ぐらいのもの。 この想いがどこまでいくのか、どんな結末を望んでいるのか、アタシにはまったく見えてこない。 はっきり言えるのは、アタシがあなたを支配したいと強く願っていること。 あと、もう一つ――――目的のために具体的に行動すると決定したこと。その二つ。 明日、あなたはあの人に会うつもりでしょう? だから今日頑張ろうって、決めたんでしょう? あの人には、絶対に会わせない。二人きりでデートするなんて許せない。 本当は、あの人をあなたの前から消したいけど、あなたはきっと悲しむよね。 あなたの悲しみは、アタシに会えないときだけ湧いてくれればいいの。無駄遣いしちゃいけないわ。 先にあなたを手に入れれば、あの人を消さずに済む。あなたも悲しまずに済む。 一石二鳥でしょう? もうすぐ、今日の一般公開の時間は終わる。 それからはアタシの時間。あなたを狩るための時間。 少し骨が折れそうだけど、アタシはしっかりやり遂げる。 覚悟はもう済ませている。一線を越えることに、もはや躊躇はない。 さあ、行こう。アタシと彼だけが存在する世界で生きるために、最初の命令を下そう。 137 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 04 06 32 ID NdS3V1VX ***** 「ありがとう! また明日も来てくれ!」 マスクをしているせいなのか、いつもよりテンションの高い声で彼が最後の客を見送った。 教室を改装した喫茶店の中にいるのはコスプレしたクラスメイトだけだ。 皆、お互いの衣装を笑いあったり褒めあったりしている。 アタシは彼が誰かに話しかけるより早く、誰かが彼に話しかけるより早く、彼の肩を掴んだ。 振り向いた彼に向かって、労いの言葉をかける。 「お疲れ様」 「あ、お疲れ。いやー、マスクを被ってると疲れるね。動きづらいったらないよ。 スーツアクターの人の苦労がほんのちょっとだけわかった。君の格好もそうじゃない?」 「ん……そうでもないよ。ちゃんとアタシの体型に合わせて作ってあるから」 彼の着ているボディスーツはお兄さんの手作りだけど、アタシの衣装は違う。 今日の目的を達するために、実用性を重視した作りになっている。 喫茶店のウェイトレスとしての実用性ではなく、荒事に対応するためのそれだ。 動きやすく、軽装で――武器を隠し持てるように作っている。 実際、今も身につけている。けれど、ナイフとかメリケンサックみたいにわかりやすいものじゃない。 学校に通う生徒なら、誰でも手にできて、持ち運んでいても不自然じゃないもの。 仮にアタシが警察からボディチェックを受けても、絶対に引っかからない。 ――だけど、上手く使えば命を奪うことだって不可能じゃない。 どうやればいいのか、それもアタシには想像できる。 「いいなあ。僕も兄さんに頼んでおけばよかった」 「時間がなかったんだから仕方がないよ。今日家に帰ってから頼んでみたらどう?」 ――君は今夜から死ぬまで、家族の住む家には帰れないけどね。 「そうしてみようかな。でもなんだか兄さん、最近僕を部屋に入れたがらないんだよね……。どうしたらいいと思う?」 「アタシは一人っ子だからわかんない。でも、きっと大丈夫よ。いい人そうだから」 「そうだね。兄さんは本当、優しいから。僕と妹には……昔から」 彼に物憂げな表情をさせるお兄さんにちょっとだけ妬いてしまう。 お兄さんと妹さん、彼が居なくなったらきっと悲しむだろうな。 ……でも、予定は変更しない。今日こそ、彼の全てを手にするんだから。 「そろそろ帰ろうかな。じゃあ、僕、着替えてくるから」 「あ……ちょっと、待って」 「ん? 何か用?」 「うん。……あのね、今から、ちょっとだけ……」 やっぱり、いざ本番となると緊張する。けど、それを乗り越えないと目的は達成できないんだ。 「ちょっとだけ、この格好で歩かない? ほら、なんだかハロウィンみたいで楽しいじゃない」 練習してきた台詞をそのまま口にする。動揺を表に出すことなく、口にできたはず。 彼はアタシの顔を見ているみたいだ。どんな表情かはわからない。だってマスクを被っているんだもの。 「……ねえ、どう?」 アタシの催促に対し、少しの間を空けて、彼は頷いた。 それがこれからの人生の行く先を決定づける行動だとは知らずに。 続けて彼は、「いいよ、ちょっと歩こうか」と、言った。 138 名前:ヤンデレ家族と傍観者の兄 ◆KaE2HRhLms [sage] 投稿日:2007/12/14(金) 04 10 05 ID NdS3V1VX 投下終了です。 24日までに、文化祭編を終わらせるつもりです(後2回)。 なので、次回は早めに投下します。 139 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 05 21 43 ID mzQSBM+k 138 超GJ!次回投下を全裸で待つぜ! ってか24日までって…もしやクリスマスは ヤンデレ彼女と監禁デートか!? 140 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 05 27 58 ID yOFKxKp9 来てた! 眼鏡をかけた勘違い高橋君のキャラがけっこう好きだww 141 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 06 13 15 ID bNu+7UVV 素朴な疑問でスマソ。 監禁デートってデートなのか? 142 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 07 23 19 ID WW3Vg5j8 123、124〉二人共GJ 次回を楽しみに待たせてもらう 143 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 08 48 22 ID iR8oZShW 二人でいればデートだろう。 一日中デート!なんて素敵なんだ。 144 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 09 04 28 ID +uB+kGM2 123 やはり男のヤンデレはただの変態にしか見えないのだなあ、と思ったり。 138 犯人の女子や葉月さんも可愛いが篤子女史に一番萌えてしまった俺はやはり異端。 145 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 09 19 26 ID mzQSBM+k 二人きりの空間でイチャイチャするんだな。 両手両足縛られて監禁されているから 彼女がチキンやらシャンパンやらケーキを口うつしで食べさせてくれたり 抱きあいながら借りてきた映画見たり クリスマスソングを口ずさんだり合体したり包丁で刺されたりと 甘いデートをするに違えねぇ! く、悔しくなんかないんだからね!(包丁を背中に隠しながら) 146 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 11 36 31 ID HRmYnIMk 体の弱い吸血鬼の彼氏に惚れたヤンデレな娘が彼の為に人を刈るとゆう電波を受信した。 書けないけどな 147 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 15 25 41 ID zsx5xo15 146 諦めるな!がんばるんだ! 148 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 16 04 34 ID iw/evy86 男勝りな女の子が毎日毎日好きな男に愛を語るのだが、男はそれを毎回受け流して無視をする。 そしてある日、転校してきた女の子が昔の男と隣同士の幼馴染だった。しかも、結婚する約束をしたから付き合ってと言いだす。 男は律儀にじゃあ付き合うかってなり、2人は付き合いだすが、男勝りの女の子はそれを快く思わず、ついつい男を監禁・・・ っていう、ベタな話の電波を受信した。 書きたいが面倒だな 149 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 17 05 29 ID k4R95RTI 面倒ですませるなよ・・・ ヤンデレは愛を得るためにどんな努力も惜しまないものだぜ? 150 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/14(金) 23 12 38 ID a7krkGqP やあ(´・ω・`) 臨時保管庫の中の人だよ。 実は今度メニューに投下イラストを追加してみたんだ。 そこでお願いがあるんだが 本保管庫に未収録の伊南屋氏の絵、誰かうpしてくれないか(´;ω;`) まさかと思って保存してなかったんだ(´;ω;`) 151 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 00 24 32 ID xo4ZSDV1 138 出遅れたけどGJ! へけって笑いで某ラノベのヤンデレ素質持ちの幼馴染みを思い出しちまったぜ。 続きお待ちしております。 152 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 11 16 17 ID IEIlcPuZ 151 まーちゃんの事か!? まあ今俺の一番のお気に入りだがな。 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃんのSSてスレ違い? 153 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 11 46 11 ID JTMg1bS5 152 1 154 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 11 53 35 ID +BTI7ubJ ヤンデレならなんでもおkだとは思うが このスレ的にというか ヤンデレズキーの間ではまーちゃんがヤンデレか否かで層がわかれてたりするからな あんま荒れるような内容は避けてほしいところ 155 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 11 53 40 ID 9IxAvsad まーちゃんはヤンデレじゃないからな。 156 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 11 57 16 ID NZpz5eyE なんだかんだでレナもヤンデレ四天王とかいわれちゃってるしな エセヤンデレだらけのこんな世の中じゃ 157 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 12 22 13 ID xo4ZSDV1 152 違うよ。もっとマイナーだろう作品。みーまーは読んでないっす。 今月新刊が出て有名エロゲンガーが絵描いてるやつ。 あとヤンデレ的に意見が分かれるようなのならラノベスレでいいんじゃない? 158 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 12 48 10 ID m/n+louB まーちゃんは由乃タイプだからな ただ、みーまーシリーズは各種ヤンデレを取り揃えてるから 普通の(!?)ヤンデレも登場するし スレ違いって事も、無いっちゃあ無いと思うが 159 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 13 01 46 ID EJReW775 由乃タイプじゃないよ・・・ 本質がまったく違うよ・・・ あんなのと由乃様を一緒にしないでくれまじで・・・ 160 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 13 18 56 ID m/n+louB いや方向性の話さ そんなムキにならんでも 161 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 14 37 40 ID d/TP36rt 方向性も違うしあの作品にヤンデレなんてでてこねぇよ ヤンデレっぽくみせてるだけ 読むならちゃんと読もうぜ 162 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 14 40 10 ID bt+PcfR1 そのラノベ知らんのだが、 158的にはどんなとこがヤンデレだと思ったんだ? 具体的に特徴を書けば、知らん人間も「それはヤンデレだ」「それはヤンデレじゃねえ」と判断しやすいんだが。 163 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 15 44 10 ID ZQotSCCo デレすぎて病むのがヤンデレ 病んだ人がデレるのはただの狂気系 164 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 16 17 38 ID l48AYiQj 163のおかげでヤンデレが何かを思い出した。 書いているSSの方向修正を実施。 165 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 16 30 53 ID IafieciR ■ヤンデレとは 好きな男のために狂気に走る(黒化、黒姫化)事、またそういったヒロインを指す。 狭義のヤンデレ:愛(デレ)ゆえに病ん(ヤン)でしまった状態、ヒロイン。 広義のヤンデレ:病ん(ヤン)だ愛情表現(デレ)、またそれを行うヒロイン全般。 角煮のヤンデレスレは延々議論した結果↑に落ち着いた……のかなあ? 166 名前:158[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 19 40 18 ID 106fplSV 162 俺的には 163の解釈だよ まーちゃんも由乃も「病んだ人がデレる」だからヤンデレ違うんじゃないかと考えてる こだわる人には怒られたけどw さっきいった「普通のヤンデレ」なキャラは 同じ女に男を二度も寝取られた女が寝取った女を鈍器で殴ったりする感じだけど これくらいだとインパクト足りないかな? 167 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 20 40 34 ID O5KPosxo もう狂人デレとかのジャンルを作った方がいいのかな イヤ、スレ立てとは別にして 168 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 20 42 21 ID bt+PcfR1 165 なるほど、前者の解釈の人と後者の解釈の人がいて、話が噛み合わないわけだな。 この場合、いつまでも前者の解釈だけに限定して話をする人を保守的と見るべきか、 それとも後者の解釈だけしか知らない人を適当すぎと見るべきか、どっちなんだろう。 169 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 20 52 41 ID d/TP36rt 166 真面目にもう一回ちゃんと読み直せ・・・ 作品としては俺もあの作品は好きだし今のところ全巻読んでるが ヤンデレとかじゃないだろ、なんていうか読むときに「ヤンデレフィルター」みたいなのをかけすぎだよ ちゃんと地の文読んでしっかり理解してればあれがヤンデレだとは思わないはず 162 部分的にそれっぽい行動はとるんだけどその行動にいたる経緯とか原因とかが所謂「恋愛感情」からくるものじゃなかったりする 下手に説明するとネタばれになるし、中途半端に説明すると「ヤンデレっぽく」見えてしまう 正直歯痒い 170 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 21 09 22 ID 106fplSV 169 「このキャラはヤンデレじゃないな、どっちかと言うとあっちの方が…」 くらいの考えなんで、そんな強く主張するつもりも無いし、取り下げるけど そのレスの下半分の >行動にいたる経緯とか原因とかが所謂「恋愛感情」からくるものじゃない に対する疑問を最後に聞きたい ネタバレに配慮しているようなのでyesかnoくらいで良いので頼む 寝取られた方の彼女の凶行は「恋愛感情からきた行動ではない」と言いたいの? 他の理由でヤンデレじゃないと言うなら引くけど、この理由なら、うーん… 171 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/15(土) 21 16 47 ID Xm8SBRoJ 163 でもそれってヤンデレ候補の過去話とかがないとわからなくね? ヤンデレの頂点の楓さまですらその判定だと病んだ後にデレたからヤンデレじゃなくなってしまうのだが 言葉さまはたぶん狭義でもクリアしてるだろうけど過去話がないだけに断言できんしな 172 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2007/12/15(土) 21 23 01 ID RtJu6cND 171 言葉様の愛(デレ)を信じられん奴なぞ、カレーの食えないインド人と同じだ 173 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/15(土) 21 27 46 ID IafieciR こんな感じで角煮は画像も貼らんとひたすら議論していたなあ…… まあ皆茶飲め( ´・ω・)つ旦~~ あと、sageような 174 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 02 29 26 ID bVo8Olaq 言葉様はサマイズを見ると、mと付き合わない限り病まないので、狭義クリアと 思う。 175 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 07 31 38 ID Rd+br2jD 百合ヤンデレって無いのな 176 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 09 37 15 ID 0GEAYpB6 ひぐらしスクデイ未プレイで泣く泣くアニメもスルーした俺にはおまえらの話がわからん 自重しろ 177 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 12 04 17 ID f6tfpR7z まーちゃんはな病む前からみーくんが好きで病んでからも恋愛感情が残ってるんだよ。いくらかは嘘だけど 178 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 21 02 10 ID /TTR8rFG 今さらだが、どこからが「ヤン」なんだ? 179 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 21 06 52 ID V5T6Cj27 日本国の法律に引っかかったら 180 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 21 22 00 ID 5Hxh9BWB とりあえずストーカー行為ぐらいからじゃないか 181 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 21 44 54 ID L8AdknLi 無理に定義付ける必要はないだろ 他人がどう思おうと、 このキャラはヤンデレだと思えば、 それは自分の中ではヤンデレだよ 俺も法律を気にしない行動をする位から ヤンデレだと思ってるかな 182 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 22 12 30 ID qI0r+ZS8 まあ逆に法律に触れない病み方とか考えると ・告白で渡すラブレターが便箋二十枚 ・キスの時、常に目を開けてガン見してくる ……やっぱりなにか違うな 183 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/16(日) 22 18 42 ID 24VDMyb1 キスの時、常に目を開けてガン見してくるは、なかなか好いと思う 184 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 00 17 20 ID NAB5GJgR 食事中に 愛しの彼が使う箸にこれでもかという位に 殺意を送るとか 185 名前:キミノシアワセ[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 01 47 47 ID Rd1S27f/ 遠見の舌が僕の唇を押し割った、と思うや否や、彼女の口の中で咀嚼された食べ物が、僕の口の中に押し込まれてきた。 遠見が唇を離したので、僕は改めて、その食べ物を自分で咀嚼する。 目の前のテーブルに載っているのは肉料理なのだが、他人が咀嚼した後のものを口に入れられても、正直味がよく分からない。 「ねえ、おいしい?」 テーブルに頬杖をつき、かすかに顔を上気させた遠見が聞いてくる。その潤んだ瞳を見つめ返し、僕は微笑んで頷いた。 嘘ではない。確かに食べ物の味はよく分からないが、代わりに遠見の口の中の熱と、唾液の味を感じる。 それだけで、僕は十分に興奮していた。 遠見がこんなことをするようになったのは、同棲を始めて一週間ほどした頃のことだっただろうか。 同棲する前からも多少兆候はあったが、遠見は実に嫉妬深い女性だった。 他の女と僕が話をするだけで、相手を睨み殺さんばかりの凄まじい視線を送ってくる、ぐらいはまだいい。 同棲を始めるようになってから、彼女の嫉妬は空想の存在や無機物にまで向けられるようになっていた。 「隆明君。このマンガ、ヒロインが気に入らないから破いちゃった。いいよね?」 「隆明君。チラシに載ってる女、見てたでしょ? もう新聞取るのやめてね?」 「隆明君。あのニュースキャスター、そんなに美人だった? ごめんね、テレビ壊しちゃって」 「隆明君。他の女の歌声が、そんなにいい? iPod壊しちゃってごめんね。代わりに、これからはわたしが好きな歌を歌ってあげる」 異常な独占欲である。僕の関わるありとあらゆるものが、彼女にとっては嫉妬の対象になるのだ。 そして、極めつけ。 「隆明君。そのお箸、ずいぶん大事に使ってるのね? わたし以外のものが、隆明君の唾液に濡れるなんて許せない。 これからは、飲み物も食べ物も、全部わたしが口移しにしてあげるね?」 こうして、僕は自分の手で物を食べることを禁じられた。 今では、物を食べるのはもちろん、歯を磨くのまで全て遠見の口移しだ。 正直言ってかなり不便だが、僕は非常に満足している。 自分でも少し驚いているが、どうやら僕は、こういう風に独占欲を露わにされるほど、相手の愛情を実感できる性質だったらしいのだ。 「隆明君。そろそろ寝ましょ?」 遠見の誘いに、僕は一つ頷いた。お互い黙って服を脱ぎ、裸で地べたに横たわり、抱き合って眠る。 「隆明君。毛布が隆明君を暖めてるのが気に入らないの。枕が隆明君の頭を支えてるのがたまらないの」 そんな遠見の言葉がきっかけになって始まった眠り方だった。 互いの温もりを感じられるし、いろいろと面倒がないので、個人的には凄く気に入っている。 暖房代がかさむのが少し厄介といえば厄介だが、幸せに対する代価だと思えば安いものだと、僕は思っている。 数日経って、遠見が言った。 「隆明君。隆明君の脳味噌を、頭蓋骨が包んでるのが気に入らないの。だから壊しちゃうね」 遠見は微笑みながら、僕に向かってハンマーを振り下ろす。 彼女はきっと、この後は僕の脳味噌に話しかけ、微笑みかけながら生きていくのだろう。 自分の頭蓋骨が砕けるのを認識しながら、僕の幸福感はその瞬間に絶頂を迎えたのだった。 186 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 01 50 00 ID Rd1S27f/ 184からヒントをもらって書いてみた……が、ヤンデレの定義の話の後だと正直迷う。 これってヤンデレなんだろうか? 187 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 02 00 09 ID FbrPacHD 遠見は隆明のではなく、隆明の脳味噌を病むほどに愛しているということ? 188 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 02 01 07 ID RYJjrOpf 186 ヤンデレだと思う 二人とも 189 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 02 03 58 ID nwLYyqXK 最後はちょっと微妙だったな、頭蓋骨も彼自身の体なんだから ともあれGJです 190 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 02 25 44 ID biZdzSFy 同じく最後が微妙。これだと脳味噌大好きなサイコさんという感じがする。 191 名前:名無しさん@ピンキー[age] 投稿日:2007/12/17(月) 03 45 14 ID IfmbAJk9 192 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 03 59 46 ID 7owSQrJB 「わたしと隆明君が、別々に存在していることが気に入らないの」とか言い出して、 隆明君の手首切って血を飲んだり、隆明君に自分の肉を食べさせようとする……辺りがこの場合よくあるパターンだろうか。 でもこれでも充分ヤンデレだと思うよ。お話のテンポも読みやすくていい。 隆明君にはもう一度蘇生してもらって、長編SSの形で遠見の物語を是非! 193 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 07 25 26 ID NAB5GJgR うお よくプロットを書いている人達の気持ちが初めて分かった 自分が言った事から作品が生まれると かなり嬉しいものなをだな 凄くGJ! 194 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 07 36 52 ID qdrw7xQc 183 恐えってwww 195 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 09 41 14 ID dk96yvFh 理知的なヤンデレとかいいかも 196 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 10 37 16 ID qdrw7xQc ヤンデレをWikiってみた http //www21.big.jp/~wiki7/ 197 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 15 16 52 ID s6wjt2zr 画像検索の三番目、ドラえもんはヤンデレを予見していたのか…。 198 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 16 00 37 ID dk96yvFh やはりロボ子はヤンデレに分類されるのか… 199 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 20 03 53 ID hhf8Wu7g 私見で良ければ発言させていただきますがが、要は相手に精神的に依存してしまい、 相手から拒否されると自分の未来や将来をすべて擲ってでも、相手に依存する状態 をつくりだすことを行う、もしくはつくりだそうとあがく状態をヤンデレだと思って おりました。 血でまみれたり、死人が出たりするのはその状態を作り出そうとした結果起こったこと なのではと思いながら空鍋や学校の日々を見ていたのですが。 住民の皆さんはどう思いますでしょうか。 200 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/12/17(月) 21 47 26 ID /z4YnT6a いまから投下